捕らえられた路雲霏は、黒装束の者たちが誰なのか、自分がなぜここに連れてこられたのかを考えるが分からない。遠出している父・路不凡が助けに来れないと思った雲霏は"柳傲天、私はここよ"と思う。
誰かが来たと気づいた墨瞳は、部下たちに阻止するように命じ、雲霏を眠らせる。
雲霏が監禁されている家に着いた傲天と不凡は、黒装束の男たちを次々と倒し意識のない雲霏を救出して外に出る。そこに駆けつけてくる聶文星。
宋文文に汁物をかけたと金仁彬から聞き、范大同は火傷したのではないかと心配して弘医堂へ向かう。勢いよく部屋に入り、入浴中の文文を見てしまう大同。「あっちへ行って」という文文の声で我に返った大同は、慌てて外に出る。
その頃、文文を捕らえるために官兵たちが弘文学院に押し寄せてきていた。
文文が女だったと分かり喜ぶ大同。内側の扉の前まで来た文文は、とうとうバレてしまった、だましていたことを責められるかもしれない、軽蔑され非難されるかもしれないと心配する。そんな文文に扉越しの大同が「文文、愛してる」と気持ちを伝える。突然の告白に驚きながらも、扉に手を置き「しばらくそこにいて」と頼む文文。大同は扉を挟みながら文文の手に自分の手を合わせ「いいとも。お前が望むなら、そばにいる」と返す。二度と離れないと言ったろ、と。そこに官兵たちが来る。
呉天宝や金仁彬、劉瑶瑶や慕容月も文文が女だったと知ることになる。男だと疑っていなかった仲間たちは驚く。
弘医堂に入ろうとする官兵たちを食い止めようと、官兵と戦う大同。大同は官兵に剣を突きつけられても文文を守ろうとするが、それに気づいた文文は、自ら弘医堂から出ると「捕まえてください」と申し出る。
大同や仲間たちの前で捕らえられる文文。
傲天は雲霏と不凡を連れ酒楼の一室へ。しばらくすると「大変ですよ」と慌てた様子で女将が部屋に入ってくる。女なのに男装して周囲を欺いていた生徒が官兵に捕まったと。すぐに文文のことだと分かった傲天は飛び出して行く。後に続く文星。
傲天も文星も連れていかれる文文を見るが、何もすることができない。そんな2人を見た文文は"聶師範、逃げる機会を下さり感謝してます。柳師範、ごめんなさい。期待を裏切ってしまった"と思う。
「学院にいるのが一番安全だと思ってたのに、発覚したのか…」と傲天が言うと「いや、私のせいだ」と返す文星。私が裏切ったと。
怒った傲天は2人きりになれる場所まで文星を連れて行き、鞘から抜いた剣を向けながら「剣を抜け」と言う。文星は持っていた剣を手から離すと「そんな資格はない。私は間違いを犯した。罰を受けるべきだ。殺してくれ」と言って目をつぶる。傲天は「よかろう」と言い、文星の首に剣を突きつけるが、それでも文星は身動きしない。
「死ぬ覚悟があるなら宋文文を救えたはずだ」と言うと傲天はその場を去って行く。
大同はひざまずき、父の偉傑に文文を助けてほしいと涙ながらに訴える。しかし偉傑から、陛下を欺けば死罪、戸部侍郎の私に解決できる問題ではないと言われてしまう。文文が亡くなれば僕の心も死ぬと思った大同は、"民の親"とされる官吏なのに慈悲の心がなく、民の命を虫同然に扱い、私利私欲のために保身を貫いてる、だったら僕は慈悲の心を失わないために官吏じゃなく僧侶になると告げる。そんな大同を部屋に閉じ込めてしまう偉傑。
慕容月も天宝も文文を助けるために父に頼み込むが聞き入れてもらえない。
学監も文文のためにお金を用意する。
夜。陛下に会おうと公孫毅は外で待っていた。そんな公孫毅に、陛下は休まれた、今日のところはお引き取りをと話す東方婉児。しかし公孫毅は、ではここで陛下のお目覚めを待ちますと帰ろうとしない。東方婉児は風邪でも召されたら私の落ち度となる、それが噂になれば陛下まで非難されてしまうと言う。「陛下のために、そこまでお考えとは」と返す公孫毅。「長年ご恩を受けてきたからです。二心を抱けるはずがない。誰かのようにご恩を受けていながら邪悪な考えを抱くなど論外です」と東方婉児は公孫毅見ながら言う。
二心がないなら、なぜ先帝時代の事件にこだわるのかと公孫毅は言い出す。柳原が襲われた件の調査を続けていると聞いている、柳原は先帝時代の官吏、長年にわたり執拗に調べるのは何のためかと。怒った東方婉児は私が求めているのは、犯人の謝罪と柳原の名誉を回復することだと言い返す。公孫毅はふっと笑い「先帝の逝去は柳原が薬をなくしたせいですよ。名誉回復などすれば先帝に逆らうことになる」と言う。先帝は柳原を信頼していた、それに薬は何者かに強奪された、真相は必ず明らかにすると言う東方婉児。
声に出して笑った公孫毅は、故人の名誉回復に情熱を注がれるのもいいが、目前の問題を解決するほうが先、宋文文は柳原と心を許し合った宋鈺の娘だそうです、柳原のため己の前途まで棒に振った、東方殿も柳原に肩入れするなら宋文文を見殺しには出来ないでしょう、しかし主君を欺いた罪はそう簡単には拭えない、東方殿も困りましたね、と言うと帰って行く。
部屋に戻った東方婉児は、20年も調べ続けてあなたのお父様を陥れたのが公孫毅だとやっと分かった、のさばらせておくなんで我慢できない、でも今や宋文文の生死さえ彼の掌中にある、と傲天に話しながら悔し涙を流す。傲天は文文が宋鈺の娘と知られたなら、ただでは済まない、私も悔しい思いでいっぱいだと言う。しかし一筆書いてくだされば宋文文を救う方法はあると。何がしたいのか分かる東方婉児は、危険だからダメだと話す。
意識のない雲霏と一緒にいた不凡は「雲霏の居場所が分かりました。助け出すのでご協力を」と傲天が言ってきた時のことを思い返す。「東方殿が俺を釈放するものか」と不凡が言うと、東方殿の狙いはあなたじゃない、公孫毅です、と言った傲天。
不凡は目を閉じる。
雲霏が目覚め、駆け寄った不凡は、傲天がお前を助けたと話す。なぜ不凡がここにいるのか不思議に思う雲霏に、今度、説明すると言う不凡。
文星は文文を助けるために牢へ行く。
私が裏切ったと謝る文星。しかし文文はやむを得ない事情があったんでしょうと文星を責めない。"進む道を決めた以上、結果的に何が起きようと責任を負え"と柳師範にも言われていた、聶文師範が黙っていても私の素性はいずれバレる運命だったと。それでも見殺しにはできない、命だけは守りたいと文星は文文の手を引く。しかし文文は文星の手を振り払い「行けません。私が逃げたら多くの人に迷惑がかかる。みんな私の友達です。家族のように仲がいい。聶師範も私の家族同然です。迷惑はかけたくない」と言う。すべて私が招いたこと、迷惑なものかと文星が説得しようとしても、問題を起こしたのは私、自分を責めないでと言う文文。
文文はやり直せるとしても、きっとまた男装して入学する、今までみんなと過ごした日々が一番楽しかったから、学院でのことは美しく楽しい思い出として心に留めます、それだけで十分と涙を流す。そして文星の手を取り"私は後悔していない。来世でも、また仲良くしてほしい。家族のように"というみんなへの伝言を頼む文文。文星は涙を流しながら文文の手を強く握る。
ーつづくー
雲霏が助かってよかった(*´ー`*)
黒装束の男たちを倒す傲天も格好良かったー。
いやいや、その前の馬に乗ってるシーンもカッコよかったけど。
公孫毅も雲霏のいる場所をちゃんと教えていたのね。
大同に文文が女の子だって分かったのも良かったー。
范家が絶えないはちょっと気が早いと思うけど、これで大同も悩まなくてすむはず。
そして天宝も自分の気持ちに正直になれるはず!!
本当によかったーーーー…と思ったら文文がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(0д0∥)
文星も責めず、逃げようともしない文文。
みんなへの伝言も切なすぎるよぉ。
せっかくせっかく大同が思いを伝えたというのに(;△;)
不凡も心が動いてきたように思う。
早く続きが見たいー!!!
↓ポチッと押していただけると嬉しいな。
よろしくお願いします
にほんブログ村
いつもポチッをありがとうございます(*´ー`*)
大同は僧侶になるとまで言って…。
裏切った理由を言い訳にならないと傲天に言わない文星、危険を冒してまで文文を助けに行った文星、私が責任を持つから逃げよう言った文星…師範は悪くない、みんなに迷惑を掛けたくないと言う文文…涙が出ました。。。
なのに、次の展開は。。。
文文も素晴らしい人間関係ができて
それを大切にしていますが、
牢に入って、そこまで覚悟して。。。
どうにか救われてほしいです
公孫穀は腹黒すぎで、東方婉児は。。。
あすはどうなるのでしょう???
雲霏を助ける際、路不凡は途中で動きが止まってしまったのが気になりましたが、うささんがおっしゃるように最後には気持ちが動いてきましたかね。
旧勢力派?の范家、呉家ですが息子達はとても素直に育っていると思うのですが、実際どれ位腹黒いのでしょうかね。米騒動の事もありますし……
路不凡も20年前に何故、公孫毅に加担したのか?等気になる事も沢山あります。
墨瞳は文文の事、ちゃんと黙っていたのですね。
聶文星と公孫毅の父子の問題もこのままでは無いでしょうけど、最終的に文星の力になってくれたら良いな~、と思いました。