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AZUKI七 詩の世界(4)

2005年02月02日 | よしなしごと
今回はガーネットクロウとはまた違ったAZUKI の詩の世界を岸本早未さんへの提供から取り上げてみたいと思います。

さて、ガーネットクロウの歌詞と大きく違うのは、ガーネットクロウにおいてはつねに俯瞰的な、描写的な表現が多いのに対し、これは曲調に合わせるためでもありますが、一人称的、語りかけ調が多く見られます。そして、きわめて短い、たたみかけるような言葉遣いとともない、詩自身で強烈なリズム、浮揚感を感じることが出来ます。これはすごい!

また、一人称的、語りかけ調ですから、割と単純な語彙に終始していますが、ときどきAZUKI七節というか、彼女特有の寂寞感、無常観が見え隠れしています。

たとえば
「素敵な夢みようね」の一節、

live and die人の住む街の中
なんて多くが孤独を抱いている

や、「見えないストーリー」、

目に映るものなど
壊れてゆく運命です。
NO!×4信じていくことは
自由だけど

「迷Q!?迷宮-MAKE★YOU」、

いつから君の中に
僕の居場所探し始めたんだろう
時計の針が巡る
同じとこをぐるぐる回ってくだけ。

しっとり聞かせるバラードと違いダンサブルなミュージックでは心地よい言葉が流れていたらそれでいい、というところがありますが、そこにちゃっかり自分の世界観を忍ばせる、「迷Q!?迷宮-MAKE★YOU-」などの言葉遊びや効果的(?)な英語といい、詩人、作詞家AZUKI七の面目躍如というところですね。