トータルオーダー タツミシャツ ブログ

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シャツの芯地

2012-10-27 22:06:03 | Weblog

 今から40年位前、まだ貼芯が普及していなかった頃、前社長はいち早くドイツ製の貼芯に目を付けました。

 通常のお仕立てと、確か1400円プラスで貼芯のお仕立て、という2種類のお仕立て設定で゜した。

 ドイツ製の貼芯は、ほとんど縮まず、きれいな仕上がりだったため、かなり評判が良かったようです。

 その後、ドイツでの生産が打ち切られてしまい、日本製となりましたが、ドイツの技術にはなかなか追いつきませんでした。

 今でも80歳を過ぎた前社長は、「ドイツの貼芯は素晴らしかったなあ」と昔を懐かしんでいます。

 先代の時代から、芯地へのこだわりが強く、それは今も引き継がれ芯地の種類では、どこにも引けを取らないと自負しています。

 スーツの毛芯探ととも 「シャツの芯地は? 」 ということで、聞き込み開始。

 そこで出会ったのが、HPにも掲載した「多重織芯地」です。これまで某高級シャツの芯地として使われていたそうですが、

 コストがかかり過ぎてしまうため、他の芯地に切り替えてしまい、現在生産が中止になっています。

 特殊な工程でつくられ、企業秘密の点が多いこの芯地は、希少価値。

 当店でもさっそくこの芯地を使ってシャツをつくりました。なめらかで、シャツ生地との馴染みが良いので、特に高級番手に威力を発揮しました。

 芯地の奥深さを感じる芯地。希少価値と聞けば、先代からの "芯地好き気質"  勿論、一反購入。

 ご興味のある方は見本がございますので、是非触ってみてください。

 日本の技術も進歩したのですね。前社長にも見せようと思っています。