次の展示室は、ファッション写真特集でした。
国立現代美術館公式Webサイトから、概要を抜粋します。
『写真特別展 〈ファッションを超えて〉
ファッション写真は、写真家だけではなくスタイリストやヘアデザイナー、メイクアップアーティスト、セットデザイナーなど多くの主体の
創造的なコラボレーションによって誕生し、「流行」と「スタイル」のバロメーターとして時代に従って「新しさ」を見つけて変化するとい
う特徴があります。〈ファッションを超えて〉展示は、時間の流れに沿って積極的に変化して来た韓国のファッション写真の可能性とアイデ
ンティティを紹介します。韓国のファッション写真は、1970年代と 1980年代の女性誌全盛時代を経て、1990年代半ばの海外ライセンスファ
ッション誌時代が始まり、急激な変化を遂げました。〈エル〉、〈マリ・クレール〉、〈ヴォーグ〉、〈バザー〉、〈ダブルユー〉などライ
センスファッション誌が次々に国内に入り、海外ブランドが怒涛のように押し寄せて来ました。その結果、特定の都市や特定の地域のスタイ
ルではない、世界的な流行スタイルが時差に関係なく共有されました。また、1990年代半ば以降、雑誌社から独立したフリーランスの写真
家の活発なファッション誌制作により、本格的なファッション写真の時代が開かれました。初の韓国ファッション写真企画展となる本展は、
韓国社会にライセンスファッション誌が登場してから現在までのファッション写真の中で興味深い四つ主題に焦点を当てました。
★韓国の文化、美的アイデンティティを探して
★モード、その決定的瞬間
★ストーリーを盛り込んだファッション写真
★ファッション写真と現代美術、創造的対話 』
会場光景 やはり、若い女性の関心が高い。
『韓国の文化、美的アイデンティティを探して
ファッション写真の中で、韓国的な美しさと独創性を追求する試みは、何人かの写真家と媒体によって試されました。特に〈ヴォーグ・コリア〉は
「コリアニズム(Koreanism)」という表題の下で韓国的な美感を介して、インスピレーションを与えることができる実験的なビジュアル制作を継続
的に行ってきました。他のライセンスファッション誌も一連の似たような制作を発表しました。このような試みは、グローバルな環境の中で逆説的
に韓国ならではの文化的アイデンティティを探そうとする積極的な努力の一環でした。17~18世紀のヨーロッパ貴族たちの間で流行していた中国文
化に対する憧れが込められた「シノワズリ(Chinoiserie)」や印象派に影響を与えた日本文化に対する憧れである「ジャポニズム (Japonism)」のよ
うに、韓国の美感がグローバルな美的趣向に昇華されることを夢見る試みだと言うことができます。』
こんなファッションだったら、街を歩いても奇抜には見えず、カッコイイ。 帽子が面白い。
この写真は6月29日の記事の再掲ですが、一番気に入った作品。
展示室をでて、吹き抜けの中庭を見ながら進みます。
ソウル館中央部の吹き抜けの展示コーナ ”ソウルボックス”
今回の展示作品は <bit.foll pulse>
間欠的に流れ落ちる白糸の滝のようなものに、文字が浮かびます。 大掛かりな装置のわりにつまらないと思いました。
次の展示室は《妄想地区》 公式Webサイトにはいろんな蘊蓄が述べられていましたが、うーん?でした。
ジル・バルビエの《エコー・システム》は面白かった。
ジル・バルビエはフランス、マルセイユに住む作家で、独特のユーモアある作品をつくっています。
展示を見終えて、美術館内のカフェレストランで、窓越しに設置工事中の船体を撮った写真です。(6月29日記事の再掲)
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