アメリカの人種差別ネタ映画です。前半はイヤーな気分を誘うエピソードが複数同時進行する。後半はそれぞれの出会いと事件により人間愛に目覚めたかのごとくカームダウンしてゆくこの辺りは音楽がマッチしていて良い感じ。1人の黒人青年が射殺されてしまったことが唯一痛ましかったですね。人々はフラストレーションが高じて人種差別にそのはけ口を見つけている様に映る。また、そういうことがあっても事なかれ主義で「それだけで済んだらいいじゃないか。」という生き方があるのも現実的。アメリカで誰もが関わりあう身近な出来事であるし、陥りやすい偏見というものを正面から捉えた社会派の秀作だと思う。観て損はない。尚、サンドラ・ブロックを目当てに見に行くとがっかりします。
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