光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

横浜美術館(2015.3.28)コレクション展 その2

2015年04月17日 | アート 現代美術

第5章の「そこにある身体」

遊園地の観覧車とコースターは分かるのですが、華奢で今にも壊れそうな造作に驚きました。

材料も髪の毛!、ほこり!、布。  小さな作品です。  つくるの大変だったと思います。

でも何とも言えない、面白さを感じました。

 

 

 

一見して、今村紫紅の「熱国の巻(朝の巻)」を思い出しました。 作者も意識して描いているなと感じます。

 

 

 

 

この作品の左隣の作品は、たしか日本画滅亡論のようなタイトルでした。 そしてこちらが日本画復活論。

タイトルが踊ってしまって、?

作品はおどろおどろしいところがありますが、迫力は感じます。

 

 

 

 これは通路壁の案内標識で作品ではありません。  でも何となく、いい感じなので

 

 

通路奥に資料室のようなものがあります。 行ったことはありませんが。

 

 

ゾッとしますね。 以前もコレクション展でハンス・ベルメールの人形写真の異様さには驚きました。

 

 

 

ベルメールの恋人のウニカをモデルに、針金で縛り上げ、変形した肉体を表出する。 この不気味さはベルメールが意図して作ったもの。 見る者の意識

の深いところに作用を及ぼしているのが自覚できます。

※画像は公序良俗で問題ありとのことで削除しています。

 

 

 

 

顔半分の強い眼差し、肩を抱く右手、これも一つ一つは慣れ親しんだ事物の像ですが、この組み合わせが、観る者の意識に強い作用を与えます。

 

 

 

鏡のひずみを使った画像で、肉体の変形を行うという意味では、ベルメールと同じ思考ですが、この写真では歪んでいない顔の部分も重要です。

 

 

 

2008年にマリオ・ジャコメッリの写真展があったのですが、見逃したのが残念です。

 

 

 

加工処理された写真ですが、独特のムードの強烈さを味わうべき作品

 

 

 

 ウェストンの手にかかると、肉体の重量を感じるような表現に

 

 

 

以上、存分に楽しんで、美術館を出ました。

外では 満開のモクレンが今見た美術作品のようでした。

 

 

 


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