意思による楽観のための読書日記

神様のカルテ 夏川草介 ****

神様のカルテ(続)を読むために、再度読んでみた。ストーリーは紹介済みである。
http://blog.goo.ne.jp/tetsu814-august/e/9e67ef1a2e4a4676386b354cd1f2fa67

主人公は栗原一止(いちと)、一と止、合わせて書いてみると「正」という漢字になる。正しいと考えることをして欲しい、という親の思いであろう。筆者は信州大学医学部卒業の医師。さりげなく大学病院の課題や医局制度の問題を提起する。そして現代医学であれば可能な延命治療の問題にも一言。

登場人物はデフォルメが効きすぎている感じはあるが分かり易い設定。一止の妻は山岳カメラマンの榛名、二人が住むおんぼろアパートは御嶽荘、そこに住むのは男爵や学士殿、一止の同僚は外科医の次郎、巨体の持ち主であり、看護婦の水無陽子に恋する男である。続編への準備は整った。



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