子ども達が卒園した幼稚園(今は保育園)に呼んで頂き、コサージュの講習会を開く。お花教室はコロナ前まで続けていた老人ホーム以来、何年振りかな?
園は子ども達が通っていた頃と見る風景はだいぶ変わり…そして私は最愛の人を亡くし、取り巻く環境は天と地ほども変わり、明日をどうすれば良いかわからないほどの苦悩の中で生きている。
それでも園の中にある『おじいさんの木』だけは何も変わらない。
在園中の頃からこの場所に来ると何故か不思議な神聖な気持ちになったものだ。時間の動き方が穏やかで目を瞑ると子ども達が幼稚園生だった頃へタイムスリップする。
この辺でダンゴムシやカナヘビ探していたな、この辺にはお芋掘りの畑があったな、この辺は春になると紫花菜が咲いたな、この場所で運動会やバザーしたな…何かにつけてゴザ敷いて日が暮れるまで泥だらけになって遊んでいたな…などなど…たくさんの思い出が詰まっている場所。
あの頃も何もかもが大変だったが、出来うる全てのことは精一杯やって来た…と思う。
子ども達が幼稚園生の時期って家族にとって何事にも代え難い人生の中でも最もキラキラした時間なのだと思う。同じ時間を過ごした友はあの時間があったのとなかったのでは人生の深みが全然違ったと思う、と言った。
それでもカズが健在ならば、またあの時代に戻りたいかといったら、大変過ぎてNO。私はただ育児に全力投球するだけではなく、様々な重荷を抱えて辛い事の方が多かった。でももし時計が巻き戻せるなら、未来がわかって、カズが殺される事がないなら、またどれだけ大変だったとしても、過去に戻れてやり直せたら良いのにと思う。
いつも私に想いを寄せて下さるありがたい存在の皆さんの顔を見て、変わらない『おじいさんの木』を見て通り過ぎて来た時間に想いを馳せた一日。
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