カンちゃん中学卓球部では、二ヶ月に一度、部活内で男女それぞれランキング戦があります。
ランキング戦は、真冬でもこんな↓ユニフォームを着て行われ、
本番の試合と違うのはただ、背中にゼッケンを着けていないこと位。。。
ランキング戦の時は、こんなに笑ってません(笑)
たいてい、日曜日の8時から12時の間であるのですが、
皆、少しでも自分のランクを上げたい為、7時位に中学校体育館にやってきて、台打ちを始めています。
試合に出るメンバーも、学年関係なく、ランク順に番号を付けられて発表されるし、
人数制限がある試合では、
上から順にしか試合に出られないから、ランキング戦では皆もう真剣です。
カンちゃんは、隣の家の友達、そして向かいの家の友達と一緒に卓球部に入部しましたが、
秋に部長決めがあり(部員一人一票の投票で決定しました)
隣の家のRちゃんが部長に決定しました。
そして2ヶ月前のランク戦で、部長のRちゃんと対戦することになりました。
Rちゃんはカットマン、そしてカンちゃんは攻撃スタイル。
毎日お互いに打ちあっていて、お互いの弱点も腕も知ってるだけに、白熱した戦いになったそうです。
試合は互角の戦いで、でもカンちゃんが徐々に点をいれてRちゃんを追い詰めて行くと・・・
Rちゃんは戦いながら涙を流しはじめてしまったそうです。。。
部長だから負けられないという思いと、ずっと自分の方が上にいたのにカンちゃんに負けられないという思い。
カンちゃんは、Rちゃんの涙が可哀想で、どうしようかと思ったけれど、
結局その試合はカンちゃんが勝ったという事でした。
そしてつい先日にもランキング戦がありました。
その時は、部活内で最も運動神経、反射神経に優れて、足も速い子が対戦相手でした。
その試合も、ジュース、ジュースでもつれ込み、
カンちゃんも殆ど半泣きになりながらも結局、
カンちゃんがその試合を制しました。
負けた相手の子は、試合直後、泣いていたそうです。
女の子同士で、普段はすごく仲の良い友達同士なのに、
ランキング戦では泣くまで本気で戦うって、どんな気持ちなんだろう・・・。
結局、カンちゃんは部活内では、副部長の子に続いて、ランクが2位になりました。
足の遅いカンちゃんが、大勢いる部員の中で2位なんて驚きだけど、
「卓球が好きっていう気持ちが、誰にも負けなかったから、ここまで上がってこられたの」
と言っていました。
でも、ランキング戦で勝っても負けても、試合が終わればまた普段の友達同士に戻ってます。
年初めに来たカンちゃんへの年賀状には、
「ランキング戦では悔しかったなー 次は負けないぞ!(笑)」とか
「絶対、みんなで県大会に行こうね!」とか
「カンちゃんはライバルだよ!一緒に頑張ろうね!」
そんな言葉が書かれていました。
(今の中学生の女の子って、信じられない位、丁寧に自分でイラスト書いたり直筆で年賀状書いてくるんです)
そうそう、ランキング戦の厳しさを表す象徴的な事がありました。
入部以来ずっと一位をキープしてた子が、つい先日のランキング戦で、うっかり連絡忘れで欠席してしまったんです。
その結果、
顧問の先生は、その子をずっと下のランクに下げてしまいました。
また男子でも、ランキング戦に遅刻し、一時間半後に到着した子がいました。
でも顧問の先生はその子をランキング戦には参加させず、
(その子はもともと下の方のランクだったんだど)一番下のランクまで下げられてしまったそうです。
中学生の部活で何が求められるって、
気の合う友達、仲間を作る事、自分で自主的に行動するようになること、
努力すればするほど、上に上がれる喜びを知ること、
上を立てたり、下の面倒を見たりしながら、人間的に成長すること、
私が今思い浮かばないだけで、もっともっと沢山あるのかもしれません。
顧問の先生はボランティアで土日も放課後も出てくださるんだから、
こんな貴重な経験をさせてくださって、本当にありがたい事だなぁって思っています。