登場するのは実在する政治家を容易に想定できる阿南裕蔵、同じく政治家だった父親の秘書として修行中に井川巌流と道長炎と知り合い、後援会活動を通して支えあう間柄になる。阿南の周りにはヤクザや朝鮮半島の巨大宗教団体「万国統合教団」の創始者である李鮮民、北朝鮮から拉致被害者を取り戻す活動で貢献した総理大妻健太などが登場する。
さらには日本最大の宗教団体の名誉会長矢沢雄太、阿南の祖父で戦後の日本政治で活躍した沖希介など、実在する歴史的事件とフィクションが交錯したストーリー展開となる。
話の展開が早く、読んでいて飽きることはないが、話はシンプル、次々に起きている事件や政治の展開は全て裏に流れている水脈とつながっているのだという話。お暇な時にどうぞ。
