多田春香 役…波瑠
劉人豪/エリック 役…アーロン(炎亞綸)
安西誠 役…井浦新
台湾料理店のおばちゃん 役…林美秀(リン・メイシュウ)
林芳慧(リン・ファンホイ) 役…安娜李(アンナ・リー)
山尾一 役…寺脇康文
レスター・王 役…リャン・ジェンチュン(梁正群)
ユキ 役…邵雨薇(シャオ・ユーウェイ)
池上繁之 役…大東俊介
葉山勝一郎 役…高橋長英
ケビン 役…グレッグ・ハン(許光漢)
陳威志 役…李梓誠(リー・ズーチェン)
張美青 役…吳玳昀(ウー・ダイユン)
中野赳夫(呂燿宗) 役……楊烈(ヤン・リエ)
ジャック・バルト 役…ギャリー・エドワード・ギッチェル
急いで台湾高鐵へ向かった春香は辞める王と会う。なぜ辞めるのか、リーダー研修の件を無理に推し進めたせいか聞く春香。そこにバルトが来る。君とはいろいろ意見は違ったが感謝していると王に言うバルト。春香はバルトに何か言いかけるが、王が止め外へ連れて行く。
春香は今後のことを聞く。前の会社に戻ろうと思っていると言う王。春香は、これからじゃないですか、車両ができあがって試験運転が本格化します、運行管理は王さんの専門じゃないですか、と話す。王は僕の後任がいるから大丈夫だと言う。
春香の前まで歩いてきた王が、台湾新幹線は君に託した、台湾の誇りになる新幹線を作ってほしい、と頼む。はい、と返す春香。
2005年。高雄縣・燕巣。ここから台南駅の北までおよそ60㎞の走行試験が行われることに。まずは時速30キロで走行を始める。
春香が工場を出ると、見習い整備士となった威志が追いかけてくる。お久しぶりです、と言う威志。初めは分からなかった春香だったが、新幹線が高雄の街をパレードした夜…と威志が言うと思い出す。威志が整備士になると決めたのは、あの夜だったと言う。こんなスゴイものが台湾を走るんだ、俺も関わりたいって、それで頑張って勉強してやっと受かったんです、と。
奥様も喜んでいるわね、と言う春香。奥様?と威志が聞き返し、ほら、あの時一緒だった、と春香が言う。まだ奥さんじゃないです、これからプロポーズしたいなって言うか…、と話す威志。仲間から呼ばれ、威志はその場を後にする。
東京・大日本設計。仕事をしていたエリックに、どっち?、男が仕事でむきになっている時は二つに一つなの、恋愛がうまくいってるか彼女に振られた時、もしかして彼女に振られたとか?、と聞く咲。エリックは、どっちでもないです、邪魔、と言う。
走行試験は台湾オリジナルを目指して加えられた変更箇所の安全性を確認しなければならず、予想以上に時間がかかっていた。
日本連合のオフィス。工程をどうやっても開業予定には間に合わない。高鐵は1日も早く開業延期を発表すべきだと安西が言う。しかし、高鐵には高鐵の都合がある、我々はこれ以上遅れが出ないよう頑張るだけだ、と話す山尾。
イライラしながらデスクに戻った安西は、タバコをくわえ引き出しからライターを出す。その引き出しにあったユキの名刺が目に止まる安西。安西は自分がユキを傷つけた言葉を思い返す。
それから5か月後。日本の新聞が新幹線開業の延期を報道する。
高鐵。問題は誰が情報を漏らしたかです、と言うバルト。バルトは延期発表を急いでいた安西を疑う。お言葉ですが、もっと早く発表すべきだったのでは?と言う山尾。バルトは開業延期の発表は高度な経営判断です、銀行団から返済計画の見直しを迫られたら資金繰りがショートして開業が危うくなる、と言う。
台湾高鐵を出ると山尾が、君が情報を漏らしたなんて思ってないよ、と安西に言う。開業が危うくなることを安西は心配するが、ここまで来たビッグプロジェクトだ、そう簡単に中止はできないよ、と励ます山尾。
夜。駅の表で待っていた繁之と会う春香。
食事をするため、おばちゃんの料理店へ行く。繁之が、開業延びるらしいな、新幹線の、帰ってこないのか?日本、と聞く。春香が困ると繁之は、当然て感じだな、こっちに残るのが、と言う。そして、せめて相談してほしいって思うのは俺の勝手かな?、と言う繁之。ううん、そんなことはないよ、と春香は言う。
繁之に謝る春香。繁之は、5年待つっていうのはさ俺にとってはつらいんだよ、と話す。春香が、だから来たの?それ言いに?、と聞く。おかしいか?と言う繁之。春香は、そういうんじゃないけど…でも、私を信じてほしいっていうか、と言う。信じる?、と繁之が言い、だって繁之だったらどう?、責任ある仕事やってて、それで開業が遅れるってなって、じゃあ帰りますって言える?、と言う春香。
繁之が、俺が来たのが気に入らないのか?、と言う。春香は、私だって開業が遅れたことつらいのよ、と話す。でもさ、結婚が遅れるってことだろ、と言う繁之。春香が、結婚って、結婚だけじゃないでしょ!私だって仕事してるのよ!、と言い返し、おばちゃんが止めに来る。
日本連合。ほとんど寝ずに仕事をしていた安西。高鐵行って来ます、と言って立ち上がった安西だったが、手に持っていたのは資料と栄養ドリンクの箱だった。その箱を落としてしまい、春香が片付け始める。疲れすぎている安西に、山尾はしばらく休むよう告げる。
人通りの少ない繁華街を歩き、CRYSTALの前で足が止まった安西。その時、店からケビンが出てくる。目をそらして歩き出した安西に、お姉さん、店、辞めた、と言うケビン。振り返った安西にケビンが、お姉さん…ユキ、俺、弟、と言う。安西が本当に弟なのか聞く。は?とケビンが言い、会釈した安西が再び歩き出す。ケビンが、お姉さん、安西さんのこと心配しています、と言う。安西が立ち止まり、近づいたケビンが、会いたいですか?、と聞く。
ケビンの運転するトラックに乗った安西。
助手席に座った安西の目に、並んでいる鉄塔が見えてくる。鉄塔から鉄塔には電線が延びていた。安西は、電線の向こうに都会がある、夢があるって…、と話していたユキの言葉を思い返す。
小さな漁港。トラックを止めたケビンが、この道の突き当たり、と指を指す。
安西が路地を歩いて行くと、ユキが魚をさばいていた。一緒に仕事をしていたおばさんが、あの人、知り合い?、とユキに言う。安西だと分かり、ユキは驚く。
ユキが安西のそばまで歩いてくる。安西が、なぜ店を辞めたんだ?俺のせいか?、と聞く。首を横に振るユキ。
安西がユキに頭を下げ、すまなかった、と謝る。そしてうつむきながら去ろうとする安西。駆け出したユキが安西の背中に抱きつく。安西が涙を流してうずくまる。ユキはそんな安西を抱きしめる。
台湾高鐵が今年10月の開業予定を、来年10月末に変更すると発表する。
オフィスにいた春香に葉山から電話が。春香がお茶の店に行くと、葉山と一緒に中野もいた。
葉山さんはお一人でいらしたんですか?と尋ねる春香。うん、中野に会いにね、そうそう人豪君(エリック)を頼ってばかりじゃね、と言う葉山。突然、葉山が腹を押さえて苦しみ出し、救急車で救急病院に運ばれる。
白衣姿の中野が葉山の病室に入ってくる。中野が病名を告げようとし、出て行こうとする春香。しかし葉山は、いや、かまわんよ、と言う。
中野が末期のすい臓がんだと葉山に告げる。そして、俺が…お前の最期を見届けてやる、ここで死ね、お前が生まれた台湾で、と言う中野。葉山はうなずいて、ああ…、と言う。
高雄縣。スクーターに乗った威志が祖母の家へ。大学へ行くために出て来た美青が、また来たの?、と威志に言う。
美青が、なんでいつも来るの?私に同情してるんだったら、と言いかける。違うよ、と威志がさえぎり、だったらなんで?、と言う美青。自分の気持ちが言えない威志は、辰辰がカワイイからだよ、と言ってしまう。
2006年・台北市。葉山の病室へ行った春香は、新幹線の開業日を聞かれ今年の10月31日だと答える。あと5ヶ月か、見られるかな…と寂しそうに言う葉山。春香は、私、お乗せしますから、葉山さんを台湾新幹線にお乗せする、それを私の目標にします、と言う。ありがたいね、と葉山は笑う。
葉山は日本で人豪君に会ったと話す。そして、大切な人だと言ってたよ、前にあなたのことを、と葉山は伝える。この世に大したことなんてそんなにはないよ、大事な人を大切に思う以外はね、と。
2006年6月3日、台灣高鐵・司令所。一部の施設の管理が、日本連合から高鐵に引き渡され、本線上での訓練が本格的に始まる。しかしハンドルを握る運転士や指令員はフランスのTGVなど高速鉄道の経験がある外国人たちだった。結局、開業は12月予定と更に遅れる。
台灣高鐵は多国籍のスタッフを雇用しているので中国語でコミュニケーションができない、運転手はフランス人が多く英語を使っても特殊なアクセントがあるため誤解を招きやすい、台灣高鐵スタッフの着実な台湾化ができない限り将来の安全にも影響しかねない、と台灣の新聞に載る。報道の内容はごもっともだな、と安西が言う。
夜。王が屋台で食事をしていると、バルトが来る。なんですか、と言う王。
台灣高鐵・司令所。一同が配置についていた。何があるんでしょうか、と春香が安西に言う。しかし安西にも分からない。その時、ドアが開いて王が入って来る。一同の前に立ち、報道をきっかけに人々の不安が高まっている、我々は信頼を得なければならない、そこで我々は1カ月の無事故試運転を実施する、明日から営業開始後と同じダイヤで運行する、それができれば台湾新幹線の安全を証明できると話す王。そして、一番大切なもの…それはここにある、と王は胸をたたく。鉄道マン・スピリットだ、と。
台湾新幹線の安全性を証明する1ヶ月の試運転が始まる。
無事故試運転は順調に進み、ついに最後の日となる。
台灣高鐵の屋上。1人で立っていたバルトの元に山尾が来る。今日が最終日です、いかがです?、我々の…あなたの夢が実現する場に立ち会いませんか?、今なら最終電車に間に合います、と言う山尾。
司令所へ春香たち日本連合の社員が来る。
バルトと山尾の乗った終電・105号、左営行きが板橋駅を出発。そして皆が祈るように見守る中、無事に左営駅に到着する。司令所が拍手と歓声に包まれる。
山尾と安西は喜び、ホームへ降りる。後ろの車両から安西も降りて来る。安西はバルトの前まで歩いて来ると手を差し出す。おめでとうございます、と言う安西。バルトは安西と握手をし、ありがとう、と言う。
司令所。王に拍手を送る春香。お辞儀をした王も春香に拍手を送る。
台北から高尾を最短96分で結ぶ台湾新幹線が、本日5日、暫定ながら開業しました、日本の新幹線700系のぞみをベースにした700T型、最高時速は300キロです、とテレビニュースで流れる。
名古屋。春香は喫茶店で繁之と会う。開業、おめでとう、と言う繁之。春香は、ありがとう、と返す。で、今日は?、と繁之が聞く。春香はリングケースを取り出し、繁之の前に置く。ごめんなさい、と頭を下げる春香。台湾の彼か、と繁之が言う。春香は、それは違うよ、と首を横に振る。
俺はいつもどこかで本音を隠してた、7年前も本当は春香に台湾に行ってほしくなかったし離れたくなかった…、あの時、もっと自分の本音をぶつけられていたら今とは違う展開になったかもしれないな、悪かったよ、と頭を下げる繁之。春香は、謝るのは私だよ、本当にごめんなさい、と頭を下げる。
立ち上がって上着を着た繁之はリングケースを手に取ると、いつか乗せてもらうよ、春香の作った台湾の新幹線、と言う。うんと答える春香。
2007年。台湾・台北市。日本連合で春香は、山尾から東京本社での勤務を命じられる。しかし春香は台湾に残りたいと言う。仕事は?と聞く山尾。春香は、これから考えます、と答える。台湾に来て台湾や台湾の人たちに救われた春香。春香は、励まされて、勇気をもらい、友情をもらい、支えてもらった、そんな人たちが住むこの台湾で暮らしていきたいんです、と話す。山尾は、お前らしいな、と言う。
駅の通路。春香が葉山の乗った車椅子を止める。ついに、この日が来たんだな、と葉山が言う。約束しましたよ、必ずお乗せしますって、と話す春香。春香は葉山に切符を渡す。そんな中、葉山が歩いている人豪に気づく。葉山の視線の先を見て春香が驚いていると、エリックが見る。私はいいから行きなさい、と葉山は言って、渡された切符をまた春香に持たせる。そして葉山は駅員に車椅子を押してもらい行ってしまう。
エリックが春香に近づいて来る。春香もエリックに向かって歩き出す。エリックが、春香の作った新幹線に乗りたくて、開業おめでとう、と言う。春香は微笑み、エリックに切符を差し出す。受け取ったエリックが春香を抱きしめる。春香もエリックの背中に手を回す。
走る新幹線の中。曜子の写真を出し、乗りたかっただろ、と話しかける葉山。葉山は、台湾の新幹線だぞ、と言って写真を窓の外へ向ける。
威志も美青と辰辰と一緒に葉山とは別の車両に乗っていた。威志は立ち上がり、俺は前に辰辰が好きだからお前の所に行くんだって言った、でもあれは辰辰だけじゃなくてお前に会いたかったからなんだ、お前に認めてもらいたくて新幹線の仕事を…、俺を辰辰のパパにしてくれ、結婚してくれ、とプロポーズする威志。美青は、わかった、と笑顔で言う。
エリックが、台湾に残る?、と隣の席に座っている春香に言う。うん、台湾に進出する日本の企業と台湾をつなぐそのお手伝いをしようと思ってる、エリックに会えたから台湾にいる、そして台湾が好きで離れられなくなったの、と答える春香。エリックが、でも、また離ればなれだね、と言う。春香はエリックの手をにぎる。
我們是命中注定的、と言うエリック。春香が、私たちは運命、と聞く。エリックはうなずいて、僕たちは運命、13年前に会った時から、と言う。春香の手をエリックもにぎる。
春香はこれまでの出来事を思い返す。車内の電光掲示板には時速300キロの表示が。春香とエリックは微笑み合う。
ーおわりー
安西とユキは両思いになったということなのかな?
謝ることができたのはよかったけど…。
でも安西には奥さんがいるよね?
離婚しているのかな?
葉山が新幹線に乗れてよかった!!
でも、すい臓がんになってしまうなんて(;д;)
どっちがいいのか難しいけど、私的にはたとえ無理だとしても中野には、俺が治す、一緒に頑張ろう、と言ってほしかったかも。
威志は頑張った!!(⁎˃ᴗ˂⁎)
やりたい仕事を見つけて、プロポーズもできて。
それに春香にも自分から話しかけて成長したよね。
春香はもっと早く繁之にさよならを言えたらよかったかもしれないけど。
でも春香が台湾に行かずに結婚してても繁之とはうまくいかなかったかな…。
そんな気がする。
そして春香とエリック。
エリックが駅に来たのは偶然?
日本人の春香が台湾で、台湾人のエリックが日本で離ればなれだけど、2人は我們是命中注定的だから大丈夫!!!(*´艸`*)
まだまだ見ていたいって思えるドラマでした(*´◡`*)
台湾をいっぱい感じられるドラマでしたね。
そしてアーロンももっと見たかったぁぁぁぁぁ(≧▽≦)
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みんな(繁之以外は)一応ハッピーエンドで良かった、良かった、良かった。
台湾新幹線の舞台で、それぞれのエピが一つに繋がったものの
なぜそういう流れでどうしてそうなったのかが、よく分からなくて少し残念でした。
時間的に、途中の説明やセリフがカットされたのでしょうか?
例えば最後の場面で、春香が「必ず葉山さんを新幹線にお乗せします。」と約束して駅まで来たとき、エリックとまさかの再会‼
あれは葉山さんの粋な計らいだったのでしょうか?
それとも、偶然の出会い?
別れてから初めて出会ったみたいで、感動的だろうけど、車椅子の葉山さんは一人で行っちゃって、ホントにそれで良かったの?とか思ったり…などなど、まだまだ他にもいろいろツッコミどころがあって
原作を読むと詳しく分かるのでしょうか?
(会社で同僚に失恋をいじられたときに「うるさい!」
とエリックが日本語で言ったのがちょっとツボだった、笑)
コロナで大変な時期に撮影ができずに
放送すら危なかったらしいということを考えれば
例え3話になっても、このドラマを観れて良かったです。
それから盛り上がる場面で流れる音楽が、すてきでした。
台湾の綺麗な景色や人々の暮らし、食文化、温かい人たちのお国柄、台湾新幹線の建設過程に触れることができたドラマでした。
またいつか台湾に行きたいです。
ありがとうございました。
うささんの感想のひとつひとつが、なるほどザ台湾でした~