チーム医療維新 日本のNP、PA制度を考える

日本におけるNP(ナースプラクティショナー)、PA(医師助手)などの非医師診療師の導入について考察するサイトです。

マツキヨの中にミニ医院ができたら?

2010年02月05日 13時20分28秒 | きほんの基本 (最初に読んでください)
RETAIL CLINIC, CONVENIENCE CARE CLINIC (CCC)とも呼ばれるものが、ご存知、アメリカではここ数年急に出没している。要するにマツキヨは西友の中で、小さな部屋が区切られていて、その中で診察が行われると考えてほしい。営業時かンももちろん長い。中で診療する人は一人。
CCCはどんどん広がっている。そこで働く人は、主にNP。新卒が足慣らしに務めることが多いと聞いたことがある。そこで、CCCについて問い合わせのメールが来て、答えた、そのメールを下に載せます。

1)CCC=NPなのか?

NPはCCCであってもなくても、州の法律が許せば開業できます。NP=CCCでは全くありません。
ただ、NPの方が人件費が安いのと、CCCをやりたがる医師がいないのとで、CCCのほとんどはNPを採用しています。
医師を雇っているチェーンも存在しています。(実際かかったことがあります。ひどい医者でしたが)


2)どのような症状を主に治療しているのか

糖尿病や高脂血症アトピーなど慢性的に投薬が必要な疾患には全く対応していないと聞いています。ウェブで「メニュー」が見られますよ、そこに載っているものしか診ていないと私は聞きました。
保険がない人が、医院に行って咳止めをもらうと、大体$100かかりますが、CCCだとそれが$40で済んでしまう。その代わり、風邪のついでに血圧の薬を出してくれたりはしない。

3)どのような層が利用しているのか
多分、お年寄りはあまり来ないんじゃないでしょうか。保険のない人にとって特に便利といわれますが、実際はCCCにかかる患者の社会層は様々だと思います。アメリカでは普通のクリニックは予約制で、CCCは予約制でないという取り柄があるので、両方使用している人も多いと聞くので。


4)利用者の意識

お年寄りでは、「医師がいい」という人は医院でも多く、そういう人は医師にかかればいいんです。自分が好きな人にかかればいい。逆に、医師じゃなくて、NPがいいって人もいる。でも大半は、丁寧に診てくれて、知識があれば、NPでも医師でも構わないんですよね。CCCに来るような、「利便さ」を求めている比較的若い人たちは、医師ということにこだわりを持っていないのでは?と思います。

あと、アメリカでは診療する人が医師以外にもNP、PAと色々あるので、自分を診てくれている人が医師かどうか気がついてない人も多いと思います。


5)レントゲン等、どのような設備が常設されているのか

存じません。私が行ったところではレントゲンはありませんでした。インフルテストは受けられましたが。系列会社によって違うと思います。


興味のある人は、CCCのウェブサイトをごらんください。

NPのみでやっているチェーン

医師のみでやっているチェーン