昨日は閉店後、『クロブレ会』in我が家。いつもはクロブレのお膝元、代々木公園のタラモアさんで開催するところ、クロスブレッドキッチン時代のスタッフ達が集まってくれた。
我が家の大事なシェフが殺されてからというもの、人をお招きするときは私の拙いお料理でおもてなしするしかなく‥完成度が‥少しずつなんか違うなぁ、なんて思いながら料理を並べているのだが、この日はマイ包丁持参で全てカズの愛弟子達が当時のクロブレメニューを再現してくれた。
アンチョビのクロスティーニ(通称アンクロ)や胡椒と蜂蜜のスペアリブ、懐かしいね‥。
イチゴとヤギのチーズの前菜、カルパッチョ、生ハムとソーセージの盛り合わせ、イチジクとクレソンのサラダ、蒸し鶏のゴマヨネーズ、魚介のテリーヌ、鮪のタタキ、キッシュ、フォカッチャ、パテ、ひよこ豆のフムス、イチボ肉のすき焼き風ステーキ、佐渡の鮭のソテー、オランダのホワイトアスパラのソテー、チョコレートケーキ、フルーツなどなど‥。時間切れでリクエストのリゾットまで辿りつかなかったくらい、メニュー盛り沢山!








調理中の写真はクロブレの奥の小上がりのスペース、キッチンとホールの画が再現されているみたい。

駆け出しの自営業、クロブレ時代は事業は軌道に乗らない上に私にとっては育児に奮闘中で、ただ辛い時間だったが、カズはこんなにも温かいスタッフに恵まれ、大変ながらも楽しい職場だったんだな、と思う。
彼がいつも一番感謝し続け、大事にしていたスタッフ達。
カズの悲願、独立して歩み始めた創世記を支えてくれた、苦楽を共にしたスタッフを新居に招くこと‥が叶った瞬間だった。
もしこの場所に居たなら、こんなに美味しいお酒はない、って泣いて誰よりも調子に乗り、精一杯のおもてなしをし、話題の中心にいたことだろう、皆の活躍を小さな目をもっと細めて喜んでいたことだろう。何故叶わなかったんだろう?
25年前の5月17日も雨だった。
たまたまだったが、今日は入籍記念日。法律上の銀婚式。
一人じゃなくて良かった。
私は自分の両親の銀婚式の日、ご近所に招待状を配ってお招きし、ちょっとしたパーティを開いたりした。その時の両親は今の私より若いのに既にもっとおじいさん、おばあさん風だった気がする、気のせいかな?
銀婚式の年はどんなに忙しくとも記念に残る旅をしよう、カズは叔母夫婦のいるスペインに行ってバル巡りを実現させよう、と言っていた。
スタッフ達や常連さま達を招くことも、旅することも‥その為だけに長い間、頑張って来た。
私は犯人を許さない。
生きていれば、様々な夢が形になっていた。彼に実感してもらいたかった。
今日も図太く何事もなかったかのように被害者にするべき誠実な対応を何一つしない、何もかもを壊した殺人犯、平気で嘘を付くその親、犯人に着く弁護士、真摯に向き合わない検事、知らぬ存ぜぬの保険会社、あの日から私がどれだけ憤り怒り、絶望の中暮らしているか、生きていることが苦しいか‥わかりますか?
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