
冷たい雨の4月。
記憶が確かならば、初めて町田で商品を販売したのが昨年の4月2日。
それはカズの悲願で長く長く何十年も夢見ていた瞬間だった。
その為に夫婦でして来た苦労や準備は計り知れない。
それをいとも簡単に無責任な町田市民の手によって命を消された。
そして何故もっと早く実現出来なかったんだろうとこの結果を恨む。命を落とすくらいなら身内にもっと協力してもらいたかったよね。今更言っても何もかも遅いけど、もっと口出しすれば良かったと思うこともあるよね。そうすれば殺されることもなかった。
雨の日、嫌いじゃなかった。
カズがいる当たり前の家の中は外が暗くて寒い分、暖かくて、いつも美味しいご飯が並んでいて、愛に溢れていたから。
今はどんな朝が来てもカズがいない事をいちいち確認することから始まり、救急車や電話の鳴る音が怖くて、カズを殺したイギリス車を見かけると何でこんな車乗る人がいるんだろうと思い、酷い動悸に襲われる。
カズが殺された場所が目に入ると殺された瞬間の画がオーバーラップする。
フルでぐっすり眠れる事はなく、途中目覚めては悲鳴をあげる。
こんなあれこれは一生治らないと思う。
カズがいなくなってからの世の中の変化は目覚ましい。それも悪い方に。
カズがいれば何があっても大丈夫、と思っていたことも今は何をどうすれば良いのだろう?と思うことばかり。
カズの事件も正義を語る国家権力の偽善者に事実を歪曲され、あったこともなかったかのように揉み消されるのかな?
何事も権力のある者の為に世の中は動く。フジテレビの元アナウンサーはよくこんな巨大組織に立ち向かったよな、と思う。
結局のところ、世の中が騒がなければ揉み消される。
政治家も国家権力の偽善者も初心は世の中を良くしようとしたり、弱者の為に正義を貫こうとしたりしようと思っていた瞬間はあったのかな?それとも最初からただの地位と名声?
って思うぐらい酷い、今のところ。犯罪被害者センターの方が寄り添って一緒に怒ってくれたとしても、それは有り難いことに違いはないが、何の解決にもならない。
私にとっては2次被害を受け続ける第二の加害者達、許せない。
そして誰にも相談出来なくなった。成城にいたら、あの人にこの人にこれ聞きたかったな、みたいなこと、たくさん。
カズがいたらどうやってこの理不尽に対峙していたかな?
毎日のように交通事故で人が殺される。小学生の姉妹が死傷したニュースを見たりすると、私の命あげたのに、代われるものなら代わってあげるのにと思い、ご家族の気持ちに想いを馳せ、私と同じ十字架を生涯背負うのかと思うと呼吸するのが苦しくなる。
移転してからの雨の日はお店開ける意味あるのかな?って思いながら開けているが、こんな方々まで私の事を案じてくれたりしてるんだな、って遠くから来店してくださる方ありでびっくりすることもしばしば‥カズと築いて来た人間関係にただ感謝する。
‥そしてやっぱりカズって凄い。
町田に店舗移転して来て一周年。
#ティンラ成城#成城#成城学園前#大蔵町#鶴川#町田#国家権力#政治家#検事#検察官#一周年