

カズの御師匠さま直伝の『ザワークラウト』作ってみた‥。同じような味になったんじゃないかな?
成城では市販の物で美味しいモノに出会ったことがない‥と仰るお客さま達が定期的に買いに来て下さっていた商品。カズが居なくなって‥在庫が無くなって‥お客さまにも再販をと言われるんだけど、もうどうしたら良いのだろう?とただ途方に暮れ、今日まで来てしまった。
カズが作るこのキャベツの酢漬けに豚バラ肉を煮込んだ洋風角煮(=それがドイツ語でザワークラウト、フランス語でシュークルートって言うんだ、って毎度ウンチクたれていたり‥)、ソーセージなんかでも良いらしいのだが、その角煮がバツグンに美味しくて、仕込みの度に食べれるのが楽しみだった。もう食べたくても二度と味わえない家族だけの特権。
カズの産み出す瓶詰め達はあちらこちらで評価を受け、ある高級スーパーでは2023年早々に並ぶ予定で、百貨店でも事業展開する為に商談は進み、正式に取り扱いが決まったのは彼の葬儀の翌日のことだった。
私は決して犯人を許さない。
でも美味しいものばかりを食べ続けて来た結婚生活の中で、舌は覚えていて忘れない。
カズのその辺の感覚は天才的で、どこまで再現出来るかは未知数だか、少しずつ復活させて行けたらと思う。
今年もカズが大事に愛でていたトケイソウの一輪目が咲いた。
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先週は毎日のようにカズに縁のある方や成城のお客さま、友…と懐かしい面々が訪れる嬉しい一週間だった。
いっぺんに会ってしまうのが惜しいな、と思ってしまうほどに。
私の初サルサはそんな方々がまとめ買いをして下さり、あっという間に売り切れた。
カズを知る皆に会えると嬉しくて…でもお別れするときが切なくて、お見送りをするとたまらなく悲しくなって泣いてしまう。私の帰るとこ、どこだったっけ?なんて思い、一人だけ取り残されたような気分になる。
カズはすごいなぁ、と思う。
こうして時間を作って来てくださる方々は皆、カズのことを大事に思っていてくれる。
特に成城のお客さまは何故わざわざ足を運んでくださるのかな?といつも考える。自分だったらなかなか出来ないだろうな、って思うから。
これからお店やさんをやってみたいというチャレンジャーがいたとしたら、成城に出店したら良いのに、と思う。お客さまのお人柄は素晴らしいし、周りに広めてくれるし、様々なチャンスが舞い込んで来るし、困った時は家族のように力になってくれる…こんな方々は日本中どこ探してもいないと思うから。
こんな状況になっても、笑っちゃう程に順調に大きな仕事が次々に舞い込んで来る。カズが健在だったら涙して喜んだだろうな、本当にビル建っただろうな、って思う。
それが今はただのプレッシャーになり、泣く泣く諦めるか…無理して今更身を粉にして働いて稼いで一体何になるの?と、考えれば考えるほどわからなくなって、変わり果てた生活にイライラして生きるのがホトホト嫌になる。
誰かに話せば、出来る範囲でやれることを…って言われるが、そんな事は百も承知。
そう簡単に割り切れないのは、人には心があり、カズと私がこれまで築いて来た道のりの上に今があって、これから先、どこまで上り詰められるのだろう、という所で赤の他人に命奪われただけでなく、全てを壊され、その張本人が何も償わず生き続け、納得の出来る補償なんてされないから。
心穏やかに過ぎる時間なんてあるわけない。
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