「たにぬねの」のブログ

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texto_025

2008-01-04 02:29:30 | texto
文字情報を中心にした私的適当配信、texto_025です!

texto_016で紹介したiPS細胞が2007.11.21、各紙で紹介されましたね。
研究は順調に進んでいるようです。

016にそのときの報道内容を書いてあります。

光速移動船
遠く離れた多くの惑星群からなる数億光年におよぶ文化圏の交流にはワープ、時空間ジャンプ、転送などと形容される“ほぼ”瞬間移動が欠かせない移動法であり、近くへ買い物に行くことにも使用されるほど身近な移動手段として普及している。一方、光速移動はほとんど使われていない。最初に光速移動を開発したとされる、とある惑星でさえ、広域な文化圏に組みした後に “ほぼ”瞬間移動の技術が伝播されると光速移動技術は廃れた。移動する原理が歩くこと同様に移動間の空間をバカ正直に通過する光速移動は距離の長短に関わらず、コスト効率が悪いからだ。しかし、最近は数億光年におよぶ広域文化圏に属する幾つかの惑星の要人達が集まる大事な会議を光速移動する宇宙船内に設けられる機会が増えている。

様々な文化圏に棲む生物の体内時計デザインはそれぞれの起源である惑星の自転周期に準じていることが多く、異なる惑星の生物が集まって同時進行でライブ的な会議をすることは永きに渡り不可能だった。それでも、惑星間における貿易など経済的内容を中心に惑星間の取り決めをするため異惑星生物間の相談は必要不可欠であり、光速移動下における対話法の発見まで多くの工夫が続けられていた。

かつて、恐ろしく時間感覚が異なる生物同士で悲しい経緯があった。発展途上型の“ほぼ”瞬間移動により、ある惑星に来た、どこかの惑星生物がある惑星に点在する有用な鉱物資源を発見し、鉱物の塊の幾つかを母星である、どこかの惑星に持ち帰った。ところが、持ち去られた塊はある惑星の住人にとって崇め奉るべき神体であり、怒りの衝動に駆られたある惑星生物達は爆発物を先進的な”ほぼ”瞬間移動により、神体を持ち去った連中の子孫がいる、どこかの惑星に送りつけた。相対的に時間感覚が速い方は落ちているものを拾った感覚であり、遅い方は無断で持っていかれた心境だった。こうして、第一の悲劇は起こったが爆弾と共に送られた、波形データにより綴られた文書が第二の悲劇を防ぐ。

波形を翻訳した、どこかの惑星生物は文書に込められた、ある惑星生物の想いと真意を理解したからだ。幸運にも異なる”ほぼ“瞬間移動技術を持った、ある惑星とどこかの惑星との二文化圏の遭遇が数億光年におよぶ広大な文化圏に形成の礎になったのだ。ただし、取り決めをするための相談方法の発展には二つの過程があったとされている。

第一段階ではそれぞれの文明が持つ文字の類を認識、翻訳し、書簡による遣り取りが実践された。第二段階はお互いの観察や体内時計研究からそれぞれの固有の時間感覚を割り出し、変換係数を導出したことによりもたらされた。係数により互いの伝達すべき録音・録画など(立体、におい、温度など場合によってはそれらの情報が再生できる)再生時間を調整したメディアは、より分かり易い意思伝達の実現に成功した。

こうして、“ほぼ”瞬間移動技術と第一・二段階を駆使する交流から千の惑星からなる数億光年におよぶ文化圏が形成された。しかし、相談方法は永らく第二段階から進展はなく、異なる惑星に棲む生物間の遣り取りは郵便の域を出ない面倒な仕組みであった。しかし、光速移動における試験・体験をしたくて仕方がなかった地球に棲むSF好きな物理学者が流れを変えることになる。

この物理学者は数億光年におよぶ文化圏でかつて、とある惑星において光速移動を実現していたことをつきとめた。そして、とある惑星の博物館にあった光速移動船を復活させ、とある惑星の協力者と一緒に移動船に乗って宇宙に飛び出した。光速に達した移動船のブリッジに備えられた大型スクリーンには光速移動独特の光景が映し出され、乗船生物達は一斉に感嘆の声をあげ、とある惑星と地球の生物はお互いを見合わせた。

光速に達したとき、異なる惑星間に棲む生物のライブなコミュニケーションができたのだ。多くの惑星で相対性理論は発見され、ウラシマ効果について記述されているが、光速移動下では同じ時間感覚になることは誰も想像しなかった。数億光年におよぶ広域文化圏全体における統一時間感覚の実現のためには生物体内時計デザイン過程要因の解明が不可欠で光速移動下における各生物の反応を研究することが統一時間感覚実現の第一歩になるだろう。

兎に角、大事な事柄について、出席者が浦島太郎状態になることを承知で異なる惑星の生物が集まって同時進行でライブ的な会議をする対話法は実践されるに到った。

さて、極最近に超巨大光速移動船の建造が始まった。千にもおよぶ惑星参加の大運動会が超巨大光速移動船内で開催するらしい。ただ、ウラシマ効果の為、生観戦や生放送を楽しむ生き物は僅かになるが、今後、改善されるに違いない。
(おしまい)


texto_26も読んでくださいね。では。    たにぬねの

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