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王子様の条件~Queen Loves Diamonds~ (30話)

2012年06月20日 11時29分07秒 | ドラマ置き場
【出演】
ツァイ・ジアハオ(ジャスティン) 役…ヴァネス・ウー
チュマン 役…リン・ホン
キャメロン 役…ハリー・チャン
イーシェン 役… ジャン・ユーチェン
イェン・カイミン 役… ダニエル・チャン


ウェディング姿で控室にいるチュマン。幸せになるために玉の輿を目指す姿をずっと見て来たピーターが今の気分を聞くと、チュマンは、暗い顔で「分からない」と答える。


イーシェンがジアハオを連れてきた所はチャペルだった。1人でよく考えろとイーシェンに言われたジアハオは、チュマンに未練があることに気づき「このまま結婚はできない」と打ち明ける。イーシェンの夢は手をつないでバージンロードを歩くことだった。実現させたいとジアハオの手をとり「婚礼の合唱」を口にしながら歩き出す。

祭壇まで歩いてきたイーシェンは、ジアハオからゆっくり手を離すと「私の夢はこれで実現した」と言う。「私がフッたのよ」と。


朝南市場の皆が駆けつけ、チュマンも駆け寄るが、そこには会いたかったジアハオの姿はなかった。改名をしたり、ハネムーンも行かず、子供は作らないつもりのチュマンと、朝南市場のみんなは会話が弾まない。気まずい朝南市場の皆は早々に控え室から出て行く。


新郎への言葉をピーターが用意してきたとチュマンに見せる。それを読み始めたチュマンだったが、どうしてもやっぱり"愛してる"が言えない。
試着の時、ジアハオから"愛してる、チュマン"と言われた言葉を思い出すチュマン。「もう違う。チュマンはもういない」とつぶやき涙を流す。驚いたピーターにチュマンは「欲しかったものを手に入れた。それなのになぜ笑顔になれないの?」と言う。

控室に母チーモンが来る。娘の姿に「すごくきれい」と言うチーモン。相手がジュスティン(ジアハオ)だと思っていたと話すチーモンにチュマンは「私は愛してたけど、彼は私を恨んでる」と答える。望みはないと。チーモンは、恨んでいるかもしれないが「同時にまだ愛してるかもしれない」と話す。

チーモンはサシャから手術の時、ジアハオがずっと祈祷室で祈っていたことを聞いていた。容体が急変した時には、大の男がサシャの前で泣きそうになっていたと。「そんな男を取り逃がしてもいいの?」と聞くチーモン。そしてチュマンを見ていて新郎を愛していないと感じると言う。

「愛してるかどうかは重要じゃない。お金持ちで私を大切にしてくれる。最高の暮らしが出来る」と返すチュマン。そんな娘にチーモンは「私のことがあるからお金持ちを選ぶの?」と聞く。そしてチーモンは自身の時は他に方法がなかったと話す。

「あの時の私とは違うほうがいい」とチーモンは一番大切なチュマンを手放すしかなかったと言う。そして当時の私とは違うと話し「あなたは愛されてる。市場の人たちやピーター、私もいる。同じ道を進まなくていい」と。


イーシェンは指輪を外した時からジアハオの心が別の所にあると分かっていた。結婚を自分から断ると言ったイーシェンは、謝るジアハオに離れている間、自分には音楽があると気づいたと言う。だから祝福してほしいと。

昨日、チュマンと会ったことを話すイーシェン。「彼女はあなたを愛してる」と言うイーシェンにジアハオは驚く。2年前からチュマンは本気だったと。そして録画したカイミンとの会話をジアハオに聞かせる。

初めは「心当たりがない」ととぼけようとしたカイミン。しかしマイクをつけたまま話した"あの男"をメディアはユージンだと解釈したが、ユージンの助手をしていたイーシェンはチュマンがユージンを選ぶのは唐突すぎると思っていた。不遇だった音楽家ジアハオを助けるためにチャンスを作ろうとしたと追及するイーシェンに、とうとうカイミンはチュマンがユージンの部屋に行ったのはジアハオのためだったと認める。

チュマンを愛していたカイミン。行くなと止めたが行く選択をしたチュマン。自分を捨ててまで貧乏なバイオリニストを選ぶ理由がカイミンには分からなかった。
話しを聞いたジアハオは、これまでチュマンが話そうとしてきたことや「あの行動を後悔したことなんかない」と言っていたことを思い返す。
真実が分かったらジアハオはもう自分の気持ちをおさえられないよね。それに、話をきかなかったことをすごく後悔すると思う。


「本当の幸せをずっと求めたきたんでしょ?」とチーモンに言われたチュマン。チーモンに見送られ、ウエディングドレス姿のまま走り出し、式場から出て行ってしまう。
チーモンがチュマンが結婚できないとゲン会長に伝えると、朝南市場のみんなはすごく喜ぶの。朝南市場のみんなも、この結婚は間違ってると思っていたのね。


結婚を断ったのはチュマンとは関係ない、とつらそうにつぶやくイーシェン。その後ろから「俺のためだろ?」というリー・ハイの声が。「うぬぼれてるわ」と行こうとしたイーシェンだったが、リー・ハイは横を通るイーシェンの腕をつかみ「俺はうぬぼれてる。それが何だ。あの婚約者よりいい。少なくとも俺は君を好きになった」とイーシェンを抱きしめてしまう。イーシェンはリー・ハイの胸で涙を流す。

イーシェンはリー・ハイの病気の事を病院で聞いたりネットで調べたりしていた。気をつけて生活すれば楽しく生きられると、これからは夜遊びやナンパもやめるように言うイーシェン。リー・ハイは「分かったよ」と返事をし、先生のレストランに戻ろうと話す。そしてリー・ハイはイーシェンにキスをする。
イーシェンはあまり好きではなかったんだけど、ジアハオに真実を話して手放してくれたから幸せになってほしい。


式場から逃げ出したチュマンは、自分のしたことが信じられなかった。2年前カイミンを怒らせ何もかも失ったのに、今度は世界的大富豪を怒らせてしまったと。そしてゲン会長の心臓も心配だった。今すぐ戻ろう、と思ったチュマンの前に、ジアハオが現れる。

2年前の真相を知ったと話すジアハオ。「あの行動は後悔してないと言ってただろ?俺のためだった」と。自分のためにすべてを失い、不名誉な言われ方をしたチュマンに「ごめん」とジアハオは謝る。

償いきれない、と言うジアハオにチュマンは素直になれない。式場に戻ろうとするチュマンに「行かないでくれ。式が済んでいても同じことを言った」と言うが、それでもチュマンは「私はお金が目当てで結婚する。前妻の代わりでいい」と戻ろうとする。そんなチュマンの手をつかみ「それならなぜここにいた。俺をふる時、君はウソをつく。もうだまされない。君がどう考えようが同じことを言う。行くな」と言うジアハオ。

「私のことを信じてくれない男のために、何度も私をフッた男のために、幸せになれるチャンスを捨てろと言うの?」と聞くチュマン。そして「その手を放して、私を行かせて」と言う。


ーつづくー





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