1/28(月) 廈門(アモイ)2日目
今日は本来、鼓浪嶼という島に行こうと思っていたが、依然として天気が悪いので集美学村方面へと出掛けた。集美は廈門郊外にある学園地区で華僑によって造られたらしい綺麗な建物が多く見られた。
昼頃、一時空が明るくなったものの午後からまた小雨。この時期、去年は暖冬だったが、今年は中国南部で大雪が降っている。早くいい天気になってほしいな。何だか気分までスッキリしないから。
~ これがウマイ! ~
繁華街(中山路)付近で売っていた手作りゴマもちが甘い物好きの私にとっては激ウマだった。外側にすりゴマがまぶしてあって、中には刻みピーナッツと甘いゴマの粉とスナック菓子のようなものが入っていた。外はもちもち、中はサクサク!この歯ごたえがタマラナイ!味は、きな粉餅のような感じ。一個一元というのがまたイイ!
思明南路の「誠」と書いてあるスーパーとマックの間で店を出しているので、廈門に行ったら是非どうぞ。
その近所の女人街で買って食べた中華風生春巻きみたいなのはイマイチだった。熱々の野菜の具が巻いてあるのだが、妙な甘さがチョット・・・。
1/27(日) 廈門(アモイ)1日目
朝9時頃、廈門湖浜バスターミナルに到着した。その付近と繁華街を歩いてみたが、いい感じのホテルが見つからなかったので、路線バスで駅に行ってみた。駅付近はホテルが多い。
やっとホテルが見つかって一安心、シャワーを浴びて午後から出かけた。
出掛けた先は華僑博物院。入り口には「開館16:30まで」と書いてあったのに、16時になったら「もし見たいものがあれば、明日また来ればいいだろう。」と言って追い出されてしまった。不思議な国だ。
帰りに歩行者天国をサッと通過した。活気があって、すごい人出だった。
1/26(土) 福建省の旅・出発の日
おととい切符を買いに行ったら、昨日から天気が崩れてしまった。そして、どうにもこうにも今晩出発だ。依然として小雨が降り続いている。その上、外は超寒いじゃないか!一刻も早く止んでくれ!天気ぐらい私の味方になってくれよ!!
今夜9時の廈門(アモイ)行きのバスに乗る予定。おととい切符を買いに行った時、広州市内は旧正月の帰省ラッシュで大渋滞、1時間で着くところを2時間かかった。余裕をもって5時半に学校を出たが、肝心の広州行きバスが発車しない。学校が休みになって乗客が激減したため、本数が少なくなっているのだ。それも見込んでの早めの出発。6時になってやっとバスが発車したと思ったら、乗務員に「この時間のバスは広州市内までは行かない。途中、花都で降りて自分でバスを探せ。」と言われてしまった。何だと!?おととい他の乗務員に確認したら「広州行き最終は7時20分」と言ったのに!まあ、この国ではよくある事だけど・・・(怒)。
出発早々波乱の幕開け。ああ、今回の旅が無事にいきますように。。。
花都で降ろされた私は、内心ドキドキしつつも、うまく広州行きのバスに乗り換えることができた。そして広州市内はまた大渋滞。遅々として進まないので乗客達は地下鉄駅が見えると一斉に途中下車した。
私が省バスターミナルに着いたのは8:10だった。良かった!余裕で間に合った。しかし・・・市内渋滞のため、廈門(アモイ)行きのバスが時間になっても来ない。。。
それにしても、この時期、帰省ラッシュでどこも人でいっぱいだ。本当にいろんな人がいるもんだ。広州駅構内では誘導係員のお姉さんが、あまりの人の多さにキレて「何の支障もない人は(エスカレーターに乗らず)階段を歩きやがれ!」と怒鳴り散らしていた。こんなんでいいの?
それから待って待って、結局、バスが来たのは12時近く。広園バスターミナルでまた車を乗り換えて、その後は爆睡。
5/4(金)
今日はホテルを昼頃に出て広州の学校へ戻る予定。ガーン!雨だ。なんてこった、まったくツイてない。ホテルでドラマを見ながら、だらだら帰り支度をする。
路線バスに乗って、無事広州行きのバスに乗った。本来ならば広州で買い物をして帰りたかったところだが、雨なので面倒臭くなって、そのまま学校行きのバスに乗ってしまった。
案の定、GWで学校にいる人が少ないため、学校付近の店は皆閉まっている。あーあ、とりあえず休むか。
5/3(木)
昨日、ZYyに言われたとおりバスターミナルを探しに行くが、そんな場所はどこにも見つからなかった。地図にも載ってない。路線バスの行き先表にも載ってない。
仕方がないので再度、彼女に電話して問い合わせるも日本語も普通話も通じず。もうダメだ。自分で適当にバスターミナルをあたってみるよ。路線バス表を見ると、蛇口バスターミナルというのが書いてあったので、とりあえずそこへ行ってみた。
すると学バスが出ている広州・広園バスターミナル行きのバスがあったので、明日の切符を購入した。花都までは行かないけれど、合計の切符代は同じだし、いいや!と思った。他のバスターミナルまで見に行っても、花都行きがあるとは限らないし。
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切符を購入して、幾分心が軽くなった私は、繁華街を見に出かけた。また結構長距離の路線バスに乗る。今日は地下鉄にも乗ってみた。これは広州の地下鉄と同じだった。
老街という駅付近が歩行者天国になっていて、大小様々な店が立ち並んでいた。これは広州の北京路や上下九路よりずっといい。深センには、たいした観光地はないが買い物にはもってこいの街だと思った。衣料品など、とても安い。しかし、あまりの店の多さに目移りして、結局私はズボン1本しか買えなかった。まあいい、また深センに来る機会はあるだろう。
5/2(水)
さすがに疲れたので、この日はゆっくり寝坊をした。それから、市の博物館へと出かけたが、博物館はショボかった。近所にジャスコがあったので、そこで買い物をした。今日はバスに乗っている時間が長かったが、知らない街なので路線バスさえ楽しい。
明日はZYy(広東)とショッピングをする予定なので、帰ってきてから電話してみた。するとおばあちゃんの容態が良くないので明日家に帰るというではないか!
こればかりは仕方がない事だが、4日に一緒に帰るのだと思って安心していた・・・どうしよう!ガイドブックもないし。とりあえず、どこの長距離バスターミナルから花都行きのバスに乗るか、またそのバスターミナルへはどう行くのかを聞いておいた。
明日は下見がてら帰りの切符を買いに行こう。やっぱり私はツイてない…。
5/1(火)
朝、何時に呼びに来るかわからなかったので、私は早めに起きて支度をしていた。しかし、8時半になっても来ない。
「きっと渋滞に巻き込まれているんだろう…。」と思っていたら、ZYy(広東の学生)から電話があって、HLx(河南の学生)がホテルの電話番号を忘れてきてしまったので電話してやってくれ、とのこと。
さっそく電話をかけようとしたところが、全然外線につながらない。そこで、ドアを開けて外にいる服務員に「すんませ~ん、この電話どう使うんスか?」と聞いたところへ、ちょうどHLx(河南)とHQj(河南)がやって来たのだった!
おお!なんて久しぶりなんだ!!1年半ぶりだろうか?HQjは特に変わった様子はなかったが、HLxはだいぶ太っていた。仕事が忙しくて、いつも夕飯が夜中になってしまうからとか…。
話は尽きないが、今日の予定を決めなければならない。結局、ここからバスの乗り換えなしで行ける野生動物園に行くことにした。
今日も恐ろしく暑い。野生動物園までは結構遠かったが、久しぶりに会ったのでいろんな話をして楽しかった。
やっと終点・野生動物園に着くと、やはりここも人でいっぱいだ。GW中は、どこへ行ってもそうである。外はモノスゴイ暑さだし、普通なら耐えられなかったかもしれないが、私の心は軽く、気分が良かった。この子たちの話は日本語であっても中国語であっても、何でもわかる。そのことが本当にうれしいし、安心できる。広東の学生では、こうはいかない。彼らが話すのは広東語。たとえ普通話(中国標準語)であっても、広東の人の話す普通話はよくわからないことが多い。HLxも今朝、ZYy(広東)と話してよくわからなかったと言っていた。やっぱりそうなんだ。私だけじゃなかったんだ。
動物園内では、3人でたくさん写真を撮った。本当に楽しい1日だった。しかし、私の持ってきたガイドブックをHLxのバッグに入れたまま帰ってきてしまったのは失敗だった。彼女達は明日から仕事が始まるので、連休中は返すことができない。ああ、困った。でも、なんとかなるだろう。
授業が終わってから、大急ぎで深センへ。2年生のZYyに連れて行ってもらうことになっている。ホテルの予約もしてくれると言ってくれたが、こちらはGWのため、めぼしい所はすべて満室だった。仕方がないので、深センに着いてから探すことにした。
5時に学校前で待ち合わせると、バス停付近は大勢の人でごった返していた。私達は先ず花都のバスターミナルへ行って、そこから深セン行きのバスに乗るわけなのだが、バスがなかなか来ないので、人を募ってタクシーで行った。
花都のバスターミナルもすごい数の人だ。まあGWだから、こんなもんだと思うけど。切符売場ではスリが取り押さえられていた。
バスに乗って、しばらくはZYyとしゃべっていたが、やはり疲れていたので途中で眠ってしまった。
無事に深センに着くと、ZYyの彼氏が迎えに来ていて、一緒にホテルを探し、夕飯も一緒に食べた。飲茶の店。ワゴンで小さな蒸籠に入ったいろんな料理が運ばれてくる。大好き飲茶!至福の時。。。
実は今回深センに来たのは、河南省の子達に会うため。彼女達は学校を卒業してから、広東で働いているのだ。
ホテルが見つかると、私はすぐさまHLx(河南の学生)に電話をかけ、次の日の朝8時頃に会う約束をした。HQj(HLxの同級生)も来るという!ああ、本当に久しぶりに河南省の子達と再会する。特に彼女達は、私が教員になって初めて教えた子達なのだ。あの学校の日本語科第1期生。私は彼女達=第1期生が無事卒業したのを見送ってから広州の学校に移動した。
嬉しいな。今でも会おうと言ってくれるなんて!わけもなくドキドキしてきた!<o:p></o:p>
5/12(土)、他の外国人教師の参加希望者とともに“珠江夜游”に行ってみた。
“珠江夜游”とは、広州を流れる珠江で、船に乗って夜景を見るというもの。
チケットは58元だったが、旅行ガイドなどのアルバイトをやっている学生に頼めば25元だったという。悔しいなあ~。でも、まあいいや!
7時半に大沙頭埠頭から船に乗った。船内ではお茶と西瓜のサービスの他に、別料金で酒や料理も注文できる。
船が動き出すと、みんなワラワラと室外に移動を始めた。
今まで気がつかなかったけど(というか、郊外に住んでいるので広州市街地の夜を知らなかった)広州の夜景もなかなかイイじゃないか!
夜風に吹かれながら、ビール片手に夜景を楽しむ・・・う~ん、いい気分だ!
しかし、珠江の水がちょっと臭かったのが残念。夜だったから良く見えなかったけど、昼間に見たらヤバいのかな?ここの水。
1時間半くらいの航程で、また大沙頭埠頭に戻って終了。
香港や上海の夜景には及ばないかもしれないけど、意外と楽しかったッスよ!

2/19(月) 再び広州へ…
今日はいよいよ広州に帰る日。8時ちょい過ぎにチェックアウトしに行くと、宿の主人から「次はどこに行くんだい?」と聞かれた。私は「広州。」と答え、押金(=宿泊費とは別に、ホテルに支払う保証金・敷金。大体50~100元ぐらいか。部屋の物を壊したりしなければ、チェックアウトの時に戻ってくる。)を受け取り、「じゃ、行くね。さよなら!」と言って宿を後にした。あーあ、何だか一抹の寂寥感。
宿の真ん前にある長距離バスターミナルの待合室で、8:45発、広州行きの高速バスを待つ。しかし、10分前になっても改札が始まらない。「また改札口変更か?」と思って、係員に尋ねに行ったら、ほかの客がちょうど質問しているところだった。聞こえてきたのは次のような会話。
係員:「運転手がまだ来てないのよ!」
乗客:「何~?運転手、遅刻かよ!」
おいおい・・・まあ、正月二日のみんなが休んでいる時に「お勤め御苦労さん」な事だけど、客がいるんだから遅刻すんなよー。脱力。結局バスは30分以上も遅れて出発したのであった。
この路線は乗車時間が長い&バス代が高かったからか、車内でいろいろなものが配られた。普通だったらミネラルウォーターだけでも、もらえれば良い方だが、今回はそれに加えクッキー+缶入り八宝粥+ティッシュが付いてきた。ここでもやはり、私は車が走り出すとすぐに眠くなってしまったのであった。
途中、2~3時間おきにパーキングエリアなどでトイレ休憩がある。
午後1時過ぎに停まった時は、職員の昼食の時間だったらしい。添乗員のお姉さんが「ここは20分程度の停車時間になります。」と言い、運転手はカップラーメンを持って、うろついていた。
私はトイレに行ってから、売店を見たり、ずっと座ったままだったので少し体を動かしたりして時間をつぶした。ところが20分経っても、運転手が来ない=バスの中に入れない・・・それから何分ぐらい待っただろうか・・・今回の運転手、本当にやる気ないな!
バスは再び高速へ。途中、運転手が「え?広州の省バスターミナルは、この道じゃなかったっけ?」と料金所の人に言っているのが聞こえた。そして、すぐさまバスはUターン・・・私の隣の席に座っていたオジサンは「運転手が道に迷ってやがる。」と吐き捨てるように言った。もう本当に、あきれた運転手だ!!
そんなこんながあって、午後5時半頃、バスは広州に到着した。ああ、久しぶりの広州の街。何なんだろう、この複雑な気分は。「ついに終わってしまった」という空虚な感じ。そして、聞き取れない広東語が悲しい。
今までが暑すぎたせいか、広州でさえ肌寒く感じた。私は地下鉄に乗って、学校行きのバスが出ているバスターミナルへと向かった。
なかなかバスは来なかった。「やっと来た!」と思って、添乗員のお姉さんに「乗ってもいい?」と聞いたら「このバスは回送なの!」と冷たくあしらわれた。何もそんな言い方しなくたってイイじゃん!とは、中国に来てから度々思うことである。
それから、また待って、次のバスには乗ることができた。春節期間中なので、客は実に少ない。途中で5人ぐらい乗ってきたが、終点まで乗ったのはなんと私一人だけだった。
学生も教職員も98%は帰ってしまったであろう、人気のない寂しいキャンパス。教員住宅には4~5か所、明かりの灯っている部屋が見えた。
ただいま、私の部屋。旅に出る前、小型ホワイトボードに書きなぐっていった“野ざらしを 心に風の しむ身かな”の句が笑いを誘う・・・自分、大袈裟すぎだぜ!と、独り、ツッコミ終わったところで疲れがどっと出た。シャワーを浴びて、おやすみなさ~い。。。
2/18(日) <北海3> 旧暦1月1日(中国では、イノシシ年ではなく豚年。)
今日も朝早くから外では爆竹や花火の音がドンドンパンパン、スッゴイ音で、たたき起こされたかの如く飛び起きた。昨晩は爆音がずっと続いていたため、ほとんど眠れなかった。
昼近く、今日の分の宿代を払いに行くと、宿の奥さんが「さあ、お食べ!お食べ!」と、いろんなお菓子を手渡してくれた。この家族は中国人の割には笑顔が多く、とても親切な感じがする。めいっぱいの親切さ……私はボンヤリと河南省の人々のことを思い出していた。。。
それから外に出て、街の中心部を見て歩いたが、どこも大勢の人でゴッタ返していた。大きな道は人+自転車+バイク+人力三輪車+車などで渋滞し、なかなか前に進めなかった。公園近くには、たくさんの露店が出ていた。
しっかし暑い!この私でさえ、食欲が減退するほど。
ああ、今日で旅が終わる。明日は帰途だ。……そんな事を考えて、そこはかとなく寂しい気分になっていた。
2/17(土) <北海2> 銀灘
午前中にホテルを出て、荷物を背負って歩いた。やはり、バスターミナル付近で宿を探そうと思って。
まずバスターミナル隣のホテルで部屋の値段などを聞いて、部屋を見せてもらおうとしたら「今、服務員が休暇中でいないからダメ。」と言われた。「部屋を見せるくらい、アンタがやればいいじゃん!」と思ったが、何を言っても何を聞いても「今、服務員がいないから…。」の一点張り。この調子では何かトラブルがあったとしても「今、服務員がいないから…。」の一言で済まされてしまうだろうと思い、そのホテルに泊まるのはやめて、他のホテルに行ってみた。
そこで部屋を見せてもらって「ま、安いからこんなもんか。」と納得し、宿泊手続きをしようとパスポートを出したら、「外国人はダメ。」と言われた。「確かに昔は外国人が泊まれるホテルは限られていたけど、数年前からそのような規制はなくなったはずだ。」と言ったが、それでも拒否られた。
仕方がないので、また別のホテルを探そうと歩いていたら、ある宿の主人に声をかけられ、部屋を見せてもらった。宿泊代が安いので、「どんな部屋だろう?」とドキドキしたが、許容範囲だ。部屋が狭い+タオルやシャンプーなどの備品が置いてない+エレベーターがない=安い、なのだと思う。私もそろそろ金がなくなってきたので、このレベルでちょうど良かった。
宿の主人に念のため「外国人も泊まれますか?」と聞くと、「もちろんだよ。うちはねー、アメリカ人やイギリス人や、いろんな国の人を泊めたことがあるよ!」だって!汗だくで宿を探していた私は、ホッと一安心した。
ここでは「アンタどこの人?ベトナム?」と言われた。「えっ?!」ベトナム人と言われたのも初めての経験だ。
宿泊手続きの時、宿の主人にパスポートを提示したら(中国では宿泊の際の身分証提示は必須)、しばらくながめてから「んー、わかんないからいいや!」と返され、またもや「えっ?!」。パスポート・ナンバーぐらいは控えておいた方がいいんじゃない?適当だなー、もう!(笑)
部屋で一休みして、午後はバスに乗って銀灘と呼ばれる砂浜に出掛けた。
さすが中国一と言われるだけあって、本当にきれい!砂がとてもきめ細かくて、きな粉のような感じ。いや、きな粉よりもっと白い。手に取ってみたら、フワフワした。水辺まで近付こうと砂浜を歩きながらフと下を見ると、無数の穴に小さな小さな蟹が大急ぎで逃げて行った。本当にモノスゴイ数で、私が一歩歩くたびにサーッと隠れる。歩くのが怖くなるくらいの数だった。
今日は中国の大みそか。街の至る所で(もちろん砂浜でも!)爆竹の音が響いていた。豚肉や御飯・野菜などのお供え物にお線香を立てて、爆竹をしている人もいた。
昼間の街なかの爆竹もスゴかったが、夜になると今度は花火も加わって、一層にぎやかになった。そこそこ大きな街だと思ったのに、夕方6時には、ほぼ全部の店が閉まってしまった。長距離バスターミナルまでも!他の街では春節の日も運営してたような気が……こういう点では結構田舎なのかもしれない。
夜7時過ぎ、宿に戻ってシャワーを浴び、ビール片手にCCTVの年越し番組『春節聯歓晩会』を見ながら、まったりと中国の年越し。私は日本の大みそかに帰国できないから、せめて中国で少しでも年越し気分にならないと、自分の中でいつまで経っても年が明けないのだ。しかし、旅の身で独りぼっち、おせち料理などは食べられない。。。
『春節聯歓晩会』を見ながら、途中で11時頃うたた寝してしまったのだが、ものすごい爆音で再び目を覚ました。時計を見たら11時55分だった。驚いてベランダに出てみると、周り中どの建物でも、屋上から打ち上げ花火をしていた。その数、そしてドン!ドン!ヒュー!ヒュー!という音もさることながら、夜空が灰色になるほどの煙。辺り一面、火薬の臭いが充満し、鼻を突く。
ベランダで、しばらくはビックリ&ウットリと花火を眺めていたが、あまりの空気の悪さに気持ちが悪くなり、室内へ退散。ああ、もっと見ていたかったなぁ。こんなスバラスィ~機会に遭遇できたのに、何だかもったいない。
3/16(金) 東興 → <北海1>
今日は東興から北海への移動日。いつものようにバスターミナルへ向かう。切符に書いてあるとおりの待合室で待っていたが、10分前になってもバスが来ないので「おかしいぞ!?」と思い、職員に聞きに行こうとしたところ、「北海に行くのかい?こっちだよ!」と言って別のゲートに連れて行かれた。おいおい、危うく乗り遅れるところだったぜ!
そしてまたいつものように、大きい荷物はバス下部の荷物置き場に預け、車内に乗り込む。バスの中は超うるさかった。どうして中国人は携帯電話で話す時、あんなに大きい声を出すのだろう?しかも公共の場所じゃないか!皆、携帯で話す時は、ほとんど怒鳴り声だ。
それから3時間ほどして北海に到着。まあまあの街だ。しかしバスの荷物置き場からバックパックを下ろす時、ちょっと濡れていたのがショックだった。冷房の水が、こんなところに漏れ出ていたらしい。
さっそくバスターミナルの売店で北海市の地図を買い、街の様子をチェックしていると、タクシーやら何やらが次から次へと声をかけて来る。まあ、これもいつものことだけどね。
「不要。不要。」と言いながらスルーしていたが、その中に一人、しつこく食い下がってあきらめない人力三輪車の兄さんがいた。「ホテルがたくさんある市の中心部まで2元だ。」と言う。確かに安いし、暑い中、荷物を背負って歩くのも面倒なので、思わず乗ってしまった。
私としては移動に便利なバスターミナル付近で宿を取りたかったが、兄さんは「この辺はいろんな人がいて安全とは言えないから……。」と公安局が経営しているというホテルに連れて行ってくれた。途中、話をしている中で、「お姉さん、中国の人じゃないみたいだけど……マレーシア?」と言われた。マレーシア人と間違えられたのは初めてだ。何か新鮮な感じがした。
さて、公安局が経営すると言うホテル。まず部屋を見せてもらったのだが、その時は「まあ、いいか。」と思って泊まることにした。しかし、後になってトイレやテレビが壊れていることが発覚し(直してもらったけど)、その上、布団が臭い!宿泊料金とホテル設備が全然釣り合ってないので、次の日は別の宿を探そうと決意した。服務員はとてもいい人だったんだけど、部屋がちょっと。。。
この日は街の中心部をあちこち歩いてみた。それにしても暑い。そして街の印象は?というと「普通~ぅの街」だ。しかしここには中国で一番きれいな砂浜があるそうだから、明日行ってみようと思う。
途中で再度バスターミナルへ行き、広州へ帰るバスの切符を買おうと思ったが、明日の分も明後日の分も売り切れ。19日・朝の切符しか買えなかった。何で?“春節団聚(春節は一家団欒)”なんじゃなかったの?最近はもっぱら“春節旅游(春節休みは旅行に出よう)”なのかな?
2/15(木) <東興2> 散策
今日は朝方、雨が降っていた。
昼近くなって雨が止んだようだったので、国境方面に向かって歩き出した。蒸し暑い。
北侖河という川にちっぽけな橋が架かっていいて、そのたもとに入国管理所があった。この河がきれいだったら、あと一日ぐらいいてもよかったが、残念ながら汚くて臭かった。
それからも町中をぐるぐる歩き回ったが、小さい町だし、取り立てて観光地もないし、もういっか……という気持ちになって、明日は北海に向かうことにした。
北海はガイドブックには載っていなくて未知の街だが、栄えてそうなので何とかなるだろう。
2/14(水) 南寧 → <東興1>
昼近くにホテルを出、市内の江南バスターミナルへ。南寧はこの3日間、スッキリ晴れた日がなかった。しかし時折日が差すと真夏の暑さ。
帰省客でゴッタ返す待合室で、しばしバスの発車を待つ。毎年この時期は駅にしろバスターミナルにしろ、ものすごい人出だ。「本当にいろんな人がいるもんだ」と、人の流れを見ているだけでも飽きない。
12:50から13時発・東興行きの改札が始まった。いそいそとバス下部の荷物置き場に大きな荷物を載せて、車内に乗り込む。後になって気付いたのだが、私はこの時、胸ポケットに入れてあった眼鏡を落としてしまったようだ。ショーック!
3時間ほどして、ベトナム国境の町・東興に到着。とりあえずホテルを探す。バスターミナル付近は“ホテル通り”と言ってもいいほど、たくさんのホテルが立ち並んでいたが、皆、表示価格があまりに安すぎてコワイ。無難に少し良さそうなホテルに泊まることにした。
ホテルの部屋で少し休憩をしてから、町を歩いた。今回もまた、某ガイドブックの地図が全然違っていて、道に迷ってしまった。
東興はこれといって何もないけれど、のんびりとした雰囲気が良い。看板が中国語とベトナム語で書いてあるのも異国情緒が感じられて、おもしろい。
こんな静かで、ゆったりと時間が流れる場所で、あてもないまま彷徨うのが好き。