歌人・辰巳泰子の公式ブログ

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寒波のハプニング

2023-01-25 18:51:17 | 日常
昨夜のことでした。

「大寒波が列島に襲来する……!」というので、外付けの配水管をタオル地で巻くとか、蛇口から水を出しっぱなしにするとか、追い焚き機能で浴槽の溜め水を常時温水にするとか、あちこちのサイトにまことしやかに書いてあること、そのどれもやんなきゃいけないのか、併用できないやり方だったりしないか、水道の凍結防止のあれやこれやを試行錯誤しているところ、わが家のベランダのすぐ隣にある、外付けのむきさらしの踊り場で、鳩が、鳥害防止に自治会で張り巡らせてあった網に、閉じ込められているのを、家族が発見……!

もう真夜中でした。
外には、凄まじい強風が吹きつけていました……。

寒波が来ると聞いていたけれど、台風が来るとは聞いていないぞというほどの、強い風。その吹きさらしに、キジバトがたった一羽、網に囲われた吹きさらしのエリアから、出られない。


その踊り場は、原則閉鎖されているため、私たちがすぐ隣にいるのに、こちらのベランダから目視できるのに、助ける手だてがありません。調べてわかったのですが、そもそも、野鳥を捕獲するのって、鳥獣保護法違反なのですね。自治会の網を切ったりしたら、器物損壊になってしまうし、もう、どうしたら。

それでね、こちらのベランダから、手を伸ばし、なんとか網をぐいと引っ張って、ギリギリ通れそうな脱出口を作ってやりました。あとは、鳩さんが気づいてくれるのを待つしかない……。

これね、凍結防止のあれやこれやの作業も鳩さんの脱出口作りも、私がやりました。家族は、何かもう、いろいろ言って、日付が変わればグースカ寝とる……!

私はさ、凍結防止、いろいろ試みたけれど、うまくいくかなぁ、そのうえ鳩さん凍死しないかなぁ、あすも仕事なのに、とても、眠れたものではありませんでした。

どうなったかって……。

眠くなる作用のお薬を飲んで無理やり寝つきました。朝、グッグッ、グッグルと、鳩さんの仲間の声がして、燦々と注ぐ朝日のなか、私も目が覚めて、カーテン越しに、作ってやった脱出口から、見事、鳩さんの脱出するシルエットを拝むことができました。

水道管は、凍結しませんでした。これも、朝日のもとで見ると、建付けの当初から、外付けの配水管には凍結防止の養生をしてありました。ということは、お風呂に温水の溜水をして、蛇口から水を出しておきさえすれば、わが家は、寒波には強いのだ……!

私はさ、閉じ込められた鳩さんが、死んでいたらどうしようって……一晩中、あたまがおかしくなりそうでした。

そんなこんなで、とても疲れました。





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二つのお知らせ

2023-01-20 22:31:19 | 日常
直近の、二つのお知らせをまとめますね。


一つめ。

今年は、角川『短歌』の読者歌壇の選者をします。
通年ではなく、いくつかの月号を担当するので、担当の月号が迫ってきたら、またあらためて告知いたしますね。
角川『短歌』は、全国、津々浦々の書店で購入できます。
短歌コーナーのある書店なら、常時、書店の棚にあるでしょう……多分。



二つめ。

「HTML言語を使ったホームページの編集方法について」というタイトルのついた、直近の記事を削除したのですが、「HTML タグ一覧」で検索すると、もっと、具体的にわかる記事が、ほうぼうでヒットするでしょう。私のへたな説明よりも、検索を示唆するほうがいいかな、と思った次第。



以上です。




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百首歌ライブの雑記(書き上がったら消す記事)

2023-01-05 08:18:59 | 月鞠の会
百首歌ライブの雑記用です。

導入部をエスキースして、いま、立ち止まっています。

世の中がもはや戦前の趣なので、重苦しいのは自分がつらいというのが、まず、ありました。
軽いものの喜ばれる時代だというのも、わかっています。

まぁでも、そんなことは、どうでもいいんです。

若い、一般のひとに読まれるのがいいと、強く思っていました。

いや、少しちがうだろう……。

誰に読んでほしいのかな?
そしたら、なぁんだ、これまでとおなじです。
私はいつも、百年のちの世のひとに、読んでほしい。
もっともっと、のちの世のひとにも、読んでほしいけれど、とりあえず百年。

と、ここで、背筋が寒くなりました。
百年さき、エネルギー問題はどうなっているんでしょうか。
また、新たな戦前でしょうか。

そしたら、どうでもいいことを書かなくてもいいなと、だんだん思えてきます。
私は政治思想は、どうでもいいんです。
戦争と偏見が、イヤなのです。

そして、私の描きたいものは、どれも、いまのうちに描いておきたいものです。
お気に入りの風景や、忘れられないできごと。



つづく。








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歌集『セイレーン』のことなど

2023-01-04 17:36:35 | 月鞠の会
久々の百首歌、ライブ中です。
ライブは、別ウインドで、いま30首ぐらいまで書きました。
作り溜めたものではなく、創作まっただなか。
推敲を兼ね、いったんアップしてから、遡って足したり直したりしてる歌があります。

いま、拙著『セイレーン』を超えられるだろうかと、立ち止まっています。
『セイレーン』は、2005年。毎日新聞の、上半期か下半期のベスト歌集3冊のうちの1冊に選ばれました。
中東戦争を背景に、個人の愛を書いています。


抱き合つて今日の疲労をしぼりきるこの重いみづはにんげんの水
悲しみが責める言葉を言はせるとあなた見てゐたいつかの駅で
月見草揺れてわたしも揺れて あれはいつか しんしん思ふ一人一人を
極悪人にされるとこまで引き受けて君を愛した底板もなく
沈丁花薫る闇からあらはれて平和を武器に殴打する人
皆さんこれが〈無辜の民〉です電源を切つた画面に映し出される


『セイレーン』はまさに、インターネット上で創作ライブを繰り返すなかで、生まれた歌集でした。

ところで、年末年始は体調不良だったのですが、きょうもろもろ検査を受けて、大事なし。そんななかで、歌を書き始めることができて、目に見えないものに、掌を合わせたいぐらいです。



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明けまして……

2023-01-01 10:07:02 | 日常
おめでとうございます。

今年の年越し蕎麦は、柚子おかめそばでした。

昆布と乾椎茸と煮干でガッツリだしをとり、仕上げは市販だしと柚子の皮で調えました。
よく味を含めた金時人参と戻した乾椎茸、ほうれん草、関東の白ねぎ。
そばは乾麺ですが、乾麺で十分ですよ。
半生タイプは添加物が多いです。




さて、今年のおせち料理は、ここ数年、煮物はいらないなどの家族の好みもあって、食べないものを作らない方向で、雑煮と、かまぼこの飾り切りをたのしむのみとなりました。家族はもう、教育的配慮の行事食を食べさせたい年頃でもないし……。



さて、かまぼこの飾り切り。
じつは、とても、奥が深いのです。
目で見てたのしむだけではありませんよ。
かまぼこは、切り方で食感や味の含みに変化のある食材。

もう、おでんや煮物をこしらえるなら、かまぼこは、切って結ぶタイプの、この切り方で。
汁物の小口には、日の出に切るのがよさそう。
簡単で美しいのは、断然、孔雀。
酒肴には、ハモの焼きかまぼこを市松(いちま)さんに切ると、つまみやすいし食べやすい……。
焼きかまぼこ市松さんのあいだにチーズを挟んだら、格別の酒肴となりましょう。


切り方で味の違いをたのしめるのは、胡瓜やイカもそうですね。
胡瓜は、しんなりするか、シャキシャキするか、だしの出方も変わってきます。
小口に切った胡瓜を、夏場、冷たい汁の実にするのは、素晴らしい涼となりますし、イカは、繊維に沿って切るか繊維を断つかで、のどごしや、モチモチ感が違います。

飾り切りは、目で見るためのものだけれど、目で見ることだけに囚われず、その切り方ならではの食感、味の含みを生かすことで、日々が豊かになると思います……!




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