言い訳は 長編ものの 春の夢
ブランチの パンケーキ焦がして 長閑
大朝寝 予定のありて なかりしが
知らぬ間に 春月 枝のあわいは清ら
土曜日は、昼過ぎから、ばあばの家で過ごす中一の孫。
2時から4時過ぎまでの、書道教室を終え、帰宅するとこの日は、妹(小四の孫)も母親から連れられ、来ていた。
母親は、友達と夜の食事会。帰りは10〜11時くらいになりそうだから預かって。と出かけて行った。
土曜日は時雨模様の寒い一日。
例により、二人は車を出した車庫の中でバドミントンを始める。
しばらくすると、じいじを呼んで何やら言っている。
じいじの車も外へ出し、広くなった車庫でバスケットもどき(笑)をやり出した。
暗くなってから、家に上がってきた二人「暑い暑い💦」
いつもは、ばあばんちは寒いねぇ、とホットカーペットに座り、ヒーターをつけ膝かけをしっかり巻いて…しばし大騒ぎなのだが。
10人過ぎに、帰宅した母親と下の孫が自宅へ帰った後、上の孫と入浴を済ませ、就寝したのは12時少し前。秒速で眠りにつく中一。
この子が、数年苦しんだ不眠は何だったんだろう。と複雑な思いで寝顔を見つめる。
子の寝顔ほど、安心し幸福感に浸れるものはない。
ところが、翌日曜日。
いつまで経っても起きて来ない孫。
まぁ、一週間、中程で旅行があったり寝不足だろう。
起きるまで放っておいた、が11時過ぎても、起きて来ない!
そぉっと、覗く。
カーテンをあけながら、⚪︎⚪︎起きなくていいの?今日の予定は?
と、えっ?と目をこすりながら、時計を見る。
「やばっ!」と飛び起きる。
下へ降りて来た孫。
何も、食べなくてもいいかな…。
じゃパンケーキは?
に「作る!」と卵や牛乳、パンケーキミックスを並べだす。
ばあばは、急いで二階を片付ける。
シニア野球に出かけてる夫がそろそろ帰ってくる時間。
一枚目を焼き上げ、お皿にもる。メープルシロップたっぷり。
あとはレタスだけの、野菜サラダ(笑)
二枚目のパンケーキを焼き始め、あとはばあばがみてあげる。
で、うっかりばあばは、また片面焦がす。
でもこのくらいなら許容範囲。
と、二枚目もパクパク。(他に食べるものないから(笑))
パンケーキを頬張りながら、「あのね、朝一度起きたんだけど、二度寝しちゃって、凄く長い夢みたんだ。映画みたいで面白かった〜。」
そして、今日の予定は、特にないと言う。
じゃ、運動公園まで行って遊ぼうか。
お昼(今のは、朝食か昼食か😋?)は…おやつかな、ファミレス?コンビニのでもいいよ。と孫。
まぁ今日は、足の向くまま気の向くまま。
ほぼ曇天の寒い日曜。
それでも、運動公園は、沢山の人、コロナ禍以前が戻って来たようだ。
風が冷たく、意外に強い。
持ってきたバドミントンは、諦める。人があまりいないところを歩き、公園沿の川や橋を撮り…。
ふと「おばあちゃんのところに行こうかな?いい?」と言うと
孫娘は、いいよ!とにっこり。
お正月に訪ね、二、三日後用事で再度行ったきり、随分行ってない。
夢を何度か見た。夢の中の義母は、とても元気で、悩まされた過去を彷彿とさせるもの、ではあるけど。
久しぶりの施設。主任さんは休み。
馴染みの若い介護士さん二人が迎えてくれた。
義母は、相変わらず知らん顔。
今年「要介護5」の認定になり、施設の方たちのお世話はより大変になっている。
お嫁さんよ!の言葉かけにも、全く反応なし。でも顔の色艶も良い。ソファに座って、自分の世界にいるのだろう。
要るものはないですか?と聞くと「じゃ、靴とパジャマ、新調してもらえますか。」と介護士さん。
靴は少し大きいみたいで脱げちゃうんです。
パジャマは、ゴム部分が伸びてしまって。」
そうだろう。随分買ってないから。
はい、来週持ってきます。
と施設を後にした。
帰宅すると、いつのまにか月が真上に。
青空も広がり、空気は冷たいけれど、春の月はなんだか優しくみえるから不思議。
我が家の梅は、まだちらほらとしか咲いてないけど、梅の間から見る月は、浅い春を思わせる光景。
ようやく冬が終わる予感がする。
車庫の中でちょっとだけバドミントンをして、コンビニのチキンなど食べて、やり残した宿題にとりかかる孫娘であった。