トーナメントリポート

スポーツ全般

「日本スポーツ界を襲う若手の台頭」

2009-10-27 21:32:41 | Weblog
 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ2戦ロシア杯は、22歳の安藤美姫が今期初優勝を飾った。ご存知本命19歳の浅田真央は、1戦フランス大会とこの試合で大惨敗だった。 
 体操の世界選手権女子個人総合で銅メダルを獲得した鶴見虹子は17歳。
 北京五輪銀メダリストの17歳、内村航平選手の世界選手権の金メダルは、05年の冨田洋之以来4年ぶりで、内村の個人総合王者は五輪、世界選手権を通じ、日本勢で史上最年少となった。
 ご存知石川遼は最年少賞金王を狙う18歳。23歳の現在賞金ランキングトップの池田勇太もマネーランキングトップの最年少王者を目指している。

上記以外にもサッカーの森本など日本のスポーツ界では、若手の選手が活躍が目立
つ。
 しかし冷静に考えてみるといずれの選手にも共通点がある。先生、コーチが優れていることだ。優れているということよりもその選手にあった指導をしている。

 フィギュアスケートでは、安藤美姫=ニコライ・モロゾフ、浅田真央=タチアナ・タラソアが先生だ。はっきり言って浅田真央はタラソアとは合わない。ジャンプばかり『飛べた、成功した』と言っているが、すべて成功したからといってキム・ヨナに勝てるか?
 
 体の調子が悪くても点数が出る演技構成でなくてはいけない。4回転ジャンプばかりやろうとしていた安藤美姫の苦悩を浅田真央が引きついている姿が私の脳裏から離れない。フリーの選曲も悪い。メリハリがなく盛り上がりに欠ける。
 話が脱線してしまったので元に戻そう。
 私は石川遼は好きだが、まだ賞金王をとらせたくはない。
 今彼がとったとしたら、アメリカPGAツアーに目が行くだろうし、今まで築き上げてきた、日本プロゴルフ界の歴史はこんなに簡単に破られてしまうことにもはなはだ遺憾に思う。
 世代交代が進んでいるスポーツ界。男子プロゴルフ界には石川遼、池田勇太に続く、新しい選手が必要だ。それが男子プロゴルフ界の本当の意味での復活となるのだから。

「09年日本オープンゴルフ選手権」

2009-10-21 09:00:01 | Weblog
「日本オープンゴルフ選手権」
ゴルファー日本一を競う、日本オープンゴルフ選手権が埼玉県武蔵カントリー倶楽部豊岡コースで行われた。プロ9年目、飛ばし屋の小田龍一がツアー初優勝を飾り、今季4勝を上げている石川遼でさえまだ奪取することができないメジャータイトルを勝ち取った。
 放送は毎年NHK。試合内容は大変盛り上がったが、放送の質はいつも通りつまらないものだった。
 私の知り合いが、『NHKのゴルフ中継を見ていると知らぬ間に寝てしまう・・・』とこぼしていたが、私もそう思う。メリハリがなく、だらだら続く映像だけではそのようになってしまう。
 特にラウンド解説を行っていたHプロはいつも通りいい加減解説。距離はめちゃくちゃ伝えるし、どうなっているのだろう?
 選手のエピソードやクラブの構成など現場でなくては分からないことをもっと多岐にわたり調べて解説してほしいものだ。
 長々と4時間近くの放送。民放放送ではできない内容を心がけて望むべきだ。
 NHKの放送で唯一認めることのできる点がある。生放送だ。スポーツ中継は生放送がいいに決まっている。野球中継が録画放映であったなら、視聴率が格段に下がるという。
 民放放送では放送枠以内に決着をつけなければいけないという大原則があるようだが、私は兼ねてから生放送を訴え続けている。途中で放送が終わっても良いのではないか。スポンサーは、表彰式がなくても、大会会長によるトーナメントの趣旨説明などを生の声で視聴者に伝えるほうが本当の意味で理解されると思う。
 『改革なくして成功なし』ということを頭に入れてすばらしいゴルフ中継に革新してほしい。

「ファンのエチケットとマナー」

2009-10-19 19:31:35 | Weblog
日本のプロゴルフツアーの主管は、男子はJGTO(日本ゴルフツアー機構)、女子はJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)。今年のトーナメントの盛況は男女を問わず華々しいものがある。それと同時にギャラリーの数も新記録更新が目立つ。
 9月24日~9月27日まで京都府城陽カントリー倶楽部でアジアパシフィックパナソニックオープンが開催された。(財)日本ゴルフ協会とアジアンツアー共催のトーナメントとしてこの地域では初めてとなるJGTOレギュラーツアーだった。
初日のギャラリー数は7,169人、2日目は6,434人、3日目は9,078人、最終日はなんと14,423人と大勢のギャラリーだった。このギャラリーのほとんどは石川遼の影響を受けて観戦に来た人であっただろう。
 今までゴルフトーナメント観戦に来たことのない人まで最近の会場では見うけられる。
ゴルフは他のスポーツと違うルールがありエチケット・マナーがある。選手が打つ時は動いてはいけないし話をしてもいけない。しかしゴルフを知らないギャラリーはそんなことはお構いなしだ。注意すると、「何でいけないんだ!」と逆切れされることも多々あるようだ。
ギャラリーの他に石川遼に随行するプレス関係者は50人から100人近くにもなることがある。
タイガーウッズが出現した当初もこのような状況だったように、スーパースターには切っても切れないものだ。しかしながらギャラリー観戦のエチケットマナーの対策はツアーの主管であるJGTOがリーダーシップを持たなければならない。「観戦についてのエチケット・マナー」をもっと広く伝えなければいけない。例えば、チケットに目立つような注意書きを入れるとか、テレビ中継時に順位のテロップの横に幕を入れるとか、アナウンサーに注意を促してもらうとか、もっともっと対策をしなくてはいけない。そのような働きも「トーナメントの質の向上」に繋がるのだから。
 予選2日間石川遼と同組みだった丸山茂樹は「体は触られ、もみくちゃにされるは、ゴルフにならない・・・。」と困惑していた。
プロスポーツ観戦で試合中選手に近づけるのはゴルフ以外ない。
それが原因だとはいえないが丸山茂樹は予選落ちした。
「観戦についてのエチケット・マナー」対策を早急に確立してほしい。

「男子ゴルフ界の往くへ」

2009-10-12 08:58:38 | Weblog


 石川遼がアメリカで開催されたプレジデントカップに出場した同じ週、日本ではキャノン
オープンが行われた。遼がいない試合で、ちまたではどれだけのギャラリーが集まるの
か心配された。今年の最終日は10,312人。昨年は12,378人。3日間トータル(今年初日
は中止のため3日間比較した)で、08年は21,223人、09年は19,257人。数字だけ見る
と1,966人減(対前年比90.7%)と予想よりは来場人数減とはならなかった。
 試合内容も今や石川遼のライバル的ヒール役となりつつある池田勇太の大逆転勝利
でキャノンオープンを成功裏に導いた試合となった。
 しかし冷静に考えてみると、遼がプレジデントカップに出場することが決定したのが9月
下旬だ。キャノンオープンのチケットは「石川遼出場!」という名目で販売されていたは
ず。販売前に出場が決まっていたら、こんなにチケットが裁けていたか疑問が残る。
 
 以前にも書いたが、遼に続く若手の出現と中堅の再奮起が男子プロゴルフツアーの本
当の意味での活性化の必要最低条件だが、このまま石川遼が賞金王となったなら、遼
の目標は俄然PGAツアー、世界へと目を向けるであろう(もうそうなっていると思うが)
 選手全員に伝えたい。簡単に賞金王を取らせてはいけない。今期マスターズで4位と日
本人最高成績をあげた片山選手の低迷が続くが、体の調子も徐々に回復しているよう
だ。ツアーの終盤はビックマネーの試合が続く。片山選手以外にもまだまだ賞金王のチ
ャンスはある。
 出場選手全員全員の奮起を期待する。 

石川遼 東海クラシック劇的優勝!

2009-10-05 20:01:12 | Weblog
   
             「スーパースター石川遼」

 怒涛のスパーショットで劇的な勝利を手中にした石川遼。
今季4勝目だ。3Rを終了して最終ラウンドは、貴公子石川遼と今やヒールとなりつつあ
る池田勇太との一騎打ちと思わせた。その中にキング片山晋吾も終盤まで割って入っ
た。テレビ初登場といっても過言ではない中堅梶川剛奨の存在も挙げなければいけな
い。試合は視聴率、来場者数からわかるように大成功といえるであろう。
  スリリングな試合内容は、コースの難易度、セッティングにらよるものであるが、久ぶ
りに鳥肌が立つ試合トーナメントだった。
 
 男女を問わず日本プロゴルフツアーは花盛り。来場者数、視聴率をとっても新記録更
新中だ。しかし男子ツアーは危機感を持って興行する必要がある。なぜなら石川遼一人
の力で今の情況を作っているからだ。
 今週プレジデントカップで渡米する遼。もし大活躍して特例として来年度のPGAツアー
シードが与えられたなら、(ライダーカップ出場者には翌年のPGAツアー出場権が与えら
れている)間違いなく米ツアーに挑戦するであろう。
 
 若手育成のための試合を開催するなどして、勝利者に3試合の出場権利を与えるとか
さまざまな試みをする必要がある。QT出場上位者だけに出場権利を与えるだけなら能
がないものである。現に石川遼はQT出場者ではなく、違ったカテゴリーから生まれたス
ーパースターなのだから。
 2~3年後には間違いなくPGAツアーに主戦場を移すことを考えると、このままでは
JGTOツアーの存亡にも及ぶ危機的状況となることを頭に入れて、JLPGAツアーで若手
が次から次へと現れてくるような出場機会を構築しなければいけない。今こそ新しい若
手スターが必要なのだ。