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(面白話185)中国で迷ったときのために

2011-07-17 10:37:09 | 日記
私が中国で泊まったあるホテルのフロントには、
もしも迷ったときのために名刺サイズのカードを
用意してくれています。
そのカードは、中国語と英語と日本語が書かれていて
その下にホテルの名前と住所が書かれています。
これをタクシーの運転手さんに見せればホテルに帰れるという代物です。
中国語は、『請送我去』(私を~に連れて行って下さい)と書かれています。
英語もやはり、『Please drive me to』 (私を~に連れて行ってください)
と書かれています。
なるほど、これならこのカードでホテルに戻れると分かります。
ところが、日本語は、『わたしは』 としか書かれていません。
わたしは+ホテルの名前と住所。
これでは、まるでホテルの従業員です。
タクシーの運転手さんに、自分がここの従業員だと
伝えてどうなるんだろう?
このホテルにお客さん連れて来てくれたら
お礼を渡しますよ、なんて思われるのではないか?
じゃあギャラの交渉だ、なんて運転手の家に連れて行かれるかもしれない。
ホテルに連れて帰って欲しいだけなのに。
数時間にわたるギャラの交渉が終わると、やっとホテルに連れて帰ってもらえるだろう。
すると今度は、ホテルとの交渉を始めなければならない。
あの運転手のギャラの交渉を。
面倒くさいじゃないか。
と、いうようなことがフロントで一瞬にして頭をよぎり、
このカードを手にする日本人は、全くいないのである。
中国でのギャラの交渉ほど ややこしいことは、ないのですから。
だいたいそんなことできる人間は、迷っても一人で帰って来れますから。


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