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まったりまったり

色々あったりなかったり、考えてたり考えてなかったりなへにょへにょ雑記

感想・この手の中の儚きもの

2008年03月10日 23時44分56秒 | 読書感想
 幻獣降臨譚シリーズ短編集です!
 いつもならここで恒例の前巻読了後の白河との会話を入れる所ですが、今回は短編集で前巻の続きではないので割愛します。

 こちらの短編集、本宮さんがファンレターのお返事で差し上げていた小話や、リンクフリーに甘えて秋津のブログでもリンクさせてもらっている公式サイトで発表された小説を集めたものです。
 ファンレターのお返事はともかく、サイトで発表された小説はサイトの拍手で感想をお送りしているので、こちらでは秋津が未読の小話&書き下ろし作品への感想など。

 まずは表紙のアリア!
 素晴らしい! そして懐かしい!!
 キリリッとしてて、なんだか光焔と初めてアランダム騎士団の島へ降り立った時を思い出しました。
 全てはここから始まった! という感じ。
 そうして今回初の試みというか特典のカラー口絵なんですが……あの、秋津さんもしかして記憶力が乏しくなったのか、可愛いディクスの後ろにいる黒髪の人が誰なのか分からないんですけど……。
 もしかしてクルサード? クルサードってこんなに見た目若かったっけ? 年齢が若かったのは憶えてるけど……えぇッ、クルサードォ!?
 しかし可愛いディクスより、本命と目するシェナンより、秋津はクルサード(かもしれない男性)の後ろでアンガと口を開けている光焔にときめいたのです。
 光焔、素敵
 実は秋津も白河も、このままアリアが誰ともくっつかずに光焔と一緒にいるのでも全然OK!と思ってたりします……(;;=_=)
 だって光焔が一番甲斐性あるしー。アリアを第一に考えてくれるしー。
 でも作者の本宮さんの中では光焔xアリアのカップリングは有り得ないらしく、公式サイトのバレンタイン特別小説では他の男性陣はチョコを貰ってたのに、光焔はチョコを貰ってなかったのです!
 『イヌ科の動物にチョコは厳禁だから』って……。
 そりゃ、光焔は普段はアリアのお願いで狼の姿を模してるけど、本当はドラゴンなのにーーーー(;;TДT⊆
 
 ここまで入力してふと気付いたんですが、ここまでで文字数1000文字越えてます。これで未読分の感想を全部入力したらどこまで長くなるか分かったもんじゃないので、秋津の趣味に走った偏り感想に路線変更します!
 それでも絶対長くなる!

『鏡の中の』
 ファンレターお返事作品です。
 もうもう、待ってましたーーーー!!!ってネタですよね!
 『響け、世界を統べる唄』のラスト舞踏会シーンの前に当たる、アリアの衣装合わせという名の着せ替え人形シーンですが、いや~~~イイネ(^ー^)b
 こうでなくっちゃ、と思いますよ。
 アリアへの想いはまだ自覚前のシェナンですが、『彼女が水着(ドレス)に着替えたら』的シチュエーションで、ドレスアップして美しくなった少女にドキマギする不器用な青年!!!
 もう美味しい! 美味しすぎる!! グッジョブ、本宮さん
 アリアも鈍くていい!
 褒めたくてもうまく言葉の紡げないシェナンを察するどころか、お約束の誤解をして拗ねてしまうのがもう可愛すぎる! 
 後述するアリアの両親の馴れ初め話を読んでも思ったけど、確かにアリアは二人の子供だ!って感じの鈍さがもう可愛い 素敵
 頑張ってね、シェナン!って感じッスよ。
 全部解ってるミロア姐さんもサイコーです!
 秋津的本命シェナンと結ばれる事が確定になったとしても、ミロア姐さん=春陽家の後ろ盾のあるアリアが王室へ嫁ぐのも全然OKね!
 でも、シェナンXアリアが現実化しても、シェナンが王様になることはないような気がしている秋津です。

『アリアのお料理教室』
 こちらもファンレターお返事小説。
 タイトルだけ見ると、「おお、良かったね、シェナン! なんの気紛れか偶然か分からないけど(……だって(;;-_-))アリアの手料理が食べられたんだ!」と思わせるんですが、世の中そうそう甘くない。
 オレリー師匠の退屈凌ぎ、アリア見事撃退す!
 一言で言えばそんな内容でした。
 アリアへの恋心自覚後のシェナンだから、一瞬でもアリアの手料理を食べれると期待したのに、それが叶わなかったのが涙を誘うお話です。
 しかし、獲ってきてと言われた材料ルーラが『野鼠』であると言われた直後のシェナンの反応が気になる。
 息を飲んで蒼くなったのか、それでも頑張ってアリアから北方ではご馳走という事情を聞いて理解しようと努力したのか……。
 努力を尽くしてなんとかルーラを見つけてくれば、また彼の恋も進展の兆しがあったかもしれないけど、所詮は王子様。多分、蒼ざめて顔を引き攣らせたんだろうなぁ。
 どうも王子様は不器用で、一歩進んでは半歩ヘタしたらそのまま一歩下がってる気がして、お姉さんは気が気じゃないですよ。

『この手の中の儚きもの』
 本の総タイトルにもなっている書下ろし作品。
 アリアの両親の馴れ初めで、アリアを実の子の様に可愛がってくれた聖女フィオラさんと、ミロア姐さんの旦那である未来の春陽家御当主ポル氏のご幼少の頃が出ております。
 いや~~、アリアのお母さんでこれまでとてもとても謎めいた存在だったイリアさんですが、すんごい意外でした。
 追われていた美女、幼い娘を残して儚くなってしまった女性という事で、繊細な……それこそシェナンが語るシエネスティータ姫のような印象だったんですが、実はこんなに気が強いというか我が強いというか、意思の強い女性だったんですね。
 でも確かにこれくらいしっかり者でないと、長い逃亡生活なんてできないか。
 いや、確かにアリアは彼女の娘だと感じさせるお話と、イリアさんの性格でした。アリアの性格は間違いなくお母さん譲りで、この性格なら一度歯車が合えばマルチェみたいな女の子と気が合うのも頷けるし、サフィアやもう一人……ああ名前が出てこない、カーバンクルの幻獣を持ってる子……ミルテとは気が合わないだろう。
 あとちょっとうろ覚えなんだけど、イリアさんが一番信頼しているって言ってた騎士団のセドウィック様って、ライルの剣のお師匠様じゃなかったっけ?
 もしかしてイリアがゲイド(アリアのお父さん)とゲイドの故郷であるエラン村に来た時に、一緒に村に来たの?
 イリアとセドウィック様ってどういう関係?
 あ、セドウィック様はアリアとイリアの一族・蒼の一族―ソリュート族に生まれた男性だったとか……かな?
 両親の馴れ初めは分かったけど、また謎が一つ増えてます、本宮さん。



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