「ルーイーの死」
拷問を受けたルーイーが牢に入れられる。そんなルーイーの元にイェン・ソンが来る。初めてイェン・ソンを見たルーイーは「こんな人だったのね」と言う。「私のことを古くから知ってる口ぶりだな」と言うイェン・ソン。「本当に長かった」と言い、ルーイーは潔白だと訴えながら亡くなった父のことを思い返す。
ルーイーは「私の父は二品の位まで上がった将軍、ジン・トンウェイよ」と話す。イェン・ソンは「お前の出自はとうに調べておる」と言う。「父は無実だった」と言うルーイー。イェン・ソンは「そのとおりだ、私が失脚させた。だから何だ」と平然と言う。ルーイーが「父が逝った日、私は自分に誓ったわ。必ずやあなたに報いを受けさせると」と言うと、笑いながらイェン・ソンは「自分の立場がわからんようだ。牢の外に立っているのは私の方だぞ」と返す。
ルーイーは「そうね。あなたに会うことさえかなわぬ立場だった。でも会えたわ。これで人生に悔いはない」と言って、吐血した血をイェン・ソンの顔に吹く。激怒したイェン・ソンは「仕置きしろ」と告げる。
牢に入り「リー・ゴーシャオはどこだ。ジョン・ドンリウはどこにいる」と言いながらルーイーの頬を殴るイェン・ソン。ルーイーは「怒っているのね。あなたが怒れば怒るほど私は嬉しいのよ」と笑う。さらに怒ったイェン・ソンがルーイーの腹を蹴り、壁まで飛ばされたルーイーは流産してしまう。
ルーイーが身重だったと知ったイェン・ソンは「この畜生め。私は5年も殺生の禁を守ってきたのに禁を破るハメになる。子まで殺すことに」と怒鳴ると、連れて行き、死ぬまで殴るよう命じる。死体を城門に吊るせ、と。
牢から出される時、ルーイーは「いつの日か必ず私の夫があなたを罰する」とイェン・ソンに言う。笑いながら連れて行かれるルーイー。
城門まで引きずられていくルーイーは、これまでのゴーシャンとの日々を思い返す。そしてルーイーの遺体が城門に吊るされる。
馬に乗って駆けつけたゴーシャオとライインは、ルーイーの姿を見て衝撃を受ける。声を上げ駆け寄ろうとするライアンの口と体を押さえ、その場から連れて行くゴーシャオ。
落ち着け、とゴーシャオは言うが、ライインはゴーシャオを殴り「お前のせいだ」と言う。「俺ではなくイェン・ソンだ」とゴーシャオは言い返す。やつが殺したんだ、お前より俺の方が何倍もつらい、と。そして「遺体を奪うことしかできない。俺は罪人で、ルーイーはその妻。遺体は腐乱するまで屋外にさらされる。いいのか?きちんと葬りたい」と言うゴーシャオ。
ライインは「あなたが遺体を奪い返してください」と言うと、靴に隠していた短剣を取り出す。その短剣をゴーシャオに向け「リー・ゴーシャオはここだ。助けて、リーに殺される」と叫ぶライイン。ライインは短剣で自分の体を斬りつける。すぐに錦衣衛や兵たちが駆け、逃げるゴーシャオ。
夜。ゴーシャオは自分の服を着せた男を錦衣衛たちに追いかけさせる。その間にゴーシャオは、ルーイーの遺体を奪う。
錦衣衛に戻ったライインは、イェン・ソンの前にひざまずく。「リーを見つけた男か」と言うイェン・ソン。ライインが「はい」と答えると、名前を聞いたイェン・ソンは「見つけただけでは自慢にならん、取り逃がしたのだからな」と言う。「必ずや捕らえます」と言うライイン。イェン・ソンは「捕らえれば長官の椅子はお前のものだ。お前を試そう」と告げる。
ゴーシャオは泣きながらルーイーの墓を作る。その近くには梅の木があった。「ルーイー、すまない。来世があるなら、また一緒になろう。生まれ変わったら、何があっても、一生、お前を守る」と言うゴーシャオ。そこに錦衣衛が来る。
ゴーシャオが錦衣衛と闘っている頃、ライインは長官の衣装に袖を通していた。
新長官に就任したライインに「リーたちを捕らえぬうちに、なぜお前を抜てきしたかわかるか?」とイェン・ソンが聞く。ライインが「いいえ」と返すと「忠義者だからだ。皆に知らせたい、私に忠義を誓う者には見返りがあるとな」と言うイェン・ソン。そしてイェン・ソンは名が良くなと「これからはイン・ウーチウと名乗れ」と言う。
ゴーシャオがルーイーの墓に来ると、立派な墓と墓石に変わっていた。そこに「情けない。妻の墓も作れぬとは」と言いながらインが来る。ゴーシャオがお礼を言うと「あなたのためではありません」と返したあと「ルーイー。わかるかい、ライインだ」とインがルーイーに話しかける。ゴーシャオが「やっとわかった。このために俺を逃がしたんだな」と言う。「一緒に逃げるより、あなたを逃がし、離れる方がいい。イェンをおびえさせられる」と言うイン。ゴーシャオは「そしてお前は、機に乗じて昇進できる」と返す。
首を横に振り「人に使われる人生は嫌です」とインが言う。「権力を得たジョン先生がどうなったか考えてみろ」と言うゴーシャオ。インは「やり方が悪かったんです。息子の死で正気を失った」と言い返す。ゴーシャオが「イェンに屈するよりマシだ」と言うと、それでもインは権力さえあれば何でもできると話す。私が今まで放った部下は弱い者ばかり、あなたのためです、と。
「今となっては何もかもむなしい。ルーイーはいない。いかなる正義の言葉も無意味に感じる」とゴーシャオは言う。「行ってください」とインが言い、ゴーシャオは梅の花を折って墓石の上に置くと歩き出す。「次に会う時は私の兄者ではない」と言うイン。「もし会えたらな」と言って、ゴーシャオは去って行く。インはゴーシャオの背を見ながら“かならず殺してやる”と思う。
現代。「兄さんは“殺すな”と。だから殴る」と言ってシャオメイはインの顔を殴って気絶させる。
線香が燃え尽き、錦衣衛が突入しようとした時、ゴーシャオを抱きかかえたフーと、サンニャンを連れたインが来る。「罪人リー・ゴーシャオだ。死体を城門に吊るせ。この2人は連行しろ」と命じるイン。
インはサンニャンとフーを連れて牢へ。そしてダーニウのいる牢を開けさせる。サンニャンとフーが牢に入ると「2人も捕まっちゃったの?」と言うダーニウ。フーは「助けに来たんだ」と笑う。
一緒にいた錦衣衛を倒すイン。それはインに変装したシャオメイだった。
城門に吊るされそうになったゴーシャオが目を覚ます。自分が変装をさせられていると気付き、ゴーシャオの顔をはがしたのはインだった。
ジョンは子供たちを連れ城外へ行くことに。「こいつのことは頼んだぞ」とジョンが言い、サンニャンはうなずく。
陛下が蟄居して49日経っていた。朝廷にも姿を見せず、政務も滞る。そんな中、儀式が行なわれることに。
ハイ・ルイが「そろそろ政務にお戻りください」と言うと、陛下は「天のための修練が無駄と言いたいのか」と不機嫌になる。イェン・ソンは「陛下はすでに仙人。尊いお考えは凡人には理解できますまい」と言う。
天にささげる儀式が始まる。
連れてこられた霊童の体に道士が何かを吹きつけると、霊童の体から“途に迷いて反を知る”という文字が現れる。「天母の啓示。天母のご意志だ」と言う陛下。
儀式の終わったあと、陛下はイェン・ソンとひと気のない場所で2人きりで話すことにする。イェン・ソンは「天母のあのお言葉には“反”の字がありました」と話す。“反”は反目を意味します、と。「反逆や反乱の兆しがあると?」と言う陛下。イェン・ソンは「“反”は“謀反”の反。反抗・反乱の賊がいるのです。天母からの明に対する啓示です。陛下への啓示でもありましょう」と答える。陛下が「解決策は?」と聞く。「啓示のとおりです。“反を知る”。天母が陛下のために答えを用意された」と言うイェン・ソン。陛下は「“途に迷いて反を知る”、“反を知るためには、まず道に迷え”」と解釈する。
矢に射られたイェン・ソンが必死で戻ってくると「陛下がさらわれた。早く追うのだ」と兵たちに命じる。
ーつづくー
ルーイーがとうとう(；_；)
どういう経緯で亡くなったのか、ずっと気になっていたけど…。
イェン・ソン、ひどすぎる!!!
ライイン…(*´Д｀*)
結局、自分の地位が欲しいだけというか何というか。
どう考えたって、ルーイーを殺したのはイェン・ソンでしょ!!!
ルーイーが命懸けで守ろうとしたゴーシャオを殺してしまったら、ルーイーが無駄死にしたことになっちゃう。
ルーイーのことを本当に愛していたのなら、自分も命懸けでゴーシャオを助けないと。
立派なお墓だってルーイーは望んでいないと思う。
城外へ行くジョンとはお別れ(；д；)
ジョンとゴーシャオ、ジョンとサンニャンのやり取りが面白かったから、すごく寂しい。
またイェン・ソンが何かを企んでいるみたい。
今度は陛下を騙して(?)何をするつもり!?
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赤ちゃんのこともゴーシャオに告げずに・・・
ゴーシャオが助かったとしても喜ぶわけないのに
自分を犠牲にしてまで、相手のことを考えての行動だったのでしょうが、愛ゆえなのかな。
ルーイーの辛い思い出がやっと分かりました。
シャオメイの変装のおかげで助かって良かった。
ゴーシャオに変装されられたイン、この策はお見事！
サンニャンとゴーシャオが幸せになれるといいです。
最後まで自分の意思を貫き通して立派でしたね。
でも身ごもっているのに・・他に選択肢はなかったのかと残念でもありました。
霊童の体に天の啓示が現れる儀式。
どんな仕組み？になっているのでしょう。不思議で、ちょっと衝撃的なシーンでした。
しばらく過去のシーンが多かったですが、ここからまた新たな展開になっていきそうですね。