邦楽部の部屋414号室

東北大学学友会邦楽部のブログです。イベントや日々思うことが綴られています。ぜひ私たちのことを知ってください!

夏の思い出~チェケラ~

2008年09月25日 13時39分27秒 | Weblog
この間も確かここで書いたと思うんですけども、いつもブログをこうして書き終えた後に大体10数通ものお便りをいただきます。その中の一部をご紹介すると、東京在住の方から「いつも長い文章お疲れ様です」と至極真っ当な文章とか、「ライアンさんのおかげで生きる気力が沸きました!!」といった、送り元を見ると富士山の樹の海あたりだったりとか、いろいろあるわけです。
また、プレゼントもごくたまにですが、贈られてきます。そうですね、今迄で一番高価なものと言ったら、ホームシアターセットといったところでしょうか。ちなみにですが、一番安かったのは、カッターナイフのナイフ部分だけという代物でした。未だにこれの意図が読めていないのは僕だけでしょうか。

まぁ、そんなことはホント、どうでもよくてですね、今日はふと思い出したもの悲しい話をお一つ聞かせたいかと思います。

まぁ、因みに言うとですけども、最近の僕のブログはもう完全に虚構世界の話と、案外真面目な僕の部分を浴衣からチョロッと見える生足ほどに、ちらりと覗かせるシリアスな話の二つに分けられる(?)と思うんですけども、今回は完全に後者、もうどっぷり後者。この間の合宿のお湯が詰まった男湯並みにどっぷり後者です。あれは酷かった。





夏。それは灼熱の太陽がさんさんと降りしきり、生きとし生けるもの全ての体温を上昇させます。しかしだからこそ、彼らは水浴びをし、冷たいもので快楽を得られるのです。そして毎年必ず訪れるこの季節に、いつも僕はひまわりを思い出します。
ひまわり。それは夏の花といえば大方連想される花。夏=太陽がある方角に向くというのが何とも夏らしい。

僕が中学生の頃、よくグラウンドの片隅にある、体育の授業でもほとんど使われことのない鉄棒に、まだ小学校にも上がってないだろう男の子がいました。その子はお母さんと一緒に逆上がりの練習をしていて、毎日毎日同じ時間にきまってそこにいました。
当時の僕も、っていうか今でも恥ずかしながら多分逆上がりが出来ず、もうここまでくると「逆上がりが何の役に立つんだ!!!」とよくよく考えれば「確かに・・・!!!」と思わざる終えない質問を皆に投げかけるしかないのですが、その子は一生懸命毎日毎日練習していました。二人はとても仲よさそうで、笑顔で練習に励んでおりました。

ある日のことです。コレは今でも覚えていることなんですが、どんより曇りだったその日、例の親子が来ませんでした。今までそんなことがなかったもんですから、僕は何故だかむしょうに心配していました。
そんで帰宅途中、僕は男の子の母親を見かけました。その姿はなんだかやつれているようでした。

「今日は逆上がり、しなかったんですか?」
うちの地元はそんなに広くないですから、その親子も微妙に顔見知りでした。母親はちょっとビックリしたような顔つきを一瞬しましたが、再び伏目がちになって、
「実は・・うちの息子、昨日の練習で頭を強く打っちゃって。。当たり所が悪かったらしいんです。今お見舞いから帰ってきたところでして。。」

ショックでした。はじめてこうやって身近に重傷の人がいることに対して。勿論、同情の気持ちもありましたが、やはり一日でも早く回復して欲しい。そう願わずにはいられなかったです。

しかし、数ヵ月後の七月下旬。もう学校も夏休みでグラウンドが野球部などに使われている片隅で、(ホントに)奇跡的に助かったあの男の子と母親の姿がありました。いつもと変わらず笑顔を絶やさずに。そして鉄棒の横にはいつの間にかひまわりが太陽に向かって力強く立っていました。全部嘘です。



最近の邦画の三大映画ランキング~土井さん編~
1位 「未来予想図~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」まだ見てない。あくまで噂。こんど観ます。
2位 「少林少女」詳しく書くとネタばれになりますが、めちゃくちゃ脚本が酷い。ラクロスなんていらねぇよ・・・夏。
3位 「恋空」妊娠、中絶、青春、ガン、死など、様々な泣けるキーワードが散りばめられてるのにもかかわらず、これまたツッコミどころがありすぎて泣ける。