穀田氏会見 政府、75冊のリスト公表
(写真)浮島丸の乗船者名簿を手に記者会見する穀田恵二国対委員長=7日、国会内
強制連行された朝鮮人労働者らを乗せた旧日本海軍輸送船が1945年8月24日、京都府の舞鶴港で爆発、沈没し500人以上が死亡した「浮島丸事件」を巡り、厚生労働省は7日、これまで「不存在」としてきた乗船者名簿のリストを初めて公表し、韓国政府への名簿提供に前向きに応じる姿勢を示しました。日本共産党の穀田恵二国対委員長が同日、国会内で会見し、明らかにしました。
「浮島丸事件」は正確な乗船者数や犠牲者数が分かっておらず、韓国の遺族らは、犠牲者を特定するために裁判の中で「乗船名簿や名簿に類する資料」の開示を求めてきましたが、日本政府は「存在が確認されていない」と説明してきました。
厚労省は同日、事件に関する「名簿」と名の付く文書75冊のリストを穀田氏に提出。そのうち「乗船者名簿」「乗船名簿」と表記された資料が15冊ありました。穀田氏が、韓国側への名簿提供にあたっては、マスキング(塗りつぶし)を外したものを提供するよう求めると、同省の担当者は「期待に背かないように進めていく」と前向きに回答。穀田氏は会見で、名簿提供によって「日韓の歴史問題を前進させる第一歩となる」と語りました。
同省が提出したリストによると、資料名に「死没者名簿」とつくものが30冊、「遭難者名簿」または「遺骨便乗者名簿」などが22冊、「浮島丸便乗者名簿」が3冊ありました。作成主体が明らかになっているのは大湊警備府4冊、第二復員局残務処理部5冊、横須賀地方復員部35冊、呉地方復員部6冊でした。
(写真)浮島丸の乗船者名簿を手に記者会見する穀田恵二国対委員長=7日、国会内
強制連行された朝鮮人労働者らを乗せた旧日本海軍輸送船が1945年8月24日、京都府の舞鶴港で爆発、沈没し500人以上が死亡した「浮島丸事件」を巡り、厚生労働省は7日、これまで「不存在」としてきた乗船者名簿のリストを初めて公表し、韓国政府への名簿提供に前向きに応じる姿勢を示しました。日本共産党の穀田恵二国対委員長が同日、国会内で会見し、明らかにしました。
「浮島丸事件」は正確な乗船者数や犠牲者数が分かっておらず、韓国の遺族らは、犠牲者を特定するために裁判の中で「乗船名簿や名簿に類する資料」の開示を求めてきましたが、日本政府は「存在が確認されていない」と説明してきました。
厚労省は同日、事件に関する「名簿」と名の付く文書75冊のリストを穀田氏に提出。そのうち「乗船者名簿」「乗船名簿」と表記された資料が15冊ありました。穀田氏が、韓国側への名簿提供にあたっては、マスキング(塗りつぶし)を外したものを提供するよう求めると、同省の担当者は「期待に背かないように進めていく」と前向きに回答。穀田氏は会見で、名簿提供によって「日韓の歴史問題を前進させる第一歩となる」と語りました。
同省が提出したリストによると、資料名に「死没者名簿」とつくものが30冊、「遭難者名簿」または「遺骨便乗者名簿」などが22冊、「浮島丸便乗者名簿」が3冊ありました。作成主体が明らかになっているのは大湊警備府4冊、第二復員局残務処理部5冊、横須賀地方復員部35冊、呉地方復員部6冊でした。
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