車椅子父さん別館 ほのぼの子育て日記≪チームくまさん≫

車椅子父さん別館 くまさんチームのほのぼの子育て日記

僕たちは世界を変えることができない

2011-09-29 18:23:25 | みんみん



今まで生きてきた価値観を180度ひっくり返されるような、そんな素晴らしい映画でした。

上映中、何度も何度も、涙がボタボタと流れ落ちました。
子供は一人もいなかったそのシアターで、沢山の大人たちが泣いていました。

本当に素晴らしい映画なので、ぜひ沢山の人に観て欲しいです!!!




医大生コータ。
志望校にも合格したし、満ち足りた生活を送っているはずなのに、何かが足りない。

そんなある日、
「あなたの150万円の寄付で、カンボジアに屋根のある小学校が建ちます」
というパンフレットを目にします。
その日から、平凡だったはずのコータの人生が大きく変わりだす・・・。




実話ベースに作られた映画だけに、全てがリアルで、
まるで自分が主人公のコータと一緒に世界を見ているような気がしました。


単なる綺麗ごとでは済まされないボランティアの難しい問題に、
イヤという程、直面するコータ。


「ボランティアなんて、結局、自己満足じゃないのか」
「世界には他にも苦しんでいる人がいるのに、何故そもそもカンボジアなのか」
「ボランティアは偽善じゃないのか」

そんな問題に何度もぶち当たり、涙を流し、おのれの器の小ささを痛感させられます。



実際にカンボジア現地へ飛んだ彼らが目にしたものは、
HIVの蔓延、ポルポト政権による虐殺の爪あと、いまだに地雷源に住み続ける人々でした。

でも、そこで出会った人々は本当に純粋で、
コータ達のほんのささやかな優しさに対して

「生きる希望をありがとう」

と屈託のない、輝く笑顔で返してくれる・・・。




よく「ボランティアは偽善か」という議論がなされることがありますが、
偽善かどうかという事より、そもそも、

「自分がもし、たった一人でも誰かを笑顔にすることができたら、
その喜びは、自分一人だけの為の幸せよりはるかに大きいものだ」

という事に尽きるのではないかと思います。

例え世界を変えることはできなかったとしても。




この映画では、マザーテレサの

「わたしたちのすることは
 大海のたった一滴の水に
 すぎないかもしれません。

 でも
 その一滴の水があつまって
 大海となるのです」

という有名な言葉が引用されています。



震災後も、自然の猛威の破壊力、あまりに多くの苦しみを目の当たりにして、
自分ひとりに一体何ができるのだろう、と悩んだ時もありました。


でも、この映画でコータが実感したように、私達は一人じゃない。

たった一人ではできないことも、
仲間がいれば、できることもある。





何度もくじけそうになり、諦めそうになった。

それでも歩き続け、
そしてかけがえのない大切な物を手に入れた主人公に、とても共感します



この地球で、今この自分という存在で生きていることは
本当に素晴らしい経験だ、と
生きる勇気を沢山いただける映画でした

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2 コメント

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わぁ~ (サリィ)
2011-09-29 22:42:28
いいな~みんみんちゃん、もう映画みたんですね!

私はなんとなくのあらすじだけ知ってたんですけど、そうか・・そういう話なんですね。
みんみんちゃんの価値観を180度ひっくり返すなんて・・・これは心して見に行かねば。
そして泣いてもいいようにしっかりハンカチを用意していきます。
私がこの映画を見られるのは2週間後くらいかな・・。(まだやってるよね!)

今日また大きな地震があったけど、みんみんちゃんのところは大丈夫?
コメントありがとうございます! (みんみん)
2011-09-30 04:58:09
サリィちゃんへ


結局一人で観に行ったんだけど、一人で行って良かった~!って思いました。
あまりにボロボロ泣いてしまったので(笑)

すぐ近くに、ボランティアやってそうな感じの男性が一人で座ってて、拳で涙を拭ってたり、「ぐわっはっはっ!」て笑ったりしてました(笑)
笑えるシーンも沢山あります♪
そして何と、上映中の映画の中で、この映画だけ唯一パンフレット売り切れでした~(涙)

サリィちゃんは2週間後位に観に行く予定なんですねっ楽しみだね~~!

昨日、大きな地震あったね!
心配してくれてありがと~~。
携帯のエリアメールのアラームが怖くて、心臓止まりそうになります(笑)

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