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意思による楽観のための読書日記

物の名前 三宮庄ニ、平野顕良、竹内悠人 **

京都の町には多くの古い町並みや寺社、文化や祭りが残っていて、物の名前にはそうした歴史が埋もれていることが多い。海外からの客人を京都に案内する時に、こうした文化や歴史とともに名前の由来も伝えられると良い。知っているものも多いが、例えばこんなもの。

玉ねぎではなく擬宝珠、宝珠とは海底に住む龍の頭だそうだ。火にも燃えず毒にも侵されない、その建造物の安全を祈る。五条大橋や武道館の上にもある。

京都の街によく見かけられる犬矢来、犬のションベンよけではあるが、雨の跳ね返りよけでもある。飾りとしても美的センスあり。

京都の町屋は二階が狭いし天井が低い。その窓は虫籠窓(むしこまど)と呼ばれる。虫かごのような細い格子が入っていることから。

蹲(つくばい)は中庭においてある旧家が多い石製の手水鉢、しゃがんで使うから蹲う、お茶のお客が水を使うときのこと。

鍾馗さん、京都の旧家の庇に見かけられる魔除けの神、中国では貧乏神除けらしい。

床几(しょうぎ)、京都では普段は畳んであって、使うときにバッタンと倒して使うのでバッタン床几と呼んでいる。夕涼みしたり将棋をうったり、縁台とも言うかもしれない。

魚板(ぎょばん)、禅寺に行くとよく吊ってある。黄檗山万福寺には立派な魚板があり、よく小学生による写生大会の材料になっている。

懸魚(げぎょ)は棟木を保護するため破風に取り付ける装飾板、破風は切妻屋根の両側にできる三角形の壁面で唐破風や千鳥破風がある。

出格子(でごうし)、庇や軒の下に張り出して作った格子、京町家の格子は商売、職業によってデザインが違うという。

相輪(そうりん)、仏塔の上にそそり立つ金属製の高い柱状の飾りで九輪の輪が付いている。

竜吐水、寺の参拝時に手を清める時に使われる。

京都に行くと見るものはたくさんあるということ、そして物の名前は、客人の案内などのためにもしっかりと覚えておこうと思う。


↓↓↓2008年1月から読んだ本について書いています。

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