冬の怪談話シリーズ 白川通の女の子

愛されるより、愛したい良斗です！


冬の怪談話シリーズがことの他、好評だったので私が二十歳の時に体験した話をします。
夏のある日その日から連休で、朝から四条に買い物に行きました。
河原町四条の交差点を北へ渡ろうと信号待ちをしていると歩道の向こうにひとり、じっとこっちを見ている人が・・・
”あれ、幽霊じゃね？”
と思ったけど、知らんぷりを決め込もうと歩き出し、すれ違い側に
「お前、見えているやろ」
と言われ
「見えてません！」
と思わず、返事したら
「見えてるやんけ！」
と言われ、めんどくさいのでそのまま、無視して歩いて行くとUターンして着いてきたのでイラッとして
「見えてますけど何か？！」
って言ったら
「それならいいねん」としょぼくれたのでかわいそうになって、茶店でサンドイッチを一緒に食べてさよならした夜。
友人から電話で
「白川（通り）のバッティングセンターにみんな居るから来いよ！朝までいるから！」と
時間をみるとギリギリ終電で行ける時間なので後で行くと伝えた。
丸太町駅を降りたのがすでに0時半ごろで、そこから歩いて20分ほどかかるのでとぼとぼ歩いて行く。
丸太町通を白川通りに曲がった交差点に小さな女の子が立っている。
”こんな時間にどうしたんだろう？”
と思ったので
「こんばんは。どうしたん？こんな時間に？お母さんは？」
と聞いたら
「お母さんな、ここで待ってたら来るねん！」
という。
「来るねんって、お嬢ちゃんいくつ？」と聞いたら
「８歳！」と。
普通、こんな子置いて行かないよねと思い、捨て子？置き去り？と思ったので
「お嬢ちゃん今な、もう12時過ぎてんねん。危ないからお兄ちやんとすぐそこの交番行こうや」
というと
「ううん。ここに居ないとあかんねん。お母さん、ここに来るんねん。」
と全拒否された・・・危ない人に見えたのか・・・
”困ったな〜、ほっとけないよな〜”と白川通りの先を見て振り返ったら・・・
女の子が・・・居ない・・・
辺りを探したけど見当たらないし、隠れるところもない。
おかしいな〜と思って、ふと電柱の下を見たら・・・
お花とお菓子と人形が置いてあったのでピンと来た。
「あ〜ここで事故で亡くなった子か。お母さんがここに来る。なるほど。」
と思って、手を合わせてその場を離れた。
幽霊は２種類いる。
浮遊霊と地縛霊。
浮遊霊は、どこにでも行けるが地縛霊は、その場から動けない。
何かに縛られているからね。
あの子は、地縛霊なんだろう。
きっとあの人形は、彼女の大切なものだったのかも知れない。
その後、友達と合流しその話をしたら全員にドン引きされたのは、言うまでもない。
「こんな夜中にやめて〜！寒〜・・・」って(⌒▽⌒)
幽霊が見える私をこんな時間にこんなところに呼び出したのだからしゃ〜ないわな！(OvO)

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