てるこのひとり言

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信貴山縁起絵巻

2016-04-28 13:31:17 | 日記


           

      
                  4月9日~5月22日まで奈良国立博物館で開催

                  特別展(国宝)信貴山縁起絵巻

                 源氏物語絵巻・鳥獣人物戯画・伴大納言絵と並ぶ四大絵巻きの一つで信貴山朝護孫子寺が所蔵

                  信貴山を再興した修行僧命蓮(みょうれん)のまつわる説話を絵巻きのしたもの。

                  信貴山縁起絵巻は3巻で構成されている

                  第1巻   山崎長者の巻き(飛び倉の巻き)


                     信濃の国から奈良の来て東大寺で受戒した法師(命蓮)が大仏様の前から

                     あちこち見ていると、南西の方向に信貴山が見えた、そこで修行するうちに

                     小さな厨子に入った毘沙門天を得、ささやかなお堂を建て一心に修行をした。

                     山の裾野の長者のもとに、命蓮上人が托鉢の為に飛ばした鉢が飛来するが

                     長者は度重なる托鉢を嫌って瓦葺きの米倉に鉢を閉じ込めてしまう。

                     鉢は校倉作造りの倉を乗せ信貴山へ飛んでいく。

                     びっくりした長者は命蓮にたのみこみ米俵を返してもらう

                     その米俵は鉢に乗せ飛行して長者宅へ

                
                        倉が飛行・米俵が飛行 躍動感あふれる絵で表現されている。 

                   


                  第2巻   延喜加持の巻

                     命蓮の加持祈祷の力で、醍醐天皇の病が治り剣の護法(童子)が転輪聖王

                     の金輪を転がし、後ろに飛行雲の様な細長い雲を残して天皇の所へ現れる。

                     天皇はお礼を授けようとするが、命蓮は辞退する。

                         童子の姿が軽々しく、また厳しく、躍動感が受ける



                 第3巻   尼公の巻

                     大和の国へ、旅立った弟(命蓮)を探し姉の尼公が信濃より大和へ。

                     道中民家で命蓮の消息を聞く尼公の姿が描かれている。

                     人々の暖かい様子、山には躍動感のある鹿の群れが描かれている。

                     大仏澱の前でぬかずく尼公の姿、複数の尼公が描かれ、夢枕に大仏の

                     西の方の山に命蓮がいると暗示され尼公は信貴山に至り無事命蓮と会う




             この3巻、詳細な筆使い、躍動感漂う絵がき方、平日であったのでゆっくり絵巻にしたった。

             他に縁起の成り立ちの巻きもの、毘沙門天王の霊山、聖徳太子信仰の興隆、武家の尊崇、等々




             

                     帰りに興福寺に立ち寄った                     
                  


             
             

                    興福寺の八重咲きの藤、花つきがもうひとつでした。



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