サッカー見聞録

サッカーに関する記憶を留めるために

Jリーグ FC東京 対 横浜マリノス

2013年08月18日 21時09分48秒 | サッカー日記
久しぶりに昨日味の素スタジアムへ行き、FC東京と横浜マリノスのゲームを見てきた。
昨日の結果で横浜マリノスは首位になったが、首位に相応しいチームだった。

中澤、俊輔、マルキーニョスという大きな幹とその周りの選手とが最上のハーモニーを奏でるチームだった。
幹を作る選手は皆老齢だが、年齢を感じさせない動きをしている。

中澤は相変わらずヘディングが強く、俊輔は全開だったセルチック時代を彷彿とさせる。マルキーニョスは仙台移籍直後に東北の震災があり、一旦ブラジルへ帰国したのちまた日本に戻りマリノスに移籍したのだが、彼こそ年齢を感じさせない見事なプレーを披露している。

俊輔はよく走っていた。守備ラインまで戻ってディフェンスをしているかと思えば、一瞬目を離したとき、相手のコーナー近くにいたりする。
そして、マリノスが相手からボールを奪い攻撃を組み立てるとき、俊輔はボールを持っている選手の近くに必ず行きボールを受ける。それからバルサ的な細かいパス回しをしたのち、楔の縦パスをいれる。今回は何度この場面を見たか。
この自分のボールになってからの攻撃の組み立て方が日本チームは下手だと本田が言っていたが、俊輔のプレーを見てて何となく分かる気がする。

FC東京は代表レベルの選手がゴロゴロいるチームにしてはふがいないチームだった。
一緒に行った友人は「気持ちが入っていない」と言っていたが、その通りかもしれない。FC東京を追っていないので軽々なことは言えないが、昨日のチームだと観客は減る。
観客は気迫のないゲームには敏感だ。もっとしっかりしてほしい。やる気がないのであればやめちまえと言いたい。
やる気のないチームのサッカーはまさに面白くない。このチームから代表を選んではいけない・・・ちょっと過激な発言か。

俊輔の話に戻るが、俊輔は代表から退き、スケジュール的にも精神的にも代表時代に比べ重圧から解放されたが故のパフォーマンスと感じた。
セルチックから戻った直後は中々思うようなプレーができなかったが、昨年くらいから自身もチームも俊輔が納得する形になったのだと思う。

久しぶりに見た生サッカーだったが、とても面白かった。多くの方がスタジアムに足を運ぶことをお勧めする。

多くの人間によって運営されている(ボランティアも含めて)ことが見えることは、日本サッカーの発展は選手だけでは果たせないことを知る良い機会である。