登場人物は多いので名前を覚えるのには苦労する、というか覚えられないので、正義にあふれた側なのか悪漢なのか、で覚えて読むことにした。正義の側から書かれた小説なので、その方がわかりやすいと思ったからだ。中国での党や行政の腐敗はいうまでもない大問題、その中国社会の病巣をある事件を追及することで克明にえぐり出している。昔からある中国の黒社会と共産党の地方組織が、癒着している実態が経済発展のかげで国の財産の私物化を助長している。共産党の幹部や家族は、金をしこたま儲けて資産家になっているというのは知られた話。そうした実態を地方に小説の筋書きを移すことで発売禁止を免れながら暴こうとしているのだと思う。
十面埋伏〈下〉
十面埋伏〈上〉
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