中国ドラマ「宮廷の諍い女」 第44話

冷遇される甄嬛の宮には満足な食べ物も届かない。じきに炭もなくなってしまうが、内務府は持って来てくれなかった。

憔悴しきった甄嬛は食欲もなく寝床で横になっていた。すっかり弱ってしまった甄嬛のために、崔槿汐や流朱、小允子は侍医を呼んでほしいと頼むが、侍衛は聞いてくれない。

気丈に「私は耐えられる」と言った甄嬛は、外の空気を吸えば元気になれるかもしれないと手を貸してもらい外へ行こうとする。しかし数歩歩いただけで意識を失ってしまう甄嬛。

浣碧、流朱、小允子は侍衛に甄嬛が倒れたと訴えるが、閉ざされた扉すら開けてもらえない。小允子は扉を蹴飛ばし、無理やり開けてしまう。しかし侍衛は外へ行くことを許してくれなかった。
「死にたいか?」と刀を抜く侍衛。しばらく立ち止まっていた流朱は、騒ぎを起こすため自らその刀に向かい駆けて行く。首から血を流し、倒れ込んだ流朱を浣碧が抱き起こす。「侍医を」と言いながら力が抜けていく流朱。


甄嬛が倒れたため、侍女らが侍医を呼ぼうとし負傷したと雍正帝に報告が。謹慎を命じただけで診察をさせなかったことに雍正帝は激怒する。侍衛を罰し、雍正帝は温実初を甄嬛の宮へ向かわせる。


目を覚ました甄嬛に「おめでとうございます」と温実初はひざまずく。身ごもって1か月だと告げる崔槿汐。

甄嬛は崔槿汐と温実初の3人になる。今の状況をどう思うか温実初に聞く甄嬛。温実初は挽回する唯一の機会だと答えるが、甄嬛にはそうは思えなかった。懐妊を知っても雍正帝は謹慎を解いてくれず、慰めの言葉もないと。そして「陛下の気遣いも、こなたのだめじゃない。子のためだわ」と甄嬛は言う。

温実初が帰り、甄嬛は雍正帝に書状を書く。内容は皇后自身にお産の面倒を見てほしいというものだった。「陥れられたとお疑いなのに、なぜ、わざわざ?」と驚く崔槿汐。子を邪魔だと思っている皇后自身に子を委ねれば、万一の時は皇后が責任を問われると話す甄嬛。崔槿汐も納得する。


「少しは心が落ち着いた?」と沈眉荘に聞く皇太后。碎玉軒(甄嬛の宮)の知らせを聞く度、気が気ではないのに様子を見ることも出来ないと沈眉荘は答える。甄嬛が不憫だと沈眉荘は言うが、陛下が激怒した以上は仕方がないことだと皇太后は言う。

どうか甄嬛を救ってほしいとひざまずく沈眉荘。しかし、今は時期が悪く、約束できないと皇太后は言う。陛下の気が済んでようやく甄嬛も挽回できると。「純元皇后に関わるとなれば、誰も陛下を説得できないわ」と言う皇太后。


姿が見えないことを心配し「流朱は?」と浣碧に甄嬛は聞く。何かあったの?と言われ「いいえ、別に。風邪をひいたので、今、眠っているのです」と浣碧はごまかそうとする。様子のおかしい浣碧に「見てくる」と言う甄嬛。隠し切れないと思った浣碧は、ひざまずき「流朱は…命を落としました」と涙を流す。

「なんですって?」と言う甄嬛に「温侍医がなぜ入ってこられたと?」と話す浣碧。普通なら侍衛が通さない、だから流朱は侍衛の刀に身を投じたと。侍衛は死人が出るのを恐れ侍医を呼んだが、流朱は手遅れだった。そこに来た崔槿汐は浣碧が話してしまったことに驚く。

涙を流す甄嬛に、娘娘(甄嬛)のために死んだ流朱の犠牲を無駄にしないでほしいと言う崔槿汐。一緒に育ち、妹も同然だった流朱の死に「私が生き抜かなければ流朱も浮かばれない」と甄嬛は強く思う。


皇太后は「莞嬪(甄嬛)はあなたに子を守ってほしいと」と皇后に話す。断りたかった皇后だが、皇太后の指示に従わないわけにはいかない。
「あなたは烏拉那拉氏の一員で清の皇后よ。あなたの一挙一動が一族の栄辱に関わってくる。姪であるあなたの地位と烏拉那拉一族の未来が盤石であってほしい」と言う皇太后。


沈眉荘は雍正帝の元へ。疫病が治っても不調だったため、仕えられなかったと話す沈眉荘。沈眉荘はひざまずき、甄嬛を許してほしいと頼む。子のいる甄嬛が、あれほど傷心では養生できないと。しかし「内務府総管を処罰したし、莞嬪の希望どおり皇后に面倒を見させている。嬪としての待遇も戻してあるのだ」と返す雍正帝。

陛下のお許しがなければ気が晴れない、せめて見舞わせてほしいと言う沈眉荘に「これ以上、莞嬪を甘やかしてはならぬ」と雍正帝は言う。身の程知らずな行いを償わせねば、と。そこに皇后が来る。下がるように言われ、沈眉荘は出て行く。

皇后は身重の甄嬛を見舞ってやってほしいと言う。「やめよ。子が産まれれば、どうせ顔を見るのだ」と返す雍正帝。「謹慎を解いてやっては?」と皇后が言っても「必要ない」と言う。


妊娠5か月になるが、雍正帝は碎玉軒に訪れていなかった。気にしないように言い「端妃や敬妃は温殿に慰めの言葉を託しています」と言う崔槿汐。しかし「ただ安嬪(安陵容)からは何の慰めもありませんね」と言う。「それが世の常よ。苦難を共にするのは難しい」と甄嬛は返す。

温実初が甄嬛の宮へ来る。沈眉荘からお菓子を託された温実初。箱の中には手紙が入っていた。開くと"心が縛られなければ自在なり"と書かれている。「うれしいわ」と甄嬛は手紙を胸に抱く。


温実初が来て、甄嬛の胎児が安定していると報告をされた皇后。そのことを安陵容に話す。あと数ヶ月で子が産まれてしまう「手を打つべきかと」と言う安陵容。しかし陛下に世話を命じられた皇后は「やり遂げるしかないわ」と返す。そんな皇后に「自業自得にさせては?」と安陵容は言う。甄嬛はめいっているため、身重中に心を悩ませれば胎児にも影響があると。皇后は「おまけに臨月に近付くほど母子双方を葬れる」と言う。


詩集で冒とくされたと思った雍正帝は、銭名世を罷免し故郷に戻していた。雍正帝は官吏に銭名世の所業を誹らせ、1冊にまとめて全国に頒布するよう命じたが、甄遠道(甄嬛の父)がまだ詩を作っていないと瓜爾佳鄂敏は言う。自分には詩の才能がないと辞退したと。

銭名世の詩集を持っていただけではなく、銭名世を誹ることも拒んだ甄遠道に対し「やはり異心があるのやも」と瓜爾佳鄂敏は言う。自分の名を出さず、やんわりと忠告するように命じる雍正帝。期限は3日で、批判の詩を書けば許すが、さもなくばそれなりの処置を下すと。この件が甄嬛の胎児に影響しないか聞く瓜爾佳鄂敏に、雍正帝は「その点は朕に任せよ」と言う。


甄嬛を診た温実初は、浣碧に薬は自分で受け取り、宮中で煎じるように話す。他人の手を借りないようにと。
甄嬛から沈眉荘のやけどの傷について聞かれた温実初は、夏までには治ると言う。ただ傷痕は残ると言われ、安陵容からもらった「舒痕膠があるのに?」と不思議そうに聞く甄嬛。温実初はそれには答えず帰りそうに。しかし振り返った温実初は「もし安小主より何か受け取ったら、使う前に必ず私めに報告を」と言う。

歯切れが悪いとかえって不安になると話す甄嬛。隠さずに教えてほしいと言われ、温実初は舒痕膠にある物が混ざっていたと話す。しばらくの間の後「麝香…麝香が入っていたのね?」と聞く甄嬛。「はい」と答えた温実初は、かなりの量が入っていたこと、傷口から体内に入れば、毎日、服用するも同然だと話す。しかし舒痕膠には他の者でも触れることができるため、安陵容の仕業とは限らないとも言う。

もどしそうになる甄嬛。「吐き気がするので?」と駆け寄った温実初が聞くと「人のあさましたにね」と甄嬛は苦しそうに答える。そして1人で対抗できるわけがないと「皇后と陵容を敵に回すな」と沈眉荘に伝えるよう温実初に頼む。


安陵容への疑いが確信に変わり「よかった」と甄嬛に話す崔槿汐。防ぎやすいと。安陵容がなぜあんな真似をしたのか気にする甄嬛に、理由が分かったところで真相はおぞましいはず「たとえ優しくしても相手が恩を感じるとは限りません」と崔槿汐は言う。「あなたの言葉は宝ね」と言う甄嬛。


甄嬛の様子を気にする雍正帝。蘇培盛は毎晩、眠れないようだと話す。「娘娘(甄嬛)が眠れないのに胎児が休めるでしようか」と言われ、雍正帝は甄嬛の宮へ行く。

甄嬛は寝床で寝ていた。いつも寝不足なのか聞かれた浣碧は、胎動が激しくて眠れないようだと話す。食も細くなってしまっていると。しっかりと甄嬛に仕えるよう浣碧に言い、雍正帝は帰って行く。


散歩の途中、甄嬛が座っていると欣貴人と祺貴人が通りかかる。挨拶をする欣貴人に「寵愛を失った罪人なのに礼儀を尽くす必要が?」と言う祺貴人。2人が行ってしまった後、付き添いをしていた芳若が「欣貴人は誠実ですね」と言う。「後宮の女は御花園の花と同じだわ。咲き尽きぬ春の花のよう」と話す甄嬛。


ーつづくー


流朱がぁぁぁぁぁぁぁぁぁΣ( ° △ °|||)
大ショック!!
流朱はすごく良い娘で大好きだったのに…。
流朱のために甄嬛には無事に子供を産んでほしい!"(ノ_・、)"

甄嬛もつらいけど、ずっと一緒だった浣碧もつらかったよね。
甄嬛の前で涙も見せずに頑張っていたと思う。

そして相変わらずの雍正帝。
「莞嬪を甘やかしてはならぬ」「身の程知らずな行いを償わせねば」って何だそりゃ(o´д`o)=３
いつ甄嬛が甘えたって言うの?
純元皇后の衣装だって知ってて甄嬛が着たわけじゃないのに「身の程知らず」って?(;´д｀)ノ

安陵容の薬に入っていたのは麝香だって分かりました!
でも、安陵容がやったことだと確信は出来ても、温実初が言ってたように誰でも触れる状態だったら"証拠"にはならないよね…。
でも、このまま甄嬛が黙っているわけないと思う。
これからどうするのか気になる!

あと、皇后と安陵容の会話が怖いヾ(・ω・`;)ノ
安陵容が怖いよぉ。
安陵容って髪型を変えたら老けて見えるかも…ぼそっ。

安陵容に比べて、相変わらず沈眉荘がいい人(；△；)
雍正帝の怒りを買うかもしれないのに頼んでくれたりして。
たった1人でも甄嬛にこんな友達がいてくれて良かった(；_；)




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