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さすらい塞翁が馬

(旧タイトル『さすらい教師・大陸系』)

日本語教員として働いた中国での日々。
そして、帰国後。

子どもの磨き方!

2020年09月20日 23時59分59秒 | 
9月20日(日)

先週に引き続き、今日も歯科医院に行った。

私は治療を受ける時、ライトがまぶしいのと怖いのとで目を閉じている。
今日の麻酔はチョット痛かった。
思わず「ハッ」と声が出て、ガッと目を見開いてしまった。

先生は「あ注射が怖かったのよね」って言った。
私はこんな歳にもなってビビリの自分が恥ずかしかった。

麻酔をされたので感覚的にはよくわからないが、水しぶきを出しながらグリグリする機械(?)を口に入れようとした時だった。
機械の先っちょ(?)が外れて腕に当たった。
先生は「あらあら」とか言ってたけど、私は(オイオイ)って思った。

今日は治療の後に歯磨き指導もあった。

先生「いつもどんなふうに歯磨きをしているのか、やってみて下さい。」

私「はい。(シャコシャコシャコ……)」

先生「円を描いて磨いているそれは子供の磨き方よ。」

私「えっ(磨き方に子供とか大人とかあるんだー)」

先生「何のために歯磨きをしているのですか?」

私「えっと、虫歯になりたくないからです。」

先生「子どもの時はそれでいいけど、大人になったら歯茎を磨いて歯周病を防ぐことも大事なんです。」

とおっしゃって、私の口を使って実際に歯茎磨きの指導をして下さった。
だけど、歯茎から血が出て歯ブラシが赤くなってる

先生「これは治療で血が出ているだけだから、気にしなくていいです。」
私「はい。(気にしなくていいのかよ)」

それと、私は歯を磨きすぎて歯の根元が楔形に削れているんだそうだ。
楔形って言葉、久しぶりに聞いたな。
楔形文字のアレか。メソポタミア文明、チグリス・ユーフラテス

家に帰って来てから治療した部分をよく見てみたら、かなり歯茎が削られていた。
扇風機の風が当たったら痛かった。
ちょっと心配になった。

アットホームな(?!)歯科医院

2020年09月13日 15時10分26秒 | 
9月13日(日)

先週の水曜日だったか木曜日だったか、こともあろうに歯が痛くなってしまった。
ストレスによるものなんじゃないのか
パイの恐怖は歯をも蝕む

今のところ、たまに不意打ちでスイ~ンとした痛みが走る程度だが、これ以上ヒドくなったら……と考えると、それも恐怖だ。
あの音が苦手で、ずっと避け続けてきた歯医者に、勇気を出して行くしかない。

近所の歯科医院をネットで調べた。
googleの口コミが一件だけあって、「電話対応が最悪」みたいなことが書かれていた。
だけど、一件だけだし……たまたま運が悪かっただけじゃないのとか、
受付がムカつくだけで先生は良い人かもしれない、などと考え、予約の電話をしてみることにした。
というより、面倒くさがりの私にとって「一番近い」ということが重要だった。

そして電話してみたのだが、
「○○歯科です。」とも言わずに、いきなり「はあー?何ですかー?」と言われた
(これか!しかし何だ、このBBAは)と思ったが、そのまま予約してしまった

時間どおりに歯科医院に行き、意を決して扉を開けた。
扉の向こうは……普通の家だった普通の家のリビングだ。
しかも無人

玄関脇にスリッパが置いてあって、その奥にちゃぶ台とソファー。
予想外の出来事にどうしたらいいのかわからず、一瞬立ち尽くしてしまった。
とにかくスリッパを履いて中に入ってみると、ちゃぶ台の上に問診票があり、
「初診の方はこれを記入して2階に持ってきて下さい」と書いてあったので、そのとおりにした。

階段も普通の木造住宅の階段だし、その先に少しだけ見える3階なんて生活感アリアリだ。
2階にはオバチャンが一人。「ああ、どうぞ。」と言われ、中に入った。

もしかして先生っていうか助手らしき人もいないし、全部一人でやってんの
普通の部屋に診療台?(リクライニングシートみたいなのにライトがついてるヤツ)が2台あるだけじゃん

取りあえず、言われるままに問診票と保険証を提出。
電話対応はアレだったが、実際に会ってみると優し気なオバチャンだ。

窓辺に動物の置物とか、天然石の飾りなどが置いてある。
昭和かよ……って雰囲気。もちろんPCも使ってない。
不安がよぎる……大丈夫、なのか……


受付が済んで、診療台へ。
症状を確かめたら、「注射して治療しますね」って
注射今時フツーの治療で注射なんかすんの歯茎の注射って超絶痛くね
……等々、頭の中が絶叫パニック思わず体をこわばらせてしまった。

「もしかして、怖がり?」って聞かれて、ちょっと恥ずかしかった
結果的に言うと、注射は全然痛くなかった。

マウスピースとか使わない主義?らしく、いろんな方向から口を思いきり引っ張られた。
顔に手が当たったり、ミストが降り注いだり、もう化粧なんて全くの無意味。
なかなかワイルドな治療だった。

治療が終わったら先生が電卓で計算してお会計。
木製机の引き出しから、お釣りを出してくれた。
領収書は……小さなレシートだった
よく小規模の個人商店なんかにある、値段と日付のみワープロで打ってあるみたいな、あの小さいヤツ

私は注射で半分麻痺した口で「あひがとうほざいました」と言って帰ってきた。

最初から最後まで、何だかとっても不思議な空間だった。