サッカー見聞録

サッカーに関する記憶を留めるために

東アジアカップ 日本 対 韓国(録画を見て)

2013年08月02日 21時43分04秒 | サッカー日記
昨日帰国した。
そして、日本対韓国の試合をじっくり見た。
結果を知っていたので、手に汗握ることはなかったが、リアルタイムに見た日本を応援するサッカーファンは相当手に汗握ったであろう。
しかし、想定していたとおり初戦中国と対したチームとは思えないくらい完成されたチームに変わっていた。

全くのアウェイ、リズムが一気に韓国に行きそうな中、そうさせなかった日本チームに底力を感じた。
何度か韓国に決定的なシーンがあったが、得点に至らなかったのは日本選手がそれなりの仕事をしたからである。
何度決定的な場面があろうと、得点にならなければサッカーでは相手に勝てない。サッカーは評価点で勝利できるスポーツではない。

まず、全員守備の意欲がみなぎっていた。最後の試合と言うこともあり前線から良い守備をしていた。この全員守備の要は山口であろう。彼も柿谷に並び世界的な選手になれる逸材だと思う。

そして柿谷。彼がボールを持ったとき、ミスは殆どなかったように感じた。1点目は中国戦のボールタッチミスから得点出来なかった失敗を繰り返さない強い意志が入った得点だった。2点目も柿谷自身が「びびっていました」と言ってはいたが、とても難しいシュートを強い精神性で決めた。
精神性と何度も書いたが、柿谷の10代の蹉跌によるネガティブな心理状態から抜け出すには、強い精神性が必要と思っていたのであえて書いた。
だから、もう大丈夫だと感じる。
そして何よりも試合終了後、山口以外の選手と心を通わせていたことに彼の真の立ち直りを感じた。
柿谷ばかり書いてすまない。
原口もとても良かった。韓国選手に、韓国サポーターに一歩も引かない勇気ある、根性のあるプレーをしていた。
森重、槙野、高萩、豊田、栗原、青山などなど、オーストラリア戦を戦った選手含め全選手に「とても良い」と言ってあげたい。

今回の日韓戦は日本サッカーの歴史に残る試合だと思う。
なぜなら、著名な選手が海外にでたため、Jの空洞化が懸念されていた矢先、Jの底力を見せつけたことは日本サッカー界にとって大きな貢献をしたと評価できる。
これで、少なくとも、セレッソ大阪の試合は必ずや観客増になるだろう。いやセレッソだけではなく全選手が所属するJの試合は必ずや観客が増えると思う。

Jの選手と海外組とはそれほど大きな差はないことを証明した。
海外組を批判するために書いているのではないが、今回のチームとW杯地区予選のチームがベストミックスされたらとても素晴らしいチームになるだろう。

それを考えるザッケローニに間違いがないことを切に期待したい。