さすらい塞翁が馬

(旧タイトル『さすらい教師・大陸系』)

日本語教員として働いた中国での日々。
そして、帰国後。

煙豆腐

2009年09月26日 20時05分58秒 | 生活(中国)
9月22日(火)

ウチの大学の校門前には、道端で野菜や果物などを売っているオバチャンが何人かいる。
このような販売形式を中国語で「地攤」といい、地面に商品を並べた露店のことで、中国では多い。特に市場なんかに行くと、こういう店がたくさんあって面白い。私が好きな風景の一つだ。

私は“校門前のオバチャン野菜”の常連客なので、近くを通ると声をかけられる。
「老師ー!ぐえっへっへ!!」
いい色に日焼けしたオバチャンの、白い歯と陽気な笑顔がまぶしい。

いつものように野菜を買ってお金を渡そうとしたら、オバチャンが「これ食べたことある?」と言ってビニール袋から茶色い物を取り出して見せた。
私が首を横に振ると、「これは煙豆腐っていうんだよ。良い香りがするから嗅いでみな。」と。
言われるままに嗅いでみたら、スモークの香ばしい香りがする。

「食べたことないんじゃ、味見してみる?」と薦めるので、「どう料理したらいいの?」と訊いたら、「野菜と一緒に炒めればいい」って。豆腐自体は好きだし、オススメ価格で1元にしておくと言うので、買ってみることにした。「これも入れたら美味しいよ!」とワケギまでオマケしてくれた。
オバチャン、オマケをいつもありがとう!

このオバチャンは他の商売人のように、高いもの(といっても野菜なんかは日本と比べ物にならないくらい安いが)を売りつけてボッタクリなどしようとせず、「今日はこれが安いよ」とか「それは高いから、こっちにすれば」などとアドバイスしてくれる。新鮮じゃないものを売りつけるなんてこともない。その上3.4元のところを3元にしてくれたり、おまけの野菜をつけてくれたりする。

もしかしたら私は“いい鴨”なのかもしれないが、それにしたって中国の野菜は安い。とりわけこのように露店や市場で売られているものは。農家の方の手間を考えたら、かわいそうになるくらいだ。中国の農村部では貧困にあえいでいる人々が多いと聞く。

さてさて肝心の煙豆腐ですが、野菜炒めに入れて美味しくいただきましたよ!味は、スモークした硬めの湯葉?結構歯ごたえがあったけど、もっと炒めた方が良かったのかな???

教師節(教師の日)

2009年09月13日 22時01分34秒 | 生活(中国)
9/10(木)

9月10日は中国では、教師節(教師の日)。
今日は朝から晩まで携帯が鳴りっぱなし。学生達から「教師節快楽!(教師の日おめでとうございます!)」という内容のショート・メールや電話をたくさんもらった。プレゼントまで!
河南の学生からも電話が来て、何か感動。もう卒業して何年も経つのに、節目節目で連絡をくれる。
みんな、どうもありがとう!

昼ご飯は、職員室に居合わせた先生方と「教師の日だし、みんなで食べに行こうか!」ということになり、中国人の先生方と一緒に近所の店でささやかなお祝いをした。

日本には教師の日がないけれど、日本の先生方また世界各地で頑張る先生方にも祝福の言葉を送りたいと思います。
教師節快楽!祝
工作順利、身体健康!(教師の日おめでとうございます!お仕事が順調でありますように、お体が健康でありますように!)」

外国語学部の入学式

2009年09月13日 21時52分44秒 | 生活(中国)
9/7(月)

今日は外国語学部の入学式。私は今年も日本語代表で式辞を述べなければならなかった。
中国人の先生から「日本語ってどういうものなのか、みんなに聞かせたい」と言われたので、まず日本語の原稿を作った。
しかし、新入生はモチロンのこと、学部長など他の列席者は英語科の先生なので日本語がわからない。
仕方ないので私の場合は日本語と中国語で式辞を述べる。欧米の先生はいいなー、母国語だけで。

式辞は学部長 → 中国人教師代表 → 欧米教師代表 → 私の順だった。

中国人教師代表は・・・なんとヅラの教授だった!
式が始まる前にヅラをグッと引っ張って整えてるし、一番前の席(よく見えるところ)に座っちゃうし、式辞も演説みたいでスゴイ迫力、「イエース、We キャーン!!!」とか絶叫しちゃうし、、、
しかも彼の名前は○桂○、名前にカツラの文字が含まれている!

・・・私?そりゃあ撃沈しましたとも、ええ。

濃いキャラ、再び!

2009年09月13日 21時44分15秒 | 生活(中国)
8/28(金)

W先生とその甥B君、D先生、C先生、L先生と一緒に近所の店で晩御飯を食べた。
久しぶりの中国人先生方との会食。みんな夏休みの話で盛り上がった。

やはり際立っていたのは、C先生とL先生のオヤジっぷりだ。
私が「奈良に行った」と言ったら、関西で生活経験があるC先生の思い出ヒート・アップ!
何故か「温泉地にはオネエチャンがたくさん立っている」などという話に発展してしまった。
その話にセクハラオヤジのL先生が食いつく食いつく・・・

・・・そんな中、隣を見るとD先生(女性)がドン引きしていた。彼女の周りには、あたかも透明バリヤーが張られているかのようだった。

また、C先生がこの前タクシーに乗ったら、高速道路で車がオーバーヒートして動かなくなってしまったのだという。
仕方ないから運転手と一緒に高速道路上で車を押したらしい。(危ねー!)
後続車がくるたび非常用の反射プレートを持って、必死に存在アピールしながら。(怖ぇー!)

ああ、こうしてまた強烈な生活の幕が開く。。。

今日からまた広州

2009年09月13日 21時37分43秒 | 生活(中国)
8/24(月)


夏休みもそろそろ終わるので、また広州に向けて飛び立たなければならない。
な~んか今回は非常に面倒臭く感じるぞ。嫌な予感さえする。なんでだろ?「中国で働き、夏休みは日本で過ごす」というこの生活がパターン化してしまったからだろうか??

池袋からギリギリで成田エキスプレスに乗り込み、予定通りに空港へ着いた。
そのままチェックインの列に並ぶと、飛行機遅延の情報が。あーあ。

やっと搭乗時間になり機内へ乗り込むと、周りの客達のマナーの悪さにウンザリした。もうすでに家に引き返したい気分。

そんなわけでテンション低めのまま広州に到着すると、D先生とB君が迎えに来てくれていた。
二人の顔を見て、何だかホッとした。飛行機が遅れたから、待たせちゃってスミマセン!

日本はもう秋の気配で朝晩涼しかったけれど、広州は恐ろしく蒸し暑い。暑い!暑すぎる!!
学校に到着すると、B君が部屋まで荷物を持ってくれたばかりでなく、ゴキの退治までしてくれた。もう大感謝!
毎年夏休みが終わって戻ってくると、「部屋の主は俺だ」とばかりにゴキが出てくるのだ(泣)。

なにはともあれ契約を更新したわけだから、この一年はここで働かなくてはならない。
とにかく、頑張ります!!

猫の駅員さん出勤日

2009年09月13日 21時27分53秒 | 生活(日本)
8/22(土)その2

猫カフェから帰ってきて地元の駅で下車すると、いつぞやの猫ちゃんがいた。( → 台湾4日目の記事参照)
オスかメスかは未確認なので、私は仮に“猫山さん”と呼んでいる。

「おう、久しぶりだな!」と声を掛けたら、スッとこちらを見て近寄ってきた。私がその場にしゃがみこんで頭をなでていたら、背後で若い女の子2~3人が「えーっ?かわいー!」と。
猫山さんはサッサとそちらへ行ってしまったのであった。移り気なヤツ!

それにしても猫山さんはどうしてこんなに愛想がいいんだろう?近所の飼い猫なのかな?首輪してないけど。でも猫山さんがいるだけで、お出掛けが楽しくなる。

駅猫といえば、和歌山電鉄・貴志駅のたま駅長がいる。たま目当ての観光客が殺到し、たまの絵が描かれた“たま電車”まで登場した。
猫山さんの場合はいつも見かけるわけではないので臨時職員、いや、就活中かもしれない(笑)。

いつか猫山さんも駅長に昇格して、西○線に「猫山さん電車」はたまた「猫山超特急」ができるといいね!
田舎町活性化の起爆剤となり得るか?!猫山さんの今後に乞う御期待!

初めての猫カフェ

2009年09月13日 21時17分10秒 | 生活(日本)
8/22(土)その1

猫好きの友人と「猫カフェに行ってみたいね~」という話が持ち上がり、今日初めて行ってみる事にした。

私はいわゆる“猫好き”というよりも動物全般が好きである。実家では犬を飼っているし、子供の頃は鳥やウサギを飼ったこともある。しかし猫を飼ったことはなく、ちょっとした憧れがあった。

さて、私達は猫カフェに行く前に東京駅で待ち合わせて、クロアチア料理店でランチにした。
私もこの友人も、珍しいもの・未知なものに対する好奇心が強い。どうせなら普通の料理じゃなくて、家庭では食べられないような、外食らしい外食がしたかったのだ。
そこでクロアチア料理。私達にとっては、これまた初めての試みだ。



これはメイン・ディッシュのクロアチアン・ロールキャベツ。マッシュポテトとの相性もよく、味付けはサッパリしている。ランチ・メニューなのでお値段もグ~。

お腹いっぱいになった私達は、五反田へ。駅から少し歩くとお目当ての猫カフェにたどり着いた。
ここはマンションの部屋を改造したようなつくりになっており、一階が喫茶ルーム、室内階段を上って2階が猫との触れ合いルームになっていた。

私達は注文を済ますとエサを持ってすぐに2階へ上った。部屋には十数匹の猫がいて、ほとんどが昼寝中だったが、目ざとくエサを見つけた3~4匹が近づいてきた。
店員さんによると「猫は夜行性で昼間はほとんど寝ている」とのこと。

店の猫というだけあって、どれもみんな高級そうできれいな猫だ。それから私達は思う存分猫をさわさわしたり、写真を撮ったりして癒され時間を楽しんでいた。



気がつくと、後から来た客がみんないない!私達は注文した飲み物を放置しっぱなしで、今まで夢中で猫と遊んでいた!

ハッとして下の喫茶ルームに戻ると、備え付けのペット雑誌などを見ながら冷え切ったコーヒーを飲んだ。
周りを見ると、私達のように女同士で来ている人、カップルで来ている人、中には男の子同士で来ている人もいて微笑ましかった。

今回初めての猫カフェだったけれども、なかなか面白い所だと思った。猫ちゃんたちも可愛かったし、近所ではなかなかお目にかかれない種類も多かった。耳毛パヤパヤの猫、肉球の間から毛がボーボーの猫、たてがみ有り、太っちょ、馴れ馴れしいヤツ、シャイなヤツ・・・う~ん、どれも可愛かった!

やがて夕方になり、私達は店を後にした。友人と駅での別れ際に「また面白そうな店があったら行こうね!」なんて話した。
次回の帰国も楽しくなりそうだな

海のエジプト展

2009年09月12日 22時39分00秒 | 生活(日本)
8/15(土)

大学時代の友達と桜木町で待ち合わせ、パシフィコ横浜へ『海のエジプト展』を見に行った。
夏休み&週末ということもあり、入場券売り場には長い列ができていた。

入場してからも見学客の流れは遅々として進まず、小さい・細かい遺物を見るのは大変だった。
ケースに入った装飾品をじっくり見たかったけれど、そう思うのは私だけではない。人々の頭の間からチラ見するのがやっとだった。
大勢の客の中には夏休みの自由研究のために来ている子供も多く見られた。

会場は意外と広く、見ている途中で足が疲れて痛くなった。でも、海の中から掘り出された貴重な遺物の数々を一つ残らず見ておきたい!

やっぱり古い物ってイイなぁ。私は石像や石碑その他を見ながら、勝手に妄想タイム・トラベラーになっていた。

会場内の最後のブースにはバーチャル体験シアターや古代エジプトの香り体験コーナーもあって、面白い企画だった。

ひととおり見終わった私達は、遅めのランチ。
またまたいろんな話に花が咲いて、今日も楽しい一日でした!


追記:Hちゃん(笑)、「神官」の発音は「しんかん」でも「しんかん」でもOK

なら燈花会と徳島阿波踊りツアー(最終)

2009年09月12日 22時17分44秒 | 旅行(日本)
8/14(金)

途中でトイレ休憩を挟みながら、バスは朝、無事に新宿に到着した。

疲れたけど、行って良かった。やっぱり日本の祭りは最高だ!お囃子の音を耳にすりゃ、日本人の血が騒ぐ!しかも正直、阿波踊りがこんなに面白いものだとは思っていなかったので、予想以上の収穫だった。私の初・四国上陸は、こうして大変充実した内容で幕を閉じた。

しかし何とな~く自分が汗臭い気がしてならない。昨夜は徳島市内での自由時間が長かったので、その間スーパー銭湯に行った人もいるようだったが、私達は・・・・・・。

新宿に着いたら小腹が減ったので、駅構内にあるパン屋+喫茶店で軽く朝食にした。
友人は「狸の激しい踊りが忘れられない!」と言って、何度も思い出しては笑っていた。私も笑った。

そして食事を終え、私達は疲れのピークであったにもかかわらず笑顔で家路についたのであった。

なら燈花会と徳島阿波踊りツアー(2日目)

2009年09月12日 21時33分29秒 | 旅行(日本)
8/13(木)

朝7:30頃ホテルで朝食を摂り、9:00には出発。今日の日程は、

明石海峡大橋を渡って淡路島・花さじき → 鳴門公園 → 徳島市内で阿波踊り見学、というもの。

大阪を出てから、バスはすぐにお盆休みの渋滞に巻き込まれてしまった。
いつものように私はバスに乗り込むとウトウトしていたのだが、周りのオバサン達は元気にしゃべりまくっている。また、食いまくっている。

盗み聞きしようとしたわけではないが、声が大きいので話の内容がわかってしまう。どうやらこのオバサン達は、1人でツアーに申し込んだ人同士。バスで隣の席になって意気投合したらしい。
1人でツアーに参加する意義からご近所の話題まで、初対面の人とよくまぁそんなに話が弾むものだと感心してしまった。

そしてやっと今日一つ目の観光スポット=淡路島・花さじきに到着したのは、午後1時近くだった。
ここは、うねうねと山を登った先にあるお花畑。いろんな花が植わっていて、ちょっとした展望台もある。高いところから眺めると、花で絵や模様が作ってある所も見えた。



土産物店+直売所では 大振りでコロコロした、とてもいい玉葱が売られていた。それがネットにたくさん入っていて値段は比較的安い。近所のスーパーで見かけたら絶対買いたくなるだろうが、今は旅路だ。しかも淡路島から埼玉までこれを持って帰るのは・・・なんて思っている私をよそに、ガシガシ購入しているオバサンが!

見学時間が終わり、また うねうねとした山の道路を下って、次は鳴門公園に向かう。
が、さっきまでバスの中で元気に歓談しながら、弁当などをつついていたオバサンの様子がおかしい。どうやら、カーブの多い山の道路を登ったり下ったりしたせいで乗り物酔いをしてしまったようだ。いや、私も「いくらなんでも食いすぎだろ!」とは思っていたんだけど・・・。

かくして、オエッパーでグロッキーになってしまったオバサンは鳴門公園を見学することができず、休憩所へ。せっかくここまで来たのに、かわいそうだ。

その他のツアー客達は大鳴門橋付近から鳴門の渦潮を見学。私達は大鳴門橋に設けられた遊歩道=渦の道にも行ってみた。遊歩道は所々で下がガラス張りになっていて、足元に広がる鳴門海峡を見ることができる。私達が行った時は渦潮が発生する時間ではなかったが、それでも海流が少し巻いているのがわかった。実は若干高所恐怖症の私、ガラスの歩道の上で下半身の力が抜けるのを自覚しつつも、青くてきれいな海に見入っていた。



それから向かった先は今回のメイン・イベント=徳島市の阿波踊り!私個人のテンションは高かったが、件の淡路・花さじきで体力を消耗してしまった人も多く、バス車内には「疲労の限界・・・」みたいな微妙な雰囲気が漂っていた。まぁ、参加者の平均年齢は高めだし、バスでこんなに遠くに来たわけだから、仕方がないっちゃ仕方がないか。

隣に座っていた友人も少し乗り物酔いになっていたので心配だった。しかし彼女は阿波踊りを楽しみにしてここまで来たので、見る気マンマンだ。

徳島市内でバスを降り、街を歩くと、いろいろな地点に有料・無料の演舞場が設けられていた。大にぎわいの見物客、聞こえてくるお囃子、すれ違いざまに見る踊り連メンバー、立ち並ぶ出店・・・私はそれだけで、日本の祭り気分に酔いしれていた。
私達は近場に無料見学席を見つけ、そこに陣取ることに。

そして午後6時、ついに阿波踊りが始まった!



次から次へなだれ込んで来る踊り連の数々!「続いて踊り込んで参りましたのは○○連です!皆様どうぞ温かくお迎えください!!」みたいなアナウンスが聞こえる。・・・そうか!徳島の人々はただ単に「踊る」んじゃない、踊り“込む”んだ!「踊る」というラ行五段活用動詞(自動詞)にも「こむ」を接尾語的に用いる華麗な合体複合語ワザ!「躍り込む」じゃなくて「踊り込む」なんだよ!!徳島市民の粋に感涙の涙も沸点だ!!!



ふと向こう側の客席を見ると、踊り衆の演舞を前に、いても立ってもいられない地元民らしきオバチャンを発見。
オバチャン拍手 → オバチャン喝采 → お、立ち上がったぞ! → 客席でノリノリ♪ → ついに踊り出したー!
演舞者&観客一体の素晴らしいジャパニーズ・ライブじゃありませんか!

それにしてもモノスゴイ数の踊り連だ。ひっきりなしにやって来る。しかも各連によって衣装が異なるだけでなく、それぞれの踊り方や掛け声も違うのだ。老いも若きも男も女も、最高の笑顔で踊って踊って踊りまくる。いや、な~んて楽しいんだ!いつまで見ていても飽きない。ずっーーーと見てても全然飽きない!まさに、踊る阿呆に見る阿呆だぜ!!

隣の席では2~3歳の小さな子が大興奮!歓声を上げては踊りの列に飛び込み、若いパパとママは人ごみの中、子供を捕まえに奔走していた。

再び踊りに目を向けると、伝統文化を真面目に受け継いでいる連が多数ある一方で、個性的なオモシロ連も存在するという、柔軟な姿勢がまた良い。

特に印象に残っているのは、まず大名行列の連。腰元を従えて踊りまくる殿様が可笑しかった。

それとマスコット・キャラクターが狸の連。踊り衆の間から可愛らしい狸の着ぐるみが登場して、子供たちに手を振っていた。私は「こんなに暑いのに着ぐるみは辛かろう」と思って見ていたが、演舞場のゴール地点に差しかかった所で何と狸が豹変!今まで静かに手を振り続けていた狸が、ものすごい勢いで激しいラスト・ダンスを展開し始めた!その可愛い風貌と狂喜乱舞のギャップがスゴ過ぎて、思わず大爆笑!暑すぎてヤケになっちゃったのだろうか?!

ネーミングのインパクトは「レ○レの連」。みんなが漫画『天才バカ○ン』のレ○レのおじさんの着物を着て、合言葉も「お出掛けですか~?レ○レの連!」でキメ・ポーズ。もちろん、ほうきを持ったレ○レのおじさん(のコスプレ)も登場したが、私は列の最後でしなやかに踊るオネエMANの方が気になってしょーがなかった。

また、にわか連というのがあって、これは自由参加型の連。踊りに興味を持った観客が自由に踊りの列に加わることができる。私も試しに踊ってみたが、簡単そうに見えて実はなかなか難しかった。

それまで体調がイマイチだった友人も踊りを見ているうちに回復してきたと言う。良かったー!
私達は晩御飯を食べるのも忘れて夢中で踊りを見ていたが、気がついたら とっくに9時を過ぎていた。集合時間は10:50だから、そろそろ店を探して食事をしておかなければ。
このままもっと見ていたい・・・私達は後ろ髪を引かれながら演舞場を後にした。

演舞場近くの店はどこも満席だったので、少し歩いて駅近くの商店街の中にある店に入った。
興奮冷めやらぬ二人は、食事をしながら感想を述べ合ったりした。

そうこうしているうちに時間終了。終わらぬ宴はない・・・私達は帰りのバスに乗り込んだ。
これから新宿までバス車中泊。は~あ。。。

なら燈花会と徳島阿波踊りツアー(1日目)

2009年09月12日 21時14分51秒 | 旅行(日本)
8/12(水)

友人とともに、なら燈花会と徳島の阿波踊りを見に行くツアーに参加した。
途中で淡路島や明石&鳴門海峡も見学できるお得なツアー。料金も安い!が、バスでの強行軍だ。

まず、新宿を8:00に出発。集合場所の都庁大型バス駐車場は、他のいろいろなツアーに参加する人々でゴッタ返していた。ツアー名の書かれた紙がズラ~っと貼ってあって、大勢の添乗員さんたちがそこかしこで点呼を取っている。私達は最初、自分の参加するツアーがどこに貼ってあるのかがわからずオロオロしてしまったが、無事時間通りにバスに乗ることができた。

私達のツアー参加者は概ね30人。団塊世代の強そうなオバサンが多かった。
さて、これから奈良までの道中が長い。1~2時間おきにトイレ休憩があるが、その時に寄るサービス・エリアも旅の一つの楽しみと言えるだろう。私は乗り物に乗るとすぐ眠くなってしまうタイプだが、サービス・エリアでは嬉々としてご当地名物を見て回っていた。おいしそうな食べ物を見かけたら、すかさず買って食べた。ああ~、やっぱり日本の食べ物って最高―!

8時間もバスに乗り続け、お尻の限界が近づいてきた頃、やっと奈良公園に着いた。一体、何年ぶりだろう!前回は大学のサークル活動で来た気がするから、おっそろしく昔のことである。
やっぱり奈良はいいよな~、この「振り向けば文化財」っていう環境が。しかも奈良の文化財は、素朴な中に力強い美しさを秘めている、ように感じる。

燈花会が始まるまでにまだ時間があったので、私達は閉門間近の東大寺を見学した。その建築、そして中に安置されている仏像のたたずまいに、静かに静かに、圧倒されながら。



東大寺の閉門と同時に奈良公園をぶらついた。それにしたってモノスゴイ鹿の数じゃあないか!野生の鹿は警戒心が強いものだが、ここの鹿はまるで観光のプロだ。「大きなお目々が可愛いなー」と思っていたら、そばに行っても逃げずにナデナデさせてくれた。そればかりか、ちゃんとカメラ目線でツーショット撮影にも応じてくれた。



しかし、鹿せんべいを持った人に対する執着は計り知れない。よってたかって煎餅をねだり、Tシャツを引っ張られている人もいた。まだ小さな子供は、自分の目線より高い位置にある鹿の顔を見て「ギャー!怖いー!!」と泣き出していた。

それから奈良公園をいったん出、近鉄奈良駅近くの商店街で晩御飯を食べる事にした。私達が入ったのは、お好み焼き屋さん。サワー片手に明石焼きとお好み焼きを美味しゅういただきました。

そうしているうちに夜7時=燈花会が始まる時間。とても蒸し暑い夜だった。
人出が多く、私達は人々の流れに付き従うように猿沢池、興福寺などの会場を順に見て周った。たくさんの燈花が地面に並べられ、足元をホンワカと照らし出している。
そして無数の燈花の灯りより、もっと多くの御魂が今年もお盆に帰ってくるのだろう。



燈花に囲まれながら歩いては立ち止まり、立ち止まっては歩きながら夜8:30頃、集合場所の東大寺南大門駐車場へ。
これから宿泊地に向かう。バスに乗り込み、大阪のホテルへ。
ホテルに着いた時には、朝から早起き+長時間かけての旅だったために、友人も私も疲労でヘロヘロ。
軽い夢遊病状態でコンビニの飲み物を購入した後、部屋でシャワー → 爆睡したのであった。

次の日は、いよいよ阿波踊り!