光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

絵画のゆくえ2019 FACE受賞作家展 内覧会から

2019年01月16日 | アート 現代美術

  1月11日(金)絵画のゆくえ2019 FACE受賞作家展 内覧会に行ってきました。 

フライヤです。

 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 https://www.sjnk-museum.org/

 

16:30 開会式が始まりました。  演壇前の両サイドに受賞作家が並んでいます。

 

 

 

 向って左側の作家の氏名です。(敬称は省略させていただきました)

FACE2017優秀賞 杉田悠介、 FACE2018優秀賞 井上ゆかり、FACE2018グランプリ 仙谷裕美、FACE2016優秀賞 松田麗香、FACE2016優秀賞 唐仁原 希

 

 

 

 右側の受賞者 

FACE2017優秀賞 大石奈穂、FACE2017グランプリ 青木恵美子、FACE2018優秀賞 阿部 操、FACE2016グランプリ 遠藤美香、FACE2017優秀賞 石橋暢之

FACE2016優秀賞 三鑰彩音 

 

  

 

最初は2016グランプリの遠藤美香さんの作品

FACE2016展の当時のブログ記事を読むと、緻密な作りこみに驚くとともに、黒メッシュの人肌表現などの異様さに

興味を引かれています。  この作品は2013年制作なので、受賞の3年前になりますが、人物表現は一貫しています。

この作品では、遠近感や立体感の表現が秀逸だと思います。

 





大きな作品です。 人物の顔表現が出てきました。 それよりも、一面の芝の表現が、迫力です。




そして2018年の作品。 人形の緻密な表現も素晴らしいのですが、背景のサラッとした表現も面白い。

まだまだ、進化していく気配が感じられます。




続いて唐仁原希さん。  下の写真、左側の女性が、作家の唐仁原さんです。

 

《もういいかいI'm proud of you》2016 油彩・キャンバスOil on canvas 162x198 作家蔵  《ここにいたからThere you are》2016 油彩・キャンバス Oil on canvas 162x198 作家蔵







いくつかの作品の中に、不二家のミルキィーや缶ドロップのお菓子が描写されてるのを、作家に尋ねたところ、

「母の優しさで包まれていることを、寓意的に表した」とのこと。 

ほとんどの作品が子供を主題にしていますが、”母”への強い思いが感じられる作品群でした。

           




隣に髑髏(どくろ)の作品もあったのですが、こちらは子供の顔の樹。




作品の前で唐仁原さん。 別の方が撮影していた所に、私も相乗りで撮らせていただきました。




続いては、三鑰彩音さん。 日本画で、宝石のカッティングのような模様を特色としています。

 

 

 

 綺麗な女性がモチーフになっていますが、違うモチーフも見てみたい気がします。

 



展示光景

 


 

 続いては、松田麗香さん。

縦長の作品で、普通に撮ったのですが、出来上がった写真を見ると、何かグッとくるものがあります。

もちろん作品は作品で素晴らしいのですが、このような背景と一体となった、一つの写真図像が、別の

魅力にあふれてくるのは不思議です。 偶然の発見で、私の感覚や技量を自尊するつもりなど、毛頭も

ありません。 私だけの変な錯覚かもしれませんが。 

 

 

 

 

 続いては、青木恵美子さん。

グランプリの時の作品から、あまり変化は感じないのですが、壁に突き当たっているのでしょうか?

 

 

 

 続いては、大石奈穂さんの展示コーナです。

しっとりとしたマチエールが、全作品から感じられます。

 

 

 


画面の奥からボアーっと湧きあがってくるような、存在感は何なのだろう?

楽しみな作家です。

 

 

 

続いて、杉田悠介さん。

2017優秀賞の時と同じ、グラフィックデザイン的な画面で、面白い。 この写真、少しピンボケになりました。すみません。

 

 

 

 

今回、一番、面白いと感じたのは、仙谷裕美さんの作品群。

写真の多重露出のような手法も使っています。

 

 

 

 



描写力や色彩感が素晴らしい。 そして、発想と構図も面白い。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 作品の前に立つ、仙谷さん。  この写真も、相乗りで撮らせていただきました。

左側の作品:《夏の向こうのその向こう Beyond the beyond the summer》 2018 油彩・アクリル・キャンバス Oil, acrylic on canvas 181.8x227.3 作家蔵 

右側の作品 2018グランプリ作品《それが来るたびに跳ぶ 降り立つ地面 は跳ぶ前のそれとは異なっている We jump up everytime when it comes around, the ground

                you land is never the same as the one you were on before 》 2017 油彩・アクリル・キャンバス Oil, acrylic on canvas 194x162

 

 

続いて、阿部操さん。

淡い色彩で、それが会場では目立ちますが、日本の美人画の油彩版の風情

 左側の作品:《The summer vacation  》2018 油彩・キャンバス Oil on canvas 182x95 作家蔵

右側の作品 受賞作品:《The beautiful day  》2017 油彩・キャンバス Oil on canvas 190x136 作家蔵




最後は、井上ゆかりさんさんです。 

 並べると一つの作品ですが、3作品は一応、単独の作品。

左から《海岸 I Shore I 》 2017 油彩・キャンバス Oil on canvas 97x162 作家蔵
     《海岸Ⅱ Shore II 》  〃
   《海岸Ⅲ Shore III》    〃

 

 

 

 

 FACE2018優秀賞受賞作品と井上ゆかりさん。

 

 

 

 以上、個人の好みで取り上げ、紹介しました。 

作家の方々には、公平に紹介できていませんことを、お許しいただければと思います。

最後に、展示会場を出て、42階の窓から撮った、都会の夜景を。

 


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