2人きりで外を歩きながら、龍袍を引き取る嘉沅に「見れば悲しくなるはず」と言う明娟。しかし嘉沅は「戒めとするためよ。復讐するまでは人生を謳歌しない」と返す。嘉沅は以前から謙虚に生きていたなら結果は違ったかもしれないと自分を責めていた。父の死には娘の私にも責任がある、その時は無関係だと思っていたことも、今思えば全部繋がっていたと。
「両親が死んで自分が誰よりも幸せで恵まれていたと知ったの」と嘉沅が話すと「杭景風に嫁ぐのも幸せでしょ?」と明娟が言う。「そう?」と返事をした嘉沅は、明娟から「彼は優しい?」と聞かれても「まあまあよ」と答える。
杭邸。杭敬亭はなるべく早く広州の糸から手を引くよう徐雷に告げる。質の劣る糸を使ったことがお上に知られた、自分はこのことには無関係、総て貴殿が仕組んだこと、広州の商人にも今後は糸は要らぬと伝えてくれと。敬亭の目的が栄誉を得る事だと気付いている徐雷は、敬亭から大金を受け取り蘇州を離れることにする。
徐雷は旅に出ることを徐恨に話す。今回はすぐには戻れないと。養子の件を断わってもいいと言われ、徐雷が戻ってこないのではと徐恨は心配になる。それを否定した徐雷は、杭殿と暮らすことは損なことではない、たとえ使用人でも私と放浪するよりはいい、留守の間、刺繍が嫌なら商売でもいいから旦那様に学び、必ず習得するようにと言う。
嘉沅を外へ呼び出した徐恨は、財産を失ったのは杭家が江家の総てを奪ったからだと話す。しかし杭家は親切だと思っている嘉沅は徐恨の言葉を聞こうとしない。「現実を見ろ。よく考えてみるんだ。杭家に頼らなくても江家の蓄えで生活できたはずだ」と徐恨が言っても、厚遇してもらってるのに疑えない、杭家には恩があると言い返す嘉沅。そして嘉沅は、私に構わないで、すべてを失った以上、冷遇されても構わないと言い、佩芸と行ってしまう。
佩芸に繕った布団をもう一度繕い直すように言いつける景珍。嫌なら嘉沅に縫わせると言われ、佩芸は従うしかない。
刺繍を学びたくないと徐恨は敬亭に話す。「他のことを教えてください」と徐恨に言われ「私に習うのか?」と嬉しい敬亭。敬亭は取り引きや帳簿付けなど、商売のことを教えることに。
夜。目の覚めた嘉沅は隣に佩芸が寝ていないことに気づき外に出る。
佩芸を捜していた嘉沅は、たくさんの洗い物をしている江福を見つける。眠れないので仕事をしていたとごまかす江福。嘉沅は夜中に水仕事をすれば体が冷えると江福を部屋へ戻す。
やっと見つけた佩芸は景珍の布団を繕っていた。「あなたも眠れないから仕事をしているの?」と怒る嘉沅。杭家では、こんな夜中に繕い物をさせるのかと。
翌朝。食事の最中、嘉沅は夜中に繕い物をさせたと景珍を問い詰め始める。景珍をかばう白玉琴にも、なぜ江家の者だけ冷遇するのかと。そんな嘉沅を「いい加減にしろ」と止める景風。さらに景風は同居している以上、皆、杭家の人間、佩芸は使用人で母上は間違っていない、君は母上に感謝するべきだ、母上と景珍に謝るんだと言う。景風の言葉に傷つき、涙を浮かべながら嘉沅は白玉琴と景珍に謝る。
嘉沅が泣きながら駆けて行くのを見る徐恨と佩芸たち。佩芸が追いかけようとするが「1人にしてやれ」と徐恨が言う。
町へ出かけた白玉琴と景珍は、景風が味方してくれたことで気分が良かった。白玉琴は没落しても嘉沅は江学文の娘、繍荘を営んでいるうちが"刺繍の神"の娘を嫁にもらうことに意味がある、それに今後も今朝みたいに謝る姿が見られるのよ、と笑う。
「父上の言葉で考え直し、嘉沅のためを思い母上の味方をしました」と敬亭に話す景風。「私が言ったとおり、母の面目は保たれただろ?」と敬亭は満足げに言う。
嘉沅は両親の墓前の前で泣いていた。生前"景風がお前につらく当たらねばよいが"と言っていた学文の言葉を思い出し「父さん、不安が的中したわ。父さんの不安がね」と言う嘉沅。
帰ってこない嘉沅を心配する佩芸と江福。徐恨が旧江邸を見に行ったがいなかった。
徐恨は嘉沅のために食事を残しておこうとするが、使用人の男が「奥様に叱られる」と言い出しもめそうに。そこに景風が来る。
嘉沅を叱った景風に「最低だな」と言い放つ徐恨。奥様は嘉沅に食事を与えないつもりだ、湯たんぽも使わせてくれない、杭家の使用人まで嘉沅の居場所を奪うのかと。さらに「腰抜けめ。あんたに嘉沅は守れない」とまで言われ、カッとした景風は徐恨に殴りかかる。そんな2人を離し「お嬢様を捜して」と言う佩芸。許婚の自分が捜しに行くと言う景風に「旧江邸も川辺にもいないぞ」と徐恨は言う。
両親の墓前に座る嘉沅を見つけた景風は、外套をかけると嘉沅の両手を摩りながら「寒いだろ」と言う。「景風、あなたは私の味方?」と聞く嘉沅に「私を恨まないでくれ。私が先に君を叱れば母上は君にきつく当たらない。君を叱った時、どれだけ心が痛んだか」と言う景風。景風は嘉沅の流す涙を拭くと、手を取り「私をぶつんだ。思いきりぶってくれ」と自分を叩かせようとする。そんな景風に嘉沅は抱きつく。
夜中。佩芸を呼び止めた景風は湯たんぽを渡す。怒っていた佩芸は「お嬢様は凍死しそうでしたよ」と嫌味を言い、2人は軽く言い合いに。そんな2人を見かける景珍。何を話しているのか聞こえない景珍は、2人の関係が気になる。さらに景風が嘉沅のために渡したお金も、理由の分からない景珍は「なぜ、お金まで?」と思ってしまう。
佩芸が部屋に戻ってくると、嘉沅が景珍の布団を繕っていた。2人で縫えば今夜のうちに仕上るわ、と明るく言う嘉沅に、佩芸はうなずく。
翌日。夜中に兄さん(景風)が佩芸とこそこそ会い、湯たんぽとお金を渡していたと白玉琴に話す景珍。「嘉沅に渡すためよ」と白玉琴が言うと「あり得ないわ。だったら直接渡せば済むことなのに夜中にこっそり使用人に渡してたのよ」と景珍は言う。それに2人の会話は聞こえなかったが、兄さんに対する言動は御曹司に対する態度とは思えなかったと。そこに佩芸が通りかかり、景珍が「来なさい」と呼ぶ。
「布団の繕いは終わった?」と白玉琴が聞くと、不愉快そうに「今朝、敷きました」と答える佩芸。佩芸を下がらせた白玉琴は笑い出し「景風が嘉沅にお灸を据えてるのよ。浮気心があるの」と景珍に言う。男は女にうつつを抜かすもの、愛する男が自分の使用人と浮気だなんて嘉沅にとっては災難、見ものになると。
男は新しいものが好き、妻よりも側女に魅力を感じ、側女より他の女に引かれる、男なんて愛より欲求の方が勝るのよ、と景珍に話す白玉琴。「父さんはそんなこと…」と言う景珍に「例外なんてないわ。お父さんも雲南で女に入れ込んでたのよ」と言う。
佩芸は嘉沅を連れて厚手の着物を買いに行く。すぐに春が来るから必要ない、高いからいらないと言う嘉沅に、江福からもらったというお金を見せる佩芸。嘉沅はそのお金で簪と耳飾りなどを買うことにする。景風を困らせないため「おば様と景珍に贈るの」と佩芸に話す嘉沅。
佩芸は冷たい仕打ちが続いたらどうするつもりか聞く。顔を曇らせ「分からないわ」と答えた嘉沅は、以前は愛に駆け引きが必要なことも知らなかった、世の中に相いれない人がいることも、と話す。世間知らずだったと。そして何もかも失ったのは天からの罰だと言う嘉沅。「これからは、私はあなたたちの幸せのために…」と嘉沅が言い出し、それを止めるように「自分を犠牲にしては駄目です」と佩芸が言う。それでも嘉沅は「あなたたちが頼りだし、大切にしたいの。そうすれば天も引き裂かないはずだわ」と言い、佩芸は頬笑む。
ーつづくー
嘉沅が少しずつ大人になっていますねー。
杭家が親切なだけじゃないことも分かってきたかな?
父親の復讐をするって言ってたから、そのあたりも気になります。
徐恨も男らしくて良かったー。
徐雷がいなくなって不安だと思うけど、嘉沅を守ろうと必死だし(*´ー`*)
景風は…「私をぶつんだ」は良かったけど…うーん。
何だかいつも父親か母親の言いなりになっている印象が(o´д`o)=3
間に挟まれて大変だとは思うんだけど…。
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前から書こうと思っていて忘れていたのですが、嘉沅の洋服が可愛い( ^ω^ )
白に黄色、髪飾りも好き(#^.^#)
佩芸もいいよね~
杭家の使用人嫌い( *`ω´)
使用人って主に似るのかな…
白玉琴も杭敬亭の過去?だいたい知ってる感じですね~
除恨が息子って気付くかも…
景風がなんだかね~理解は出来るのですが嘉沅が可愛いそうです。
嘉沅は優しい、江福や佩芸の事気にかけてる~
もう少し展開早くてもいいんだけどな~
細々と描いてはいると思うのですが………
うささん、いつもありがとうございます。