正しい保護者の過ごし方

子供の成長を見るものはいいものです。子供の部活動を見ながら休日を過ごす父親のブログです。

正面に礼

2009-09-07 22:59:18 | Weblog
柔道の試合や練習の最初と最後に「正面に礼」という儀式の様な答礼があります。そのあと、先生、先輩などに礼をし、最後にお互いに礼をするのが大体のバターンではないかと思います。
この正面に礼の意味を現役当時は道場にあった神棚に対する礼、または飾ってあった嘉納治五郎翁に対するものと思っておりましたが、現役引退後、どうもそればかりではないとようやく分かり始めたのがつい最近のような気がします。
解釈については人それぞれと思いますし、それは個人の気の持ち様なので何が正しいと云うわけではないのであくまで私の見解だとご理解頂ければと思いますが。私の中での正面とは実は本当は太陽を表しているのではないか、そんな気がしています。
現役を退いたころは、むしろ万物に対する感謝を表していると感じていました。例えば道場そのものであるとか親、兄弟、家族など。また水や空気、自然界自体やはたまたご先祖様など、まさに自分の存在の礎たるすべてに対する感謝の気持ちを表したものとずっと考えていました。
ところがある時ふと気が付いたのが、それらすべての存在自体も太陽に起因しているのではないかと。
つまり、水も空気も、あるいは動物も植物も、ひいてはご先祖様や家族、人間自体、太陽があったから存在しえた。太陽がすべての元、つまり正面の究極、もともとは太陽に行き着くという訳です。私は無神論者で無宗教の人間ですが、しいて言うなら太陽崇拝者かもしれません。
ただ、日本人は昔からそのことを知っていた様で、言葉の中にも太陽を意味するこんにちわの今日様などは書物で知りました。そして日の丸。日本人は農耕を通じ太陽の有り難さを昔から知っていて自然界の要として太陽を崇め慕い今にいたったのではと思います。近代に入りその思想が薄れる中、柔道の世界でもその心を忘れないために正面に礼があると解釈するのは私の想像でしかないのかもしれません。ただ、日本人の本質は日の丸に象徴される太陽への想い。だから今でも日の丸に対する独特な想いが生まれる。これが正面の本質と思っています。
今日も太陽が昇り自分や家族が健康に生きている。
まさに正面に礼なのです。