中国ドラマ「宮廷の諍い女」 第64話

切り取られた静白の舌が運び込まれて来る。「瓜爾佳(祺貴人)に与える」と言う甄嬛。これを見て己の舌を戒めるがいいわ、と。「なんて残酷な」と言う祺貴人。甄嬛は安陵容を見ながら「安嬪の提案よ」と言う。

温実初を呼び、隣にひざまずかせた祺貴人は「たとえこの女と私通がなくとも陛下の女に邪な心がなかったと一族に誓える?」と怒鳴る。そして「陛下を心からお慕いしているのに、なぜ陛下の心にはこの女しかいないのです」と雍正帝に訴える。雍正帝が「連れていけ」と命じ、祺貴人は連れ出されながら「温実初。いずれお前はその女の身を滅ぼすわ。この目で必ずや見届けてやる」と叫ぶ。

安陵容はちょうど目の前にひざまずいている温実初に「お分かりで?あなたの情は誰かの命取りになってしまう」と言う。温実初は「潔白を証明します」と言うと宮を出て行く。

雍正帝は「この騒ぎで朕は疲れた。皇后もそうだろう」と言い、今後、後宮の管理は熹貴妃(甄嬛)に任せるように言う。端妃と敬妃は甄嬛を補佐するようにと。愕然とする皇后。


安陵容の使いから、第六皇子は温侍医の子だと祺貴人が訴え、熹貴妃が大変な目に遭っていると聞いた沈眉荘。沈眉荘は景仁宮に向かう。

景仁宮の入り口あたりで、沈眉荘の横を慌てて小厦子が駆けていく。宮に入った小厦子は、温実初が自ら去勢し命も危ういと雍正帝に報告。甄嬛は驚き、宮に入ろうとした沈眉荘は衝撃のあまり倒れてしまう。


温実初が激痛で苦しんでいる頃、沈眉荘はショックで産気づいていた。
「眉荘さんを動揺させてはならぬのに、なぜ宮女に報告させたの」と安陵容に言う甄嬛。どういう魂胆?と。安陵容は何も知らなかったとシラを切ろうとする。甄嬛は安陵容の頬を叩き「故意でなかろうと大切なのは母子の命よ。もし万一があれば、絶対に許しはしないわ」と告げる。「私の管理が行き届かぬせいで」と自分で自分の頬を叩く安陵容。

安陵容は沈眉荘に報告に行った宮女を呼ぶ。「この恥さらし。恵嬪に報告するなど、こなたに恨みでもあるの?」と言い安陵容は宮女を何度も叩く。そこに雍正帝が来る。「やりすぎてはならぬ」と言う雍正帝。罪を犯したのなら、連れ出し死罪に処せと。宮女は外に連れていかれる。


温実初の出血が止る。しかし、今後は子をなせぬ体に。
沈眉荘は衝撃を受け、危険な状態になっていた。しかし温実初が診ていたため、他の侍医では状況が分からず、手の施しようがない。温実初の意識は戻っているため、担架で寝かせて連れてくることになる。

温実初は痛みに耐えながら、沈眉荘への処方を指示。出血の多かった沈眉荘は、出血も少なくなり、いきめるようになる。「恵妃に昇格するゆえ、安心して臨め」と言う雍正帝。じきに沈眉荘は公主を産む。沈眉荘も疲れているため、雍正帝は一度休んでから会うことにする。


沈眉荘が公主を産み、ほっとする甄嬛。しかし、喜んだのもつかの間だった。ふたたび出血した沈眉荘は、すでに手の施し用がなくなる。
人払いをし、沈眉荘と甄嬛、温実初の3人だけになる。

陛下は無事を祈り、妃に封じたと話す甄嬛。「熹貴妃になったあなたはどうなの?寵愛を一身に受ける貴妃なのに喜びは感じられない」と言う沈眉荘。だったら妃なんてうれしくも何ともないと。

沈眉荘は温実初に子を抱いてほしいと言う。抱くなど恐れ多いと温実初が言うと「やはり私のことを責めているのね?」と言う沈眉荘。温実初は「あの晩は私めの過ちでもあります」と言う。

「今日、去勢したのも自分を責めているからなの?分かってる。私が憎いのよね。私と陛下に与えた酒をあなたに勧めたせいで、あなたをこんな目に遭わせた」という沈眉荘。「どうして、そんな」と甄嬛が言うと、沈眉荘は一度かぎりの過ちでも本望だと言う。この生涯に心残りはないと。

沈眉荘は1つだけ教えてほしいと言い「この数年、私に対して少しでも心があった?」と温実初に聞く。温実初は何も言えず、目を伏せてしまう。そんな温実初に「もういいわ。無理に答えないで。ましてや私が死ぬからと同情してだましてほしくない」と言う沈眉荘。温実初は「あの日の酒は量も少なかった。だから…あなたへの好意は嬛だけが原因ではありません」と涙を流す。沈眉荘は「とても、うれしいわ」と言う。

「あなたに出会えて後悔はない。子を抱いて。私たちの子よ」と沈眉荘に言われ、温実初は子を抱く。沈眉荘は子に静和と名付ける。沈眉荘の手をとり「"平和で静かに歳月が去り行く"私たちの願いだったわね」と言う甄嬛。「去勢したことで、私たちは永遠に引き離されることはない。熹貴妃のように、陥れられることもないでしょう」と温実初は言う。

沈眉荘は温実初に、子の成長を見守ってほしいと言い、甄嬛には温実初と共に子を守ってあげてと頼む。そして皇后と安陵容には心してかかるのよ、と。
温実初は甄嬛に子を渡すと、沈眉荘の体を起こし自分にもたれさせる。「今まで一時だって味わえなかった。今のような幸福感を」と言い、頬笑む沈眉荘。「あなたの腕に抱かれるなんて…」と言うと沈眉荘の力が抜ける。

放心状態で沈眉荘の宮から出た甄嬛は、これまでの沈眉荘との思い出がめぐり、次第に流れる涙が号泣に変わっていく。


甄嬛は静和の養育を命じられる。温実初は去勢後酒浸りの毎日だった。「失ってから後悔しても遅すぎる」と言う甄嬛。
甄嬛は数日後、静和の診察に内密で温実初を来させるよう弟子に頼む。
弟子の侍医が帰ると、入れ替わりに蘇培盛が来る。

蘇培盛は雍正帝から玉嬈へのかんざしの贈り物を甄嬛に渡す。「景仁宮で貴妃を守った勇気を称賛してかと」と言う蘇培盛。甄嬛と浣碧は顔を見合わせる。


酒をあおる安陵容に「恵妃が死なずとも支障はなかったのでは?」と言う侍女の宝鵑。「恵妃が死ねば甄嬛は絶望するはずだわ。甄嬛が悲しめば私も溜飲が下がる」と安陵容は返す。「恵妃、悪かったわね」と安陵容は言い「あなたに贈るわ」と杯の酒を床にこぼす。


玉嬈の崔白を模写した絵を見た雍正帝は「まだ褒美の礼を受けておらぬ。甘やかしてはならぬぞ」と甄嬛に。そこに玉嬈が来る。「かんざしが嫌いか?着けておらぬな」と言う雍正帝。甄嬛は「装飾品が好きではないのです」と話す。「陛下へのお礼がまだよ」と甄嬛が言うと「私めは装飾品が嫌いですし、海棠は姉の好きな花ですから、姉を差し置いて着けられません」と言う玉嬈。雍正帝は崔白の"秋浦蓉賓"を玉嬈に与えることにする。


秋浦蓉賓を如意館から持ち帰る途中、玉嬈は慎貝勒と会う。「あの夜は、姉のためにありがとう」と言う玉嬈。感謝しているなら絵を見せてほしいと言う慎貝勒。絵を見た慎貝勒は「描き比べをしないか」と誘う。2人は春の景色を描くことに。


温実初が甄嬛の宮に来る。「お酒の臭いが静和にうつるわよ」と言う甄嬛。「心が死んだ者にとっては、どうでもよいこと」と温実初は言う。甄嬛は自分の抱いていた静和を温実初に抱かせる。温実初は沈眉荘の棺に家伝の玉壺を入れたことを話す。「早く渡しておけば長年彼女を悲しませずに済んだものを」と涙を流す温実初。死ぬまで後悔は尽きないと。

子のためにもお酒に溺れないように言う甄嬛。温実初は、腕の中で息を引き取ったあの瞬間が忘れられないと言う。そして「ずっとあなたを守ってきた。当然のことのように…。彼女の寂しさと想いは痛いほど伝わっていました。ずっと私のことを見守ってくれたのです」と話す。温実初は雍正帝に沈眉荘を救えなかったため3年喪に服すことを願い出ていた。「気持ちは分かるけど残った者は現実から逃げられない。あなたが生き続けてこそ、眉荘さんも安心できる」と甄嬛は言う。


恵妃の死後。雍正帝が延禧宮に訪れたのは1度だけだった。景仁宮にも端午以来、雍正帝の訪れは1度もない。「寵愛は己で勝ち取るのね。さすがのこなたも陛下を引っ張っては来られない」と安陵容に話す皇后。「私めがいるかぎり、熹貴妃に幸せな思いは味わわせません」と安陵容は言う。


甄嬛の宮に来た雍正帝は、倹約家の甄嬛に「今月の支出は先月より7000両も減っていた」と言う。「喜ぶのは早いかと。陛下が新しい妃瀕を迎えれば必要な銀子は1万両を下りません」と返す甄嬛。「倹約に努めているなら朕に妙案がある」と雍正帝は「そなたの侍女を答応にし、俸禄はそなたの分より控除する」と言い出す。そして「浣碧を娶ろう」と言う雍正帝。「大切な侍女を奪っていくのですか?」と甄嬛が言うと、雍正帝は「そなたの信頼する者だ。むげにはせぬ」と言う。


ーつづくー


沈眉荘が…(；△；)
甄嬛との思い出のシーンが一番つらくて。
色んなことがあったよね。一緒にそれを乗り越えたり、支え合ったり、助けてもらったり。
もう安陵容が絶対許せない!!!
きーーーーーーーーーーーーーーーっヾ(`Д´*)ノ
温実初まで安陵容のひと言であんなことになっちゃうし。
なんなのなんなのー(-"-#)

浣碧、逃げてぇぇぇぇぇぇぇぇヽ(＠ω＠；)ノ
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやーーーーーー。
雍正帝が気持ち悪いったら。
玉嬈も狙われている感じがするよぉ…(o´д`o)=３

でも、玉嬈は慎貝勒といい感じ(*´ー｀*)
2人の周りには諍いがないのでほっとする～。

どうしても甄嬛が温実初に冷たく感じでしまうの…。
「失ってから後悔しても遅すぎる」ってひどいよ"(ノ_・、)"
自分だって果郡王が亡くなったと知った時は、何も食べれずに憔悴していたじゃない。
大切な人を失えば誰だってつらいのに。
あの時、甄嬛は子供がお腹にいたから生きなきゃって思ったけど、"朧月のためにも"ではなかったよね。




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