りょうちん雑記

りょうちん流の日々の出来事や将棋関連の雑記。

竜王バンザイ

2005-12-01 17:06:05 | Weblog
【破れねえ】

 最年少九段はスゲーことです、しかしもっとスゲーのは八段昇段からわずか2週間で九段というスピード昇段w八段の色紙もらっておけばよかたw

【極意】
 ちょっと前に将棋の人たちと飲みました。
 皆さん随分酔ってきたところでいわゆる脱力状態なんですね、んでですよ、一人がお茶をこぼしたんです。ええ、ただそれだけなんですが、それだけじゃないんですw(意味わかんないね)脱力した状態でお茶をこぼす、無意識に手から湯のみがスルリと抜ける。
 よってこぼすわけですが、このスルリと「無意識」で抜けるのがポイントなんです、こぼした人は慌てて湯のみをつかもうとします、このときは体がバランスを失い重心を失っていて、湯のみの一点に集中します。
 それがあたふたしているように見えるわけですが、当事者は死に物狂いに感じるのです。これが実に合気をかけた状態に似ているのです。

 「己の力で己を苦しめる状態」

 今は亡き大先輩に俺が教えてもらっていた頃、呼吸投げという技のジャンルがあるんですが、無数にある内の一つを教授されているときに、片手取りを指示され大先輩の片手を力の限り握り締めました。
 そうすると意に反してというか、気が付いたら全身の力が抜けて頭と足がさかさまになっていました。説明もなく「やってみなさい」といわれ自分より大きな力のある大男(後輩←)に片手を掴ませやろうとしましたが出来ませんでした。
 その頃はスピードと当身(打撃)がすべての勝敗を決すると思っていた頃で(青かったです)なんとも不思議な感じでした、悔しくて何度も大先輩の片手を握り締めましたが、結果は変わりませんでした。後輩の大男に掴ませてもも変わりませんでした。
 当時は何で80過ぎたジジイに負けるのかまったくわかりませんでした。

 稽古後に大先輩と「お茶」を飲んでいたときに、ふと大先輩がゆのみをテーブルから少し浮かせて言いました。
 「湯のみを持つ力を緩めれば湯のみが抜けるだろ?これだよ。まあ合気を使うのにはまだまだいろんな感覚が必要だけど、さっきのはこれだよ、この感じ。」
コトン、コトンと湯のみを落とす大先輩。
 当時は理解不能でしたが八年の歳月を経てこぼしたのを見て思い出しました。
 家に帰って風呂場に低い折りたたみのテーブルを用意して、その上に水の入った湯のみをおいて何度も幾度もこぼしましたが上手に抜けません。やはりこぼそうと思うと駄目です。
 駄目かと思ってテーブルの端に手をついて立ち上がろうとしたときテーブルの足が折れて湯のみが傾きこぼれそうになりました、慌てて掴もうとして掴んだままこけました。
 でもその瞬間「これか!!」って感じでしたね。

 つまりこける側(こぼす人)はものの見事に合気に掛かっているわけで、本来は湯のみの方をそっちの感覚を習得しなければいけないんですが、掛けられてもわかる時はわかるもんなんです。w

 それで今朝久々に朝稽古に顔を出してやってみましたw
ええ、綺麗に決まりました。ポーン相手が浮いて「抜ける」と相手が自分の足元に肩から落ちてピシャリ!と決まる。
 また一つ大きな収穫をしました。こぼして頂いた方と大先輩に感謝m(__)m



【昨日】

 調布チームの少数精鋭とのんだっすw
 結局は盤駒だして将棋話なんですが、技術論から精神論、はたまた美学までw
昨日は大いに勉強になりました。ただ勝つためだけに今まで将棋をやってきましたが、これからはそれだけではさらに上は目指せないことがわかりました。
 
 今まで、「坊や、買ったら100円な」といわれること多々w
お菓子を食べるには、勝つしかない。負けたらお小遣いが無くなる。
 そういう環境で将棋覚えてきたもんでwどんなことしても勝てばよいって幹事でした。またすごくいい将棋で内容は抜群なの二歩で負けて唇をかみ締めて泣きたいのをこらえている時に、「ボウス、最後に勝たなきゃいみねーんだよ」と言われました、どんなにクソみたいな手であろうが、勝つためには一生懸命でした。
 はっきり言って昨日調布チームの少数精鋭(あくまで精鋭)と飲まなかったら、面とう向かって説教されなかったら、頭でわかってはいても、俺はこうだからで済ませていたでしょう。
 昨日は本当にメンタルなとこ勉強になりました。
真摯になってはじめたいと思います(すぐには変われないと思うけどw)
 ありがとうございました。

第一目標はケンケンに勝つこと……w