「どんな色が好き?」
「金!!」
「殺したろか!?ワレ!!」
そんなハートフルな会話がなされる町、国分町。そんな町中にある一軒の飲み屋が在る。
「バー デジャブ」
ここは一人酒に至上の喜びを感じる人たちのたまり場だ。故にみな他人同士と割り切っており、あまり会話が聞こえてこない。しかしバーの片隅にポツンと置かれたジュークボックスから流れる昭和の名曲が場を和ませ、更に彼らをより楽しませる。「Work Song」というモダン曲に始まり、「恋人も濡れる街角」「ラブ・イズ・オーヴァー」など、日本の名曲で盛り上がりを見せる。
この店のマスターは松田という男で、ひげがトレードマークの優しげな風貌をしている。彼はいつものように店中を見渡し、みなの幸せげな表情を見て微笑をうかべた。客の幸せが自分の幸せ・・・。そう彼は思っている。
カランコロン
「いらっしゃ・・・」
いつもの客かと思い、いつものように言葉を発しようとしたが、その刹那、その客の違和感に松田は気づいた。その男は20歳くらいの若造で、なんだかいかにも嘘つきそうな顔をしている。その男は店の中を見回し、ゆっくりと松田の前のカウンターに座った。
「ウォッカを頼む・・・」
男はそう松田に伝えた。伝えたはずだった。間違いなく彼は「ウォッカ」と言い、松田も「ウォッカ」と理解したはずだった。
しかし数分後に彼の前に出されたのは・・・日本酒。
「な・・・どういうことだ!!!」
彼の声が怒りに打ち震えていた。
「わ、私はウォッカを頼んだはずだが・・・」
すると松田は優しく彼に語った。
「あなたにウォッカは似合わないですよ。やっぱりあなたには日本酒がお似合いですよ。」
松田はふっと微笑んだ。彼には客の好みの酒を当てる特技があるのだ。それがこの店の売りでもある。そしてそのとき、謎の男はフッと微笑み返し、こう松田に囁いた。
「さっさとウォッカを出、し、や、が、れ」
「ヒィ!!!は、はい!!!」
急いでウォッカを出す松田。男はいらだっているのか、貧乏ゆすりをしている。
「ど、どうぞ。」
プルプルまるで生まれたての子鹿の様に震えて、ほんと見るからに可哀想な松田から差し出されたコップの中からは、確かにウォッカの仄かな香りがした。男は安堵し、ゆっくりと飲んだ。
「・・・うまい」
男は飲んですぐ思った。ゆったりと体に沁みるこの感じ。。。最高だ。
「お客さん、名前なんていうんですか?」
「・・・ライアン、ライアンだ」
「お仕事は?」
「仕事か?・・・ふっ、詐欺さ」
「いやいや、冗談がきつい!!!」
「ふっ・・・」
その後二人はなんだか仲良くなって、しまいにはマーリンルージュで愛されて大黒埠頭でキスをしてシーガーディアンで更に酔わされて、松田がドラムを叩きながら「まだ帰りたくない」とかシャウトしたりして、もうサザンもビックリのlove affairな展開が待っているのですが、あまりにリアルすぎるので、続きはWEBでっ!!!っていうか、サザンファンじゃなくちゃ分からねぇだろ、このネタ。
というわけで、本編いきまーす。えっ?今のが本編じゃないのかって?何言ってんすか。今のをどう解釈すればブログになんですか。ココは朝日新人文学賞の受付じゃないんですよ。何考えてんですか。ちょっとアナタ最近たるんでんじゃないんですか。ぷんぷん。ちなみにこの時点で既に1000文字超えてます。
はい、では前回の予告通り、目指せ一万字ということで頑張っていきます。
お酒・・・昔から人類にとってそれは重要なものだった。ある時は快楽のため、またある時は儀式に用いられ・・・。そうやって築き上げられてきた人と酒との関係は、時代の流れに関わらず、一定したものであった。しかし、それも車の誕生、一気飲みのブームによる急性アルコール中毒などといった、他人に害をなし、そして己自身さえも命に関わる事件の多発によって、酒というのは危険なものとして見なされるようになった。(引用元:ライぺディア)
夏休み。アナタの思い出は一体何でしたか?海水浴「うふふ、清さ~ん、私を捕まえてごらんなさい~!!私はここよ~!!ア!!鮫だ!!!」とか、お誕生日会「ちょ、ええ~!!松本~!!俺の蝋燭の火、先に消すなよな~」、とか、勉強まっしぐら「よ~し、和子なんかに負けないんだから~!!もふっ!!」とかとかとかとか、いろいろあったと思います。でも僕からしてみたらそんな他人のTUBE的あ~夏休みは興味ないわけでして、問題は僕です。夏休みの思い出が、もはやスペイン語への興味並みにからっぽなので、こりゃあ思い出作るしかないわ~と思ったわけです。
因みに去年の夏休みの思い出を挙げるのなら、「24時間ムービーマラソン」です。これは何かというと、単純に「24時間テレビがあるなら、24時間映画を観てもいいじゃないか!!!」ということに気がつきまして、僕と○迫とで、だだっ広い部屋で向かい合って各々、違うパソコンで黙々とDVD観てました。もちろん寝ちゃダメ。それで、それぞれ一作品を観終える時間が違うので、会話が全然なされないんですね。一応開会式と閉会式を行いました。二人だけで。開会の言葉で始まり、選手宣誓やら注意説明やら講評やら表彰式やら閉会の言葉やらをきちんと、二人きりで行いましたよ。今思うと○迫は勿論、僕もそうなんですが、「無駄な時間を過ごした」と思います。めっちゃつかれますよ、あれ。確か夜12時くらいから始めて、翌日の夜12時に終わるんですからね。ほんと・・・あの頃は輝いてたなぁぁぁ・・・もふっ。
まぁ、その話はまた今度の機会にいたしまして、今年の思い出作り、何がいいかなと、僕と○迫は考えたわけです。彼は単に飲みたかったらしいですが。
僕「じゃあ今年は24時間飲みマラソンで」
バカです。大馬鹿です。大葉佳代。
でもそのときは真剣に24時間の予定表を作っていました。開会式=>飲み会=>カクテルパーティー(カクテルを自分で作ってみる)=>ベーコン作り(単に僕が作りたいだけ。芋煮の前夜にやるかも)=>きりたんぽ鍋=>日本酒、焼酎だけ飲み=>くそビンゴ=>忘れた=>閉会式みたいな、順番は定かではないですが、多分、こんな感じだったと思います。でも、ここで○迫君が言うわけです。
「長い」
そりゃあそうです。正常な感覚を持ってる方なら24時間という時点で突っ込みます。これで普通だと思ったら大間違いです。下手したら死人が出ます。
という訳で結局12時間のみをしようということになりました。普通の飲み会にしようとしないのが、何とも僕ららしいじゃあないですか。
そこで、まず問題なのがタイトルです。これは、実は僕に考えがありまして、あれは確か2セメの後半、何故かサルモネラ菌にかかりまして、自覚は全くなかったのですが、病院にいくよう、大学側から命令されたんですね(寮の皿洗い担当だったため)。それでその病院の待ち時間が長い長い。そこでむしょうに暇だった僕は、何をとち狂ったか、いつ開くか分からず、意図も全く見えてこない飲み会のプランを立てていたんです。そのプランは結局、他の人のテンションの低さによって流れましたが、そのときの飲み会のタイトルが「飲めんのか!?」です。
このタイトルにしたのは理由がありまして、おそらくほとんどの方がご存じないかもしれませんが、毎年大晦日にはプロレスの特番が、誰が見るのか分からないですがたくさん放送されます。その中の一つ、「やれんのか!!」。このタイトルが妙に頭の中に渦巻いてまして、故に飲み会のタイトルに拝借した次第です。まぁ、番組自体は見たことないですが、このタイトルはなかなか良いと思います。これはあくまで予想ですが、多分、糸井さんが考えたんじゃないんですかねぇ。。。
それで話を戻しますが、それを思い出した僕は、「じゃあ12時間飲みのタイトルは『飲めんのか』にしよう」と言ったんです。
そしたら○迫が「じゃあサブタイトルは『安西先生は言った「諦めたらそこで試合終了ですよ」と』にしよう」と言ったんです。
そして最終的には
「12時間、飲めんのか!?’08~安西先生は言った『諦めたらそこで試合終了ですよ』と~」
になりました。
企画内容は上述の一部を変えて行いました。
最初の一次会は午後7時に国分町でした。21人も来てくれて、ほんと僕らも嬉しかったです。個人的には同席した方々の止まることの無い、ためになるトーク、かといって決して疲れない状態にとても感激いたしました。
そしてそんなおいしい食べ物に舌鼓を打ち、僕らから語られる衝撃の一言。「2次会は川内でやります」ランクダウンです。質が駄々下がり。実際、二次会で出た食べ物は白菜だけでしたからね。お酒はふんだんでしたけどもね。白菜をふんだんに茹でて、ポン酢かゴマだれで召し上がる。それも、今思うと、ホント馬鹿な話なんですが、昆布といった出しを買うのを忘れてまして、ただの沸騰した湯に白菜を茹でるという、ネアンデルタール人でも出来る調理。でも、白菜だけでも結構盛り上がり、良かったんじゃないかと。因みに、午後10時から午前2時まで参加した人のお会計が300円でしたからね。そりゃあそうだ。酒飲みながら白菜食ってるだけだもの。なんてざ、ん、し、ん!!!
そして夜中の、お化けも恨み節の丑三つ時に改めて、遅いようですが、開会式を執り行いました。一応一次会から、「飲めんのか」なんですけどね。朝7時まで飲み会という、狂気の沙汰とは思えない暴挙をしました。一応説明は皆さんにしたのですが、「飲めんのか」は楽しむんじゃない、苦しむんだ。合言葉は、勇気とかそんな響きのいいもんじゃなく、苦行です。しかし、その苦しみから得られる快楽はきっと今までに無い、素晴らしいものになるでしょう。是非とも皆で朝日を見ようじゃあないか!!!ということです。まぁ、実際は窓が朝日の方角じゃなくて、それに気づきつつも誰一人として突っ込まず、「一体俺たちは・・・」という気持ちになったというのはここだけの秘密です。
でもあれですよ、飲み会やってて、空が青白いというのはそれはそれで新鮮ですよね。今回の飲み会で、少しでも新しくもくだらない飲み会だったと思っていただけたら幸いです。僕は最後の最後で寝てしまったのですが、何故かMVPに選ばれ、プレゼントをいただきました。あ、プレゼントで思い出したんですが、ビンゴでLANケーブルと中国辞書当たった方、そこのアナタです。いらなくても持ち帰りましょう!!!(笑)
そしてここで注意なんですが、この12時間飲み会というのは、特殊な訓練をした人たちの飲み会です。決して良い子は真似しないで下さい。
そして、今回の飲み会は2年の男子全体が中心となってやってくれたので、「ライアン頑張ったね」とか、言わんといてください(汗)。バンバンと盛り上げてくれた○迫。同じく珍しく寝ずに盛り上げ、会計もこなした、へべれけブルー。乾杯の音頭と買出しをしてくれた(させられた)座禅男。買出しを手伝い、結局白くならなかったユッキー。いろいろと相談に乗って、指揮してくれた残念過ぎる男。開会の言葉でしょっぱなからウケに走ったつっしー。ビールをもって来たときの感動は忘れはせんの、山ちゃん。予定をたてただけの、みんなのライアン。
こうやってそれぞれが協力し合ってたのは、二番目の思い出です。因みに一番は、座禅男の乾杯の音頭です。奥さん、この先絶対に彼の乾杯の言葉は聴けないですよ!!!かなり貴重だったかと思います。
また、わざわざ、こんなクソな飲み会にご参加いただいた先輩方もありがとうございました。途中、買出しゲームといって、その名の通り誰か二人を買出しに行かせるというゲームをやりまして、結果、先ほどの座禅男と土井さんが買いに向かったのですが、結局選ぶ過程があっさりしており、ただのパシリにさせてしまったのは、今思うと愛しさと切なさと心強さというよりかは、単純に申し訳ないと思っております。
まぁね、ほんと邦楽部はいい人が多いですねぇ。
そんなこんなで、いろいろありましたが夏休みの思い出といえば「飲めんのか’08」だったと、来年思ってくれればやった甲斐があるというもんです。
~一部・完~
「「12時間、飲めんのか!?’08~安西先生は言った『諦めたらそこで試合終了ですよ』と~」
・・・さ!!さっそく第一部を何の説明もなしにしましたが、質問ありますか?よくある質問で、「08ということは、09もあるんですか?」というのがあります。答えは「分からない」です。時代が求めているのであれば、是非ともまた来年やるかもしれません。しかし、映画=>飲み会と変化しているので、もしかしたら来年、また一味違った、大学生でしか出来ないくだらない事をやっていきたいですね。
それでは、今のところ順調に前回の予告編にそぐわない感じで進めております。次は、なんと!!もうここで!?という感じぃの映画ランキングです!!!
ごめんなさい。何だか前回の予告編にて「二億四千万の仁美」などという予告をしましたが、これは単に今「二億四千万の瞳」にハマッているだけです。仁美も、間違って変換してこれでいいやと思ったからでございます。
そんなわけで、今回は「二億四千万の仁美」とは関係ない、でも特別な、ラストにふさわしい映画を紹介したいと思います。
今までありがとう!!!映画ランキング~皆に見て欲しい白黒映画編~
1位 「禁じられた遊び」僕のオールタイムベストの上位に挙がる名作。少年と少女から見た戦争、そしてそのこと自体が子供らにも深く影響していることを描いた作品です。少女が爆撃で死んだ愛犬を埋葬するんですが、一匹だけじゃ寂しいと言い出し、少年がいろんな小動物を殺して持ってくる話です。そこでは少年の片思いぶりがほんのり描かれており、感動物としてもラブストーリーとも取れる作品です。ただ、勿論「戦争とは」という大きなテーマも忘れてはいけません。
2位 「黄金狂時代」チャールズ・チャップリンが手がけたコメディ作品です。黄金を求めてチャップリンと凶悪犯が争う作品です。音楽にのってロールパンの踊りを披露したり、革靴の食事や崖に引っかかった山小屋(志村けんが昔やっていたような・・・)という見所満載です。
3位 「アラバマ物語」はい、再登場です。あらすじは以前書いたので、ここでは割愛しますが、やっぱりオススメ。主演は「ローマの休日」の新聞記者、またあるときは「オーメン」での悪魔の子ダミアンの父親などで有名な名優、グレゴリー・ペック。確か数年前に彼が亡くなったときは日本でもかなりのニュースになっていましたね。因みに、2003年にアメリカの映画協会が発表した「最も偉大なヒーロー」で、インディ・ジョーンズやジェームズ・ポンドという名だたるヒーローを抑えて、今作品のグレゴリー・ペック演じるフィンチ弁護士が一位をゲットしました。
まだまだ続く!!あと四千字だよ!!!映画ランキング~仙台ではまだだけど、ぜひとも見たい上映中映画編~
一位 「LOOK」僕が好きな映画スタイルにP.O.V(point of view)というのがあります。これは映画そのものがビデオカメラに収められたものであり、作品を挙げるとすれば、「ブレアウィッチ・プロジェクト」に始まり、最近では「クローバー・フィールド」「●REC」があります。例えば「クローバー・フィールド」で言うならば、観客が見るのは「ある公園で拾われたビデオカメラの映像」としてスクリーンに映し出され、眼前には逃げ惑う人たちが現れ、そしてまた撮影者という普段なら決して描かれることの無い人物像も確認できる。それ故に人物的リアリティが生じ、またビデオカメラによるブレ等で映像的にもリアルなんです。
そして今作品は、監視カメラに映し出される出来事をオムニバスとして描いた作品です。デパート内での幼児誘拐、職場でのセクハラ、いじめ、強盗など他人の目を気にせずにはいられないこれらが監視カメラだけの映像によって映し出されるのです。
これを知った当初、僕はこれらの映像が本物の映像だと思ってました。しかし、実際はそうではなく、演出が入ったあくまで擬似ドキュメンタリーでした。よく考えれば当たり前です。肖像権で訴えられますもん。
でも、コレを知ったとき、改めてこの作品の凄さを知りました。今まで僕はP.O.Vこそが最もリアリティのある映像を映し出す手法だと思っていましたが、この「監視カメラ」というやり方もまた同じくらいに絶大なリアリティを出していたからです(まだ観てないですが、予告編でそう思った)!!!ちょっと長く書きすぎたので、ここで説明を終えますね。。。。。
2位 「センター・オブ・ジ・アース」この夏映画館がテーマパークになる!!!・・・らしい映画です。3D映画です。地底探検物です。3Dを是非体験したいものです。
3位 「該当ナシ」飽きたでしょ?
・・・ここで、ちと謝らなくちゃいけないんですけど、実は一気に10000字以上を書いたんですが、なんと、「投稿」ボタンを押したら「本文は10000字以内です」と言われちゃいました(照)。
という訳で全部を二回に分けてupします。続きは下です。
「金!!」
「殺したろか!?ワレ!!」
そんなハートフルな会話がなされる町、国分町。そんな町中にある一軒の飲み屋が在る。
「バー デジャブ」
ここは一人酒に至上の喜びを感じる人たちのたまり場だ。故にみな他人同士と割り切っており、あまり会話が聞こえてこない。しかしバーの片隅にポツンと置かれたジュークボックスから流れる昭和の名曲が場を和ませ、更に彼らをより楽しませる。「Work Song」というモダン曲に始まり、「恋人も濡れる街角」「ラブ・イズ・オーヴァー」など、日本の名曲で盛り上がりを見せる。
この店のマスターは松田という男で、ひげがトレードマークの優しげな風貌をしている。彼はいつものように店中を見渡し、みなの幸せげな表情を見て微笑をうかべた。客の幸せが自分の幸せ・・・。そう彼は思っている。
カランコロン
「いらっしゃ・・・」
いつもの客かと思い、いつものように言葉を発しようとしたが、その刹那、その客の違和感に松田は気づいた。その男は20歳くらいの若造で、なんだかいかにも嘘つきそうな顔をしている。その男は店の中を見回し、ゆっくりと松田の前のカウンターに座った。
「ウォッカを頼む・・・」
男はそう松田に伝えた。伝えたはずだった。間違いなく彼は「ウォッカ」と言い、松田も「ウォッカ」と理解したはずだった。
しかし数分後に彼の前に出されたのは・・・日本酒。
「な・・・どういうことだ!!!」
彼の声が怒りに打ち震えていた。
「わ、私はウォッカを頼んだはずだが・・・」
すると松田は優しく彼に語った。
「あなたにウォッカは似合わないですよ。やっぱりあなたには日本酒がお似合いですよ。」
松田はふっと微笑んだ。彼には客の好みの酒を当てる特技があるのだ。それがこの店の売りでもある。そしてそのとき、謎の男はフッと微笑み返し、こう松田に囁いた。
「さっさとウォッカを出、し、や、が、れ」
「ヒィ!!!は、はい!!!」
急いでウォッカを出す松田。男はいらだっているのか、貧乏ゆすりをしている。
「ど、どうぞ。」
プルプルまるで生まれたての子鹿の様に震えて、ほんと見るからに可哀想な松田から差し出されたコップの中からは、確かにウォッカの仄かな香りがした。男は安堵し、ゆっくりと飲んだ。
「・・・うまい」
男は飲んですぐ思った。ゆったりと体に沁みるこの感じ。。。最高だ。
「お客さん、名前なんていうんですか?」
「・・・ライアン、ライアンだ」
「お仕事は?」
「仕事か?・・・ふっ、詐欺さ」
「いやいや、冗談がきつい!!!」
「ふっ・・・」
その後二人はなんだか仲良くなって、しまいにはマーリンルージュで愛されて大黒埠頭でキスをしてシーガーディアンで更に酔わされて、松田がドラムを叩きながら「まだ帰りたくない」とかシャウトしたりして、もうサザンもビックリのlove affairな展開が待っているのですが、あまりにリアルすぎるので、続きはWEBでっ!!!っていうか、サザンファンじゃなくちゃ分からねぇだろ、このネタ。
というわけで、本編いきまーす。えっ?今のが本編じゃないのかって?何言ってんすか。今のをどう解釈すればブログになんですか。ココは朝日新人文学賞の受付じゃないんですよ。何考えてんですか。ちょっとアナタ最近たるんでんじゃないんですか。ぷんぷん。ちなみにこの時点で既に1000文字超えてます。
はい、では前回の予告通り、目指せ一万字ということで頑張っていきます。
お酒・・・昔から人類にとってそれは重要なものだった。ある時は快楽のため、またある時は儀式に用いられ・・・。そうやって築き上げられてきた人と酒との関係は、時代の流れに関わらず、一定したものであった。しかし、それも車の誕生、一気飲みのブームによる急性アルコール中毒などといった、他人に害をなし、そして己自身さえも命に関わる事件の多発によって、酒というのは危険なものとして見なされるようになった。(引用元:ライぺディア)
夏休み。アナタの思い出は一体何でしたか?海水浴「うふふ、清さ~ん、私を捕まえてごらんなさい~!!私はここよ~!!ア!!鮫だ!!!」とか、お誕生日会「ちょ、ええ~!!松本~!!俺の蝋燭の火、先に消すなよな~」、とか、勉強まっしぐら「よ~し、和子なんかに負けないんだから~!!もふっ!!」とかとかとかとか、いろいろあったと思います。でも僕からしてみたらそんな他人のTUBE的あ~夏休みは興味ないわけでして、問題は僕です。夏休みの思い出が、もはやスペイン語への興味並みにからっぽなので、こりゃあ思い出作るしかないわ~と思ったわけです。
因みに去年の夏休みの思い出を挙げるのなら、「24時間ムービーマラソン」です。これは何かというと、単純に「24時間テレビがあるなら、24時間映画を観てもいいじゃないか!!!」ということに気がつきまして、僕と○迫とで、だだっ広い部屋で向かい合って各々、違うパソコンで黙々とDVD観てました。もちろん寝ちゃダメ。それで、それぞれ一作品を観終える時間が違うので、会話が全然なされないんですね。一応開会式と閉会式を行いました。二人だけで。開会の言葉で始まり、選手宣誓やら注意説明やら講評やら表彰式やら閉会の言葉やらをきちんと、二人きりで行いましたよ。今思うと○迫は勿論、僕もそうなんですが、「無駄な時間を過ごした」と思います。めっちゃつかれますよ、あれ。確か夜12時くらいから始めて、翌日の夜12時に終わるんですからね。ほんと・・・あの頃は輝いてたなぁぁぁ・・・もふっ。
まぁ、その話はまた今度の機会にいたしまして、今年の思い出作り、何がいいかなと、僕と○迫は考えたわけです。彼は単に飲みたかったらしいですが。
僕「じゃあ今年は24時間飲みマラソンで」
バカです。大馬鹿です。大葉佳代。
でもそのときは真剣に24時間の予定表を作っていました。開会式=>飲み会=>カクテルパーティー(カクテルを自分で作ってみる)=>ベーコン作り(単に僕が作りたいだけ。芋煮の前夜にやるかも)=>きりたんぽ鍋=>日本酒、焼酎だけ飲み=>くそビンゴ=>忘れた=>閉会式みたいな、順番は定かではないですが、多分、こんな感じだったと思います。でも、ここで○迫君が言うわけです。
「長い」
そりゃあそうです。正常な感覚を持ってる方なら24時間という時点で突っ込みます。これで普通だと思ったら大間違いです。下手したら死人が出ます。
という訳で結局12時間のみをしようということになりました。普通の飲み会にしようとしないのが、何とも僕ららしいじゃあないですか。
そこで、まず問題なのがタイトルです。これは、実は僕に考えがありまして、あれは確か2セメの後半、何故かサルモネラ菌にかかりまして、自覚は全くなかったのですが、病院にいくよう、大学側から命令されたんですね(寮の皿洗い担当だったため)。それでその病院の待ち時間が長い長い。そこでむしょうに暇だった僕は、何をとち狂ったか、いつ開くか分からず、意図も全く見えてこない飲み会のプランを立てていたんです。そのプランは結局、他の人のテンションの低さによって流れましたが、そのときの飲み会のタイトルが「飲めんのか!?」です。
このタイトルにしたのは理由がありまして、おそらくほとんどの方がご存じないかもしれませんが、毎年大晦日にはプロレスの特番が、誰が見るのか分からないですがたくさん放送されます。その中の一つ、「やれんのか!!」。このタイトルが妙に頭の中に渦巻いてまして、故に飲み会のタイトルに拝借した次第です。まぁ、番組自体は見たことないですが、このタイトルはなかなか良いと思います。これはあくまで予想ですが、多分、糸井さんが考えたんじゃないんですかねぇ。。。
それで話を戻しますが、それを思い出した僕は、「じゃあ12時間飲みのタイトルは『飲めんのか』にしよう」と言ったんです。
そしたら○迫が「じゃあサブタイトルは『安西先生は言った「諦めたらそこで試合終了ですよ」と』にしよう」と言ったんです。
そして最終的には
「12時間、飲めんのか!?’08~安西先生は言った『諦めたらそこで試合終了ですよ』と~」
になりました。
企画内容は上述の一部を変えて行いました。
最初の一次会は午後7時に国分町でした。21人も来てくれて、ほんと僕らも嬉しかったです。個人的には同席した方々の止まることの無い、ためになるトーク、かといって決して疲れない状態にとても感激いたしました。
そしてそんなおいしい食べ物に舌鼓を打ち、僕らから語られる衝撃の一言。「2次会は川内でやります」ランクダウンです。質が駄々下がり。実際、二次会で出た食べ物は白菜だけでしたからね。お酒はふんだんでしたけどもね。白菜をふんだんに茹でて、ポン酢かゴマだれで召し上がる。それも、今思うと、ホント馬鹿な話なんですが、昆布といった出しを買うのを忘れてまして、ただの沸騰した湯に白菜を茹でるという、ネアンデルタール人でも出来る調理。でも、白菜だけでも結構盛り上がり、良かったんじゃないかと。因みに、午後10時から午前2時まで参加した人のお会計が300円でしたからね。そりゃあそうだ。酒飲みながら白菜食ってるだけだもの。なんてざ、ん、し、ん!!!
そして夜中の、お化けも恨み節の丑三つ時に改めて、遅いようですが、開会式を執り行いました。一応一次会から、「飲めんのか」なんですけどね。朝7時まで飲み会という、狂気の沙汰とは思えない暴挙をしました。一応説明は皆さんにしたのですが、「飲めんのか」は楽しむんじゃない、苦しむんだ。合言葉は、勇気とかそんな響きのいいもんじゃなく、苦行です。しかし、その苦しみから得られる快楽はきっと今までに無い、素晴らしいものになるでしょう。是非とも皆で朝日を見ようじゃあないか!!!ということです。まぁ、実際は窓が朝日の方角じゃなくて、それに気づきつつも誰一人として突っ込まず、「一体俺たちは・・・」という気持ちになったというのはここだけの秘密です。
でもあれですよ、飲み会やってて、空が青白いというのはそれはそれで新鮮ですよね。今回の飲み会で、少しでも新しくもくだらない飲み会だったと思っていただけたら幸いです。僕は最後の最後で寝てしまったのですが、何故かMVPに選ばれ、プレゼントをいただきました。あ、プレゼントで思い出したんですが、ビンゴでLANケーブルと中国辞書当たった方、そこのアナタです。いらなくても持ち帰りましょう!!!(笑)
そしてここで注意なんですが、この12時間飲み会というのは、特殊な訓練をした人たちの飲み会です。決して良い子は真似しないで下さい。
そして、今回の飲み会は2年の男子全体が中心となってやってくれたので、「ライアン頑張ったね」とか、言わんといてください(汗)。バンバンと盛り上げてくれた○迫。同じく珍しく寝ずに盛り上げ、会計もこなした、へべれけブルー。乾杯の音頭と買出しをしてくれた(させられた)座禅男。買出しを手伝い、結局白くならなかったユッキー。いろいろと相談に乗って、指揮してくれた残念過ぎる男。開会の言葉でしょっぱなからウケに走ったつっしー。ビールをもって来たときの感動は忘れはせんの、山ちゃん。予定をたてただけの、みんなのライアン。
こうやってそれぞれが協力し合ってたのは、二番目の思い出です。因みに一番は、座禅男の乾杯の音頭です。奥さん、この先絶対に彼の乾杯の言葉は聴けないですよ!!!かなり貴重だったかと思います。
また、わざわざ、こんなクソな飲み会にご参加いただいた先輩方もありがとうございました。途中、買出しゲームといって、その名の通り誰か二人を買出しに行かせるというゲームをやりまして、結果、先ほどの座禅男と土井さんが買いに向かったのですが、結局選ぶ過程があっさりしており、ただのパシリにさせてしまったのは、今思うと愛しさと切なさと心強さというよりかは、単純に申し訳ないと思っております。
まぁね、ほんと邦楽部はいい人が多いですねぇ。
そんなこんなで、いろいろありましたが夏休みの思い出といえば「飲めんのか’08」だったと、来年思ってくれればやった甲斐があるというもんです。
~一部・完~
「「12時間、飲めんのか!?’08~安西先生は言った『諦めたらそこで試合終了ですよ』と~」
・・・さ!!さっそく第一部を何の説明もなしにしましたが、質問ありますか?よくある質問で、「08ということは、09もあるんですか?」というのがあります。答えは「分からない」です。時代が求めているのであれば、是非ともまた来年やるかもしれません。しかし、映画=>飲み会と変化しているので、もしかしたら来年、また一味違った、大学生でしか出来ないくだらない事をやっていきたいですね。
それでは、今のところ順調に前回の予告編にそぐわない感じで進めております。次は、なんと!!もうここで!?という感じぃの映画ランキングです!!!
ごめんなさい。何だか前回の予告編にて「二億四千万の仁美」などという予告をしましたが、これは単に今「二億四千万の瞳」にハマッているだけです。仁美も、間違って変換してこれでいいやと思ったからでございます。
そんなわけで、今回は「二億四千万の仁美」とは関係ない、でも特別な、ラストにふさわしい映画を紹介したいと思います。
今までありがとう!!!映画ランキング~皆に見て欲しい白黒映画編~
1位 「禁じられた遊び」僕のオールタイムベストの上位に挙がる名作。少年と少女から見た戦争、そしてそのこと自体が子供らにも深く影響していることを描いた作品です。少女が爆撃で死んだ愛犬を埋葬するんですが、一匹だけじゃ寂しいと言い出し、少年がいろんな小動物を殺して持ってくる話です。そこでは少年の片思いぶりがほんのり描かれており、感動物としてもラブストーリーとも取れる作品です。ただ、勿論「戦争とは」という大きなテーマも忘れてはいけません。
2位 「黄金狂時代」チャールズ・チャップリンが手がけたコメディ作品です。黄金を求めてチャップリンと凶悪犯が争う作品です。音楽にのってロールパンの踊りを披露したり、革靴の食事や崖に引っかかった山小屋(志村けんが昔やっていたような・・・)という見所満載です。
3位 「アラバマ物語」はい、再登場です。あらすじは以前書いたので、ここでは割愛しますが、やっぱりオススメ。主演は「ローマの休日」の新聞記者、またあるときは「オーメン」での悪魔の子ダミアンの父親などで有名な名優、グレゴリー・ペック。確か数年前に彼が亡くなったときは日本でもかなりのニュースになっていましたね。因みに、2003年にアメリカの映画協会が発表した「最も偉大なヒーロー」で、インディ・ジョーンズやジェームズ・ポンドという名だたるヒーローを抑えて、今作品のグレゴリー・ペック演じるフィンチ弁護士が一位をゲットしました。
まだまだ続く!!あと四千字だよ!!!映画ランキング~仙台ではまだだけど、ぜひとも見たい上映中映画編~
一位 「LOOK」僕が好きな映画スタイルにP.O.V(point of view)というのがあります。これは映画そのものがビデオカメラに収められたものであり、作品を挙げるとすれば、「ブレアウィッチ・プロジェクト」に始まり、最近では「クローバー・フィールド」「●REC」があります。例えば「クローバー・フィールド」で言うならば、観客が見るのは「ある公園で拾われたビデオカメラの映像」としてスクリーンに映し出され、眼前には逃げ惑う人たちが現れ、そしてまた撮影者という普段なら決して描かれることの無い人物像も確認できる。それ故に人物的リアリティが生じ、またビデオカメラによるブレ等で映像的にもリアルなんです。
そして今作品は、監視カメラに映し出される出来事をオムニバスとして描いた作品です。デパート内での幼児誘拐、職場でのセクハラ、いじめ、強盗など他人の目を気にせずにはいられないこれらが監視カメラだけの映像によって映し出されるのです。
これを知った当初、僕はこれらの映像が本物の映像だと思ってました。しかし、実際はそうではなく、演出が入ったあくまで擬似ドキュメンタリーでした。よく考えれば当たり前です。肖像権で訴えられますもん。
でも、コレを知ったとき、改めてこの作品の凄さを知りました。今まで僕はP.O.Vこそが最もリアリティのある映像を映し出す手法だと思っていましたが、この「監視カメラ」というやり方もまた同じくらいに絶大なリアリティを出していたからです(まだ観てないですが、予告編でそう思った)!!!ちょっと長く書きすぎたので、ここで説明を終えますね。。。。。
2位 「センター・オブ・ジ・アース」この夏映画館がテーマパークになる!!!・・・らしい映画です。3D映画です。地底探検物です。3Dを是非体験したいものです。
3位 「該当ナシ」飽きたでしょ?
・・・ここで、ちと謝らなくちゃいけないんですけど、実は一気に10000字以上を書いたんですが、なんと、「投稿」ボタンを押したら「本文は10000字以内です」と言われちゃいました(照)。
という訳で全部を二回に分けてupします。続きは下です。