龍馬の担任T先生は、学校で一番恐いと言われている先生∑(; ̄□ ̄A
もうこの学校に8年もいらっしゃった。
今までその全てを、
5年生6年生の学年主任として
生徒を怒鳴りまくってきた厳しい愛のムチをふるってきた。
毎年卒業式が近づいてくると、T先生の怒声が、体育館からあたりの地域に響き渡る。
それはT先生が、生徒を愛するあまりに、
怒鳴りながら卒業式の指導をしている声。
隣の家の友達が、体育館のすぐ近くのいちごハウスで働いているのだが、
そのいちごハウスに、T先生の
「何やってるんだオラ~~~~~!!ヾ(▼ヘ▼;)」
という怒声が聞こえてくるのだという・・・((((;゜Д゜))))
カンちゃんが5,6年の時は、
隣の教室からT先生の怒鳴り声、そして生徒の机を蹴飛ばす音が聞こえていた。
そして、卒業式の練習の時は、あまりの恐さに、
卒倒する生徒がいたという(本当)
緊張感溢れる体育館、
そこに情熱溢れるT先生の怒鳴り声、
具合悪いです先生!
とはとても言い出せず、そのまま仰向けに突然倒れてしまったMちゃん。
(その時カンちゃんは、Mちゃんが死んでしまったかと思ったという・・・)
Mちゃんは他の先生によって保健室に運ばれていったが、
式の練習はそのまま続行され、
その後も2名の生徒が倒れたという(そして何事もなかったかのように練習は続けられた)
T先生がこの学校で9年目を迎えられる今年、
今年もT先生は高学年の学年主任をされるだろう、と周りの誰もが思っていた。
しかし!
何故か今年は、2年生の担任になってくださったのであった。
・・・2年生にはよほど、
テコ入れしなければいけない、落ち着きのない生徒がいたのであろうか。
(そして、それは主に龍馬なのであろうか)
龍馬の担任がT先生になったんだよ~♪
とママ友に言うと、
「ぎゃ~~っはっはっは!」と笑う人、
「まぁ可哀想に・・・何かあったら何でも相談してね」と励ましてくれる人
など様々な反応であった。
しかし!
可哀想だったのは、本当はT先生の方だったのである・・・。
なぜかというと、2年生はまだ幼いので、
(そんなに)怒鳴ったりできないし、
(そんなに)暴力を振るうこともできない。
2年生の担任になった初日、
いきなりクラスの子3人を号泣させてしまったT先生は、
一生懸命優しく指導していこうと、懸命に努力されていたように感じられた。
そして先日、授業参観があり、私は実際に見てしまったのである。
T先生が受難にあっている現場を
それは算数の授業で、定規で線を引いて、三角形とか四角形を作る勉強。
子供たちには一枚づつ、プリントが配られた。
そこには、ライオンさんとか、ウサギさんとかゾウさんとか、
動物のイラストが描いてあり、
その周りの点と点を結んで動物さんを囲んでいくと、
あら不思議~~三角形や四角形の形ができましたね!!
という授業であった。
生徒に
動物を囲んで定規で線を引いたら、自分で三角とか四角が作れた!
という喜びと感動を味わわせるためか、
先生は
「動物を囲んで三角を作るんですよ!」とは先生は絶対に言わない。
「点と点を結んで、一番少ない線で動物を囲みましょう」
「そしたらどうなるでしょう」
と仰るT先生。
すると予想もしなかった行動に出る2年生が続出((((;゜Д゜))))
紙に自分で他に点をたくさん作ってしまい、
可愛いオリジナルの形を作る子♪
三角や四角どころか、何故か六角形、八角形などの多角形を作る子♪
紙にある分だけぜ~~~んぶの、点と点を結んでしまう子♪
・・・先生の拳(こぶし)は、溢れ出る感情でワナワナ震えていた(ように見えた)
そして、コメカミがヒクヒクけいれんしていた(ように見えた)
笑っていいのか、T先生に同情していいのか、
龍馬たち2年生に、「先生の意図をちゃんとくまなきゃ!」とテレパシー(?)を送るべきなのか、
とっても苦しかった私。
まだまだ二年生なんて、本当に幼いちびっ子だから、
先生の意図する所を理解するのも、難しいのかもしれないねっ(笑)
授業が終わると、その後生徒も保護者も校庭に出て、
災害時の為の引渡し訓練が行われました。
これは昨年の大震災を受けて、災害が起きた時に生徒をどう保護者に引き渡すか、
今年から小学校で行われるようになった試みです。
龍馬を受け取りに行って、T先生にご挨拶すると、T先生は、
大変な授業が終わって、心なしかホッとしているように見えました・・・(笑)