左から、保安官、シガー(殺し屋)、逃げる男
フルタイトルは「ノーカントリー・フォー・オールドメン」。
これだけだと「老兵は去るのみ」みたいなw
ハナシは麻薬取引の金をネコババした男を追い詰めるイカレタ男シガー、
そして退職をひかえた保安官。
保安官は「語る者」で、ハッキリと「オールドメン」であるw
追い詰める男は「殺し屋」なわけですが、基本的には無言であり、時に語る言葉は哲学的にも聞こえるのだけど、どこか「投げやり」そのもの(=それが彼の世界観なのかもしれない)に思える。
事件は起こり、そして結末を迎えるが、
ぶっちゃけ、観てる側としては「取り残された」感覚であり、
おそらくはそれが「テーマ、狙い」なのだろう。
つまり「意味のある放置」w
キーワードとしては「不条理」が浮かぶ。
でも、この言葉で片付けてしまってよいものかどうか自信が持てない(^^;
不気味な殺し屋シガー自身が「不条理」の象徴のようにも見えるが、
その言動にはどこか哀しげなところがある。
もし一言でこの状況を説明するなら、「こうなってしまった」ってとこか。
とにかく「なってしまった」のだ 、と。