「たにぬねの」のブログ

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texto_012

2006-06-01 18:48:28 | texto
文字情報を中心にした私的適当配信、texto_012です!

 毎年、6月に入ると”もう、6月だ”と思って、今年も、”2006年も、もう半分が、、、”などと感じてしまう(”、、、”は敢えてぼかました)。しかし、日数的には6月30日を終えて、一年の約半分が完了するわけで、6月頭≒5/12と6月終わり≒6/12では0.08以上の一割弱の差があり、今年の半分が過ぎるまでに未だ猶予があり、いろいろやれるはず!!。ということで、昨年の秋ごろに当時、使用頻度が最も高かったPC(mac)が壊れて以来、止まってしまったプロダクション・taninunenoの活動を着手しました。ということで、
今回のtextoは
☆プロダクション・taninuneno活動開始記念でちょっと宣伝、
☆ストーリー”肚括って、肝据える”
をご提供させていただきます。

 その前に最近、気になった報道として、”卵が先かニワトリが先か”と”透明化”がありました。

卵が先かニワトリが先か(時事通信発goo経由)←リンクできないようです。
透明化(読売発goo経由)←リンクできないようです。

 卵が先・・・、話は私の記憶が正しければ今から20年位前に朝日小学生新聞にでも同様な記事を読んだ記憶があります。同じような言い回しで、英発かどうか、までは覚えてないけど、欧州発だったような気がします。その記事を読んで以来、因果関係は確認できるもののどちらが原因(もしくは結果)がわからない場合、”卵が先かニワトリが先か”と世間が使用しているのに対して、私は原因の方が卵になるように使用していました。さて、今後、どのように使いましょうか?。そのとき同様、この話も忘れ去られるのであろうか?。ただ、インターネットを介する情報伝播により、”聞いたことがある”という人は増えるだろう。

 透明化の話は実現、製品化はおいといて、まじめな透明話だと思います。何年か前、有機ELがはやり出した頃、有機ELの服で透明人間になれるといった記事を読んだことがあります。また、テレビでよく、プロジェクターを使った隠れ身の術を実践している番組を数本みた記憶があります。今回の透明化の話に対して、後者の有機EL服やプロジェクターには弱点があります。それは一つの視点からでしか有効でないことです。

 透明化(擬似透明を含む)を実現するに当たって、
☆(ガラスのように)透けさせる
☆光の進む方向を制御する(光を自由自在に曲げる、みたいな)
☆障害物がなかったら、透けていたらみえる映像を映す
といった三段階が考えられるでしょう。段階というのは本来透けるという意味合いからの遠さをあらわしています。
 極端な話、丈夫・安価・加工し易いなど使用側のニーズに応えられるガラスやアクリルなどがあれば、透明になるものが増えるかもしれません。昨今のスケルトンばやりもその一端でしょうか?。先日デモでスケルトンな冷蔵庫がありましたね。中の状況が見えるようにディスプレイをつけた冷蔵庫がありますがスケルトンには根本的にはかないません。それでも、
 
”もともと見えないものが見えるようになる””もともと見えるものが見えないようになる”とでは心理的に違いが出てくるでしょう。突き詰めると、フェイル・トゥ・セーフ(例;列車の信号機が故障すると赤になる)ように、壊れたら見えない仕組みになっていれば、解決するのでしょう。昨年、日本で開かれた万博のゴンドラに採用された方式は上記の可能性を連想させます。

 しかし、第一段階の透明化では透明人間、迷彩効果を期待するのは困難です。これらに応えるには今回、話題になった、
”光の進む方向を制御できる特殊な微細構造を持つ複合素材を開発”が必要です。本プログのコミミ集でも

フォトニック結晶(光のエネルギが熱として奪われるのを光を通れなくする、速度を遅らせることで外に出る光エネルギを増やせる)で透明な微小な粒より構成したところ、光の伝わり方がおよそ、1/40に。材質が高分子なので発光ダイオード、OLEDの構成層に展開できる。_22.06.2005
なんて書きましたが、こういったことが材質の物性を利用すれば案外実現は難しくないのかもしれません。

 でも、今すぐできるかもしれないといえば、はじめに否定した、有機ELやプロジェクターのような投影ものでしょう。厚さの数値が小さく、凸凹対応可なので表面を装うには十分です。迷彩効果の中でも、中身を隠す、別のものに化けることは可能です。

 しかし、透明化、擬似透明化には上記した、対複数視点の問題があります。それでも、実現はなかなか困難かもしれませんが擬似透明の原理というか仕掛けのアイデアはあります。有機EL服といった話題が出る前からキャプテンスカーレットに出てくる装甲車両(Zガンダムのコックピットとかのが伝わりやすいか?)などから、それらにテーマについて考えてきましたから。でも、内緒。といっても、複眼や球を駆使するだけの話ですが。

☆プロダクション・taninuneno活動開始記念でちょっと宣伝、です!。
 プロダクション設立といったものの、しばらくは描き足しとこれまで描いた絵の整理です。と申しますのも、漫画などを描くときに同品質で効率的に作業を進めるためにキャラクターのタレント化をしたいと思ったのが設立の理由。漫画や動画を手がけるのは未だ先の話でしょう。でも、描き足しながらお遊びにをするのでプロダクションまで遊びに(閲覧に)来てくださいね。

 繰り返しになりますがしばらくはタレント作りと過去のカレンダで描いた小道具の整理をしています。中にはカットとして使えるものもあるやしれません。とりあえず、暇つぶしにみたってください。
プロダクション・taninuneno関連へ

 
今回のストーリです。
肚括って、肝据える
 しばらくノード(分岐・合流点)はない。今、俺が操る乗り物は二十一世紀後半の標準的なパーソナル向き、浮遊式PVで用途は二十世紀の自家用車と同様である。ただし、安全装置を外した俺の浮遊式PVは制限速度を遥かに越え、動力源スペックギリギリの最高速度で走行している。

 後部座席には瀕死な状態で彼女が横たわっている。応急処置をしたとはいえ、一刻でも早いパメリア処置が望まれる。しかし、パメリア処置が施せる設備がある病院は限られている。だから、救急隊を待たず、安全装置を外したPVで最寄りのパメリア処置設備がある病院へ向かう判断をした。向かう病院に彼女の状態が分かる3Dスキャン映像を含めた情報を送信して、通信装置の機能を完全にシャットダウンした。

 通信機能を遮断したのは交通規則違反などの警告を無視するためだけではない。遠隔操作などによるPVの強制停止を阻む意味もある。通信機能の遮断も安全装置外しも違法行為だ。こうなると進路に障害物を置くなど物理的な制止方法しかこの浮遊式PVを止められないだろう。
 
 鉄道のリニアモーターカーを起源に持つ浮遊式PVは浮上だけでなく、全方位から距離を持たせることで性能を格段にアップしている。また、膨大な情報量を処理する技術が信号という存在を消失させた。従って、分岐・合流点であるノードにおける情報は重要である。情報の不足は交通事故を誘発する。ただし、緊急時における救急隊や災害対処隊などの緊急PVは完全制御のもと、優先的にノードを通過できる。乱暴な言い方をすれば、手動的なノード通過を俺は試み、緊急時における完全制御を周りに期待している。だから、ノード通過時に事故が起きない保証はない。
 
 やがて、最初のノードだ。他の浮遊式PVが出てくるかもしれない。しかし、何も現れないかもしれない。減速したくない。一か八か、このまま全速力で駆け抜ける選択はあるが、結局、減速する。今の減速で、ざっと七秒程度のロスらしい。市街エリアに入ればノードの数は増すが救急隊にバトンを渡す選択より、減速によるロス時間と病院までの通過ノード数の積のが、かなり小さい。でもその積が示す数値は小さくなく、辛い。

「どうして、PVを作っているメーカーは制限速度を遙かに上回る浮遊式PVを製造し、販売しているのですか。」
あるメディアで取り上げられた少女の質問を思い出す。正直、この質問の背後にいる大人の中途半端な正義感が見え隠れして少なからず嫌悪感を覚えるが、回答ができない中途半端な自分もいた。でも、今なら少年少女達に言える。愛する人を助けるため、こんな速度を出せるPVを世に出してくれて、メーカーさんありがとう、と、私は言いたいと。

 集中しているときとは不思議なものだ。次は十代末の若者の質問を思い出す。
「どうして、人を殺してはいけないのか。」
大事故にもなりかねない、交通違反ならび、安全装置外しなどの違法行為は殺人と同等な行為かもしれない。
ただ、愛する人を助けるためなら構わない。誰かの命を犠牲にしても、罪を犯しても愛する人を優先する覚悟がある。今、ノードを前にして、速度を緩めたのは交通事故を避けるため。事故ったら彼女にパメリア処置が施される機会が遅くなる一方だから。

 なぜ、人を殺していけないか。まずは人を殺すだけの理由があって、それを実践する覚悟があるかだ。そして、重い覚悟が気付かせる、人を犠牲にする覚悟などこの世に存在しないことに。だから、減速したのか?。
 今の俺の運転はレーサーをも凌ぐ。いろいろ考えていようと目的は一つ。一刻も早く病院に着くことである。そのときである、通信を切ってある筈のPV内に声が響く。

「次のノードもそのままの速度で通過しろ。自信がなければ、止まれ。患者はこちらで引き継ぐ。驚くな。音はPVの外郭の一部を振動させて発生させているだけだ。そちらの声はきこえない。ちなみに外郭の振動を大きくして貴男が運転するPVを破壊することも可能だ!」
 事情を理解した。フルスピードでノードを曲がる。前方には救急隊のPVが走行し、先導してくれる。

 事前の予測より早く病院に着いた。恙なくパメリア処置は実施された彼女は後遺症も残らないらしい。この幸運に感謝した俺は警察に呼び出されることなく、出頭する。
 警察官は淡々と話す。症状を示す映像を病院に送信するとはうまい考えだ。貴男のPVは(遡って)病院に情報を送信した段階で緊急PVに指定されている。従って貴男は一切交通法規を犯していない、と。
 
 覚悟を伴わない無差別殺人や戦争は言語道断である。しかし、人を殺すほどの覚悟があれば、相手も、周囲もその覚悟に気付き、殺人以外の誰にとってもベストな選択を導いてくれる。


texto_13も読んでくださいね。では。    たにぬねの

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2 コメント

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texto_12の閲覧 (たにぬねの)
2006-06-27 20:41:02
6/25, 26でtexto_12の閲覧が増えているようです(当サイト比)が、



”肚括って、肝据える”(以下、肚肝)が

SFマガジン8月号(2006)のREADER'S STORY

でコメントを貰いました!。



大好きな早川書房の出版物に ”たにぬねの”の活字が載るのはどのようなレベルであっても名誉であり、どのような形にしろ、書いたものにコメントがいただけることは 非常にうれしいです。

星様、ありがとうございます!!。



私が見た雑誌だけかもしれませんが肚肝のタイトルが

”肝括って、肝据える”になっていました。

よろしければ、載っていることと併せてご確認して楽しんで、その後、当ページでまた、肚肝を再読していただければ嬉しい限りです。



ところでREADER'S STORYに投稿したストーリはその結果を待って、textoに貼り付けているつもりでした。

ですから、肚肝については

SFマガジン7月号(2006)で結果が分かることを予測し、



結局、入選しているわけではないのでミスにはなりませんでしたがtexto_012に肚肝を載せてしまった。











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タマゴニワトリ_2010 (たにぬねの)
2010-07-15 22:57:50
「卵が先か、鶏が先か」について、例によって?英国の科学者チームが(現時点における)たんぱく質を解析したところ「卵が先にあったとは考えられない、という結論を下したとチャイナネットなどが報じたらしい。

抜粋→
 英国のシェフィールド大学とウォーリック大学の研究者チームが、Ovocledidin-17(OC-17)というたんぱく質を研究した結果、分かった。チームはスーパーコンピュータを駆使して、OC-17が鶏の体内で卵の殻の形成に決定的な役割を果たしていることを突き止めた。

 鶏の卵の殻は方解石結晶となった炭酸カルシウムで構成されている。OC-17は方解石結晶の生成を促進するという。方解石結晶は多くの動物や鳥類の卵に含まれるが、成熟した鶏の雌は方解石結晶を作る能力が他の動物に比べて極めて早く、24時間内に6グラムを作りだす。

 鶏の卵の殻は、ひな鳥が生まれるために必要不可欠なものだ。そして、OC-17は鶏の卵巣に特有のたんぱく質だ。科学者チームは「母鶏がいてこそ、きちんとした卵ができる。したがって、鶏が先。卵は後」との結論をくだした。
←抜粋でした
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