オークの木の下で

成城7丁目の小さなお店「ティンラ成城」の日々を綴っております

クロブレ会…。

2024年08月28日 02時04分00秒 | その他

人懐っこいMの声かけでクロスブレッドキッチン時代のスタッフと共に『クロブレ会』。in代々木八幡


やっぱり駅に降り立つだけで勝手に涙がこぼれ落ちる…。とにかく無条件に一番泣いてしまう場所。カズが12年間奮闘した街。


私はカズの代理で初参加。


クロスブレッド時代にカズがスタッフ達としょっちゅう寄っていた『タラモア』さん。でも私は行った事がなくて場所も知らなくて…、カズは『アイリッシュ寄ってきた』といつも言っていたので、今日初めてタラモアって言うお店だったんだ、と知る。


写真の席で飲むことが多かったのですって…。私が知らないカズの居場所。


我が家の子ども達が産まれた時からずっと成長を見守って来てくれたスタッフあり…つくづく素晴らしいメンバーに囲まれて好きな仕事をしていたのだな、と思う。


クロブレ時代は育児とお店のことに必死過ぎて、彼に本当に酷いことたくさん言った。彼がいなくなって、もっと広い心で支えてあげれなかったものかな?と一抹の後悔がいつもよぎる。


そんな苦しかった時代も彼が一番大切にしていた愛すべきスタッフ達の支えがあって我が家の今日がある。ただ感謝するばかり…本当にありがとう。


時を経てそんなスタッフ達もそれぞれの場所で大活躍、…それがとっても嬉しい。


帰り道、マルマンストア前で写真を撮るのが恒例だそうでパチリ。

千代田線代々木公園駅組と小田急線代々木八幡駅組がここでバイバイだからだそうだ。



カズが最後に参加したクロブレ会。





…この半年後に殺された。


#ティンラ成城#鶴川#成城#代々木八幡#代々木公園#クロスブレッドキッチン#クロブレ会#アイリッシュパブ#タラモア#マルマンストア





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杜の都…。

2024年08月26日 19時31分00秒 | その他
ただ号泣する為に急遽、杜の都へ…。

ドンヨリ落ちていた彼の誕生日の夜、娘から、『最終抽選で当たったよ!パパが当てたんだ!」

アルバム
『miss you』はコンセプトからも苦し過ぎて今の私には聴くに堪えず、ほとんど聴けていない、ライブに行くのも勇気が要る。

事故に遭い傷だらけで戻った彼のスマホの待ち受けは2022年30周年ライブ時の『半世紀へのエントランス」

あのとき櫻井くんは歳を重ね、周りの親しい人が亡くなったりして、あとどれだけの時間、音を奏でられるかな?みたいなことを言っていた。
あのときカズは『半世紀へのエントランスって事は活動休止も解散も50周年まで無いって事だよね?」と喜んでいた。

これからライブは地方のに行こう、美味しいもの食べて、焼き物、美術館巡りと大ファンの新進女流建築家Kちゃんの作品を観て回ろう…。

小さな夢と幸せは膨らみ、それなのに49歳という若さで健康には何の心配もなかった彼が一番先に死んだ。

彼がいなくなった世界で聴く音は私には今までと全く違う音となって響いた。

櫻井くんの歌声には必ずカズの歌声や細かい表情や仕草がまでもがオーバーラップする。

独立開業して数年、全てが上手くいかなかった頃、『Everything(It's you)』の中のフレーズ
‘’何を犠牲にしても
守るべきものがあるとして
僕にとって今 君が
それに当たると思うんだよ‘’
…という部分を引用した手紙をもらった事がある。

櫻井くんの歌うラブソングはそのままカズが日々私へ歌うラブソング…だからどう聴いたら良いのかわからなくなった。

ライブは様々な装飾を削ぎ落とした4ピースバンドの原点を強く体現したような力強い素晴らしいものだった。『miss you』アルバム外の選曲、曲順共によく考えられているなぁと絶妙過ぎて、カズがいたら何て言ったかな?…と思い、ライブに行ってしまったことで、改めて本当に一人になってしまったんだな、と実感させられることが多々あった。

長い間、世話好きな彼に何もかもを依存して生きてきた。その為にあなたはいるのでしょ?とただやりたい事を口にし、着いていくだけで、何かを調べたり予約したり地図を見たり運転したりメニューを見たり何かを準備した事がなかった。彼は時間配分、行く場所、必要なもの…など全ての段取りを組む優秀なコーディネーターで食べる物に関しては並々ならぬこだわりがあり、私が口を挟む余地なんてなかった。

今回、新幹線の予約なんてしている自分にビックリ…。旅先で観光客の方と世間話になり「お嬢さんと旅行?ご主人はお留守番?」なんて言われ、初めて「あ、主人はいないんです」と答え、何気なく質問した方は困惑した表情を浮かべる。嫌だなあ、これがこれまで考えたこともない日常なんだなあ、キツいなと思った。

アンコールの『Sign』。私達が一番大切にしていた日常、彼がいたありふれた時間を失い、彼が好きだったフレーズは今の私に一番辛く重く響く。

『Ffifty's map 〜おとなの地図』
彼が健在だったならば、今頃どんな地図を描いていたのだろうか…?『終わりなき旅』に乗せられ、また高い壁を登っていた事と思う。50代のカズの活躍、一番近くで見続けたかったな、と心から思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

誕生日…。

2024年08月23日 22時46分00秒 | その他

カズが殺されてから2度目の誕生日。カズが好きだったビールと一番好きだったおかず『春巻き』を作って普通の夕飯を食べる。


何やってるんだろう、と思う。我が家のご飯は365日いつも美味しくて、いつ何時ヨネスケさんに突撃されても大丈夫だね〜、なんて言っていた。笑いの絶えなかった美味しい食卓は何処へいってしまったのだろう?


私が今こうやって耐え忍ぶ時間は今だけじゃなく、私が死ぬまで続く。

人生って平等じゃないよな、とつくづく思う。


誰よりも苦労したし、努力したと思う。その先にあった事がこれ以上ない悪夢。今後どれだけ頑張ったところで二度と取り返しがつかない。そして今まで味わったどんな苦労よりも重い十字架を今背負っている。


義母も私も代わりに自分が殺されれば良かったと言う。…遺されたものは生きている事に罪悪感を感じ、常に何故?がつきまとう。


最近、死んだのがもし私だったら…彼はちゃんと遂げたかった夢を形にしていたかな?と思う。


彼がいなくなった後の世の中の変化は凄まじい。預言者のように彼が言っていたこと、予想以上のスピードで起きている気がする。


気候変動、天災、政治の混乱ぶりに日本の凋落…。犯罪だって今後増える一方だと思う。何があってもカズと一緒なら大丈夫、乗り越えられると思っていたことも、もうどうにもならないな、もしかしてこの世の終わりさえ自分が生きている間に経験してしまうかもとさえ思う。何ならいっそのこと終わってしまえばいいのに、と思う。


出会ったときからカッコいいおじいちゃんになるのが夢、と言っていた彼、どんな歳の重ね方をしたかな…。


誕生日、ただの悲しい日だよね。そんな記念日なんて来なければいいのに、明日なんて来なければいいのに。


今日も性懲りも無く交通事故でかけがえのない命が奪われていく…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏の海…。

2024年08月04日 20時05分00秒 | その他

久しぶりに海を見た。

広い海、潮風を浴びていると、普段の生活と時間の流れ方が違うような気がする…。それは子ども達が赤ちゃんだった頃のゆっくりとした時間の流れ方に似ている。


もし自分が死んだら?まだ現実的ではないと思っていた普段の会話の中で彼は「育ててくれた伊豆の海に遺骨を撒いて欲しい」と言っていた。私は泳げないから嫌だなぁ、って言ったら「じゃあ死んだらバイバイだね…」って悪戯っぽく笑った。


カズは海が好きだったなぁ。小さな頃から夏は伊豆のおばあちゃん宅で過ごしていたから、泳ぎが上手で海の生き物にも詳しかった。

伊豆の海に行きたいけれど、思い出があり過ぎて、行く道中ですら泣いちゃうと思うから…行けない。


何事も命だけは取り返しがつかないから…だから命より重いものはない。


どれだけ時間が過ぎて他人には過去の事になっても私にとっては一生越えられない出来事。


もう一生誰にも会えなくても良いからカズにだけ会わせて欲しい。


そんな普通の何気ない日常を何故私だけ?奪われてしまったのだろう?どうしてもわからない。


伊豆に遺骨を撒いたらカズの一部はこの海まで届くことあるのかな…なんて考えながら見た、夏の海。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする