1)自我は存在するのか。
2)私と共に世界は存在するのか。
3)自我は、私の肉体の死によって消滅するのか。
4)世界は、私の肉体の死によって消滅するのか。
シュレーディンガーさんの「わが世界観」を読んだ。天星人語の頭脳には難解だ。
彼は述べる。「単独で生きる動物にとっては、自己中心的な態度はその種の維持のために必要なものであるが、仲間との共同生活を営んでいる動物にとって、このような態度は有害なものとなるのである。それゆえに、蟻や蜜蜂のように、長い系統発生の歴史をもち、昔から共同社会を形成してきた生物たちは、はるか昔にエゴイズムを放棄してしまっている。このような点から見れば、人類は歴史的にはるかに若く、ようやくそのエゴイズムの放棄を始めたばかりであり、この変革は、われわれ人類の発展過程において、まさに進行中なのである。それは、自然法則のもつ必然性のゆえに、必ず実現される変革である。なぜならば、エゴイズムを取り除かずに国家形成しようとする動物は、やがて滅び去るであろう。このような変革をなしとげた共同社会の形成者だけが、最終的に生き残るであろう」
さて、天星人語は知りたい。誰があやつるのか摩訶不思議な人体のような調和ある社会は、可能なのか?
いったい、どこで見つけてくるんですか?
「人類は歴史的にはるかに若く、ようやくそのエゴイズムの放棄を始めたばかりである。この変革は、われわれ人類の発展過程において、まさに進行中なのである」とありますが、逆のような気が……。
イスラエルとパレスチナが、エゴイズムの放棄を始めたばかりである、とはとうてい思えません。
しかし、この本を独裁国家の支配者が愛読書にしたら、困っちゃいますね。
仮説です。民族を示すDNAはないそうです。しかし、民族名や国籍名をひとは名乗ります。小生にはこの事実に興味があります。上記の著者の見解は実証できません。時間の範囲が広いので。自我は行き着くところまで燃焼しないと次のステージに移れないとしたらいかがでしょうか。核爆弾の開発と実際の(日本での)使用は大きな転換点でした。いずれにしても現時点では実証できない話題です。
さて、本は90%インターネット通販で買います。新聞広告、記事で興味を引く本があれば、躊躇なく買います。ただし、まず保管スペース制約がありますので、過去に比べれば購入数を減らしています。また、予算制約もあります。さらに、時間制約も加齢とともに発生しております。読書の方針は「原理原則」を学べるものです。
窓の外は快晴。雪で反射して目がまぶしいくらい。(今朝の雪模様を本日UPしてますので、よかったら訪問してください)また、コメント投稿をくださいね。それでは。