「たにぬねの」のブログ

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texto_016

2006-10-02 17:34:16 | texto
文字情報を中心にした私的適当配信、texto_016です!

 最近、気になったことといえば、各種統計やアンケートなどを基に野村総合研究所による推計だそうだが、
全世帯の2%未満の富裕層(?)が、純金融資産の18.4%を占めているという報告です。。

 2%未満の富裕層(?)というのは預貯金や株式などの純金融資産を1億円以上保有する865000世帯の方々で資産総額は213兆円に登るとさ。ここ最近で「持てる層」への資産の集中したわけだね。遺産相続の増加や株式市場の好況の効果が大きいらしい。最近は新規株式公開やストックオプション(株式購入権)の行使で一気に「金持ち」になるケースも多い。(2006年 9月24日 (日) 20:51 asahi.comより編集)

 日本に限らず、ヒトは家族、世帯という単位で行動する生き物です。2%に満たない集まりが20%弱の資産を持っているわけです。
どこから税金をとるべきか、とか、富の分配ができる制度とか考えるべき時期ではないでしょうか。
てなわけで、ボヤキも読んでやってください。

今回は
☆今月のお薦め_08.2006;
☆ストーリー”多目的救助施設艦の仕組み”;
を提出します。

その前に気になった記事をもう一つ。今年の八月の記事ですが

 京都大再生医科学研究所の山中伸弥教授と高橋和利特任助手は、ES細胞で特徴的に働いている24の遺伝子に万能性のカギがあると考え、マウスのしっぽの皮膚から採取した細胞に、これらの遺伝子を組み込んで盛んに働かせ、万能性を示すかどうか調べた。遺伝子を一つずつ組み込んだのではだめだったが、特定の四つの遺伝子を組み込むと、細胞はES細胞のような万能性を示したそうだ。

 誘導多能性幹細胞(iPS細胞)と名づけられ、この細胞をマウスの皮下に注射すると、ES細胞を注射した場合と同様に、消化管のような構造と、神経組織、軟骨組織が生じた。

 また、マウスの初期胚にiPS細胞を移植すると、体の様々な部分にiPS細胞由来の体細胞が交じったマウスが生まれ、iPS細胞が胎児の形成に寄与したことが確かめられた。試験管内で、iPS細胞から神経細胞や心筋細胞、肝臓のもとになる細胞にそれぞれ似た細胞を作ることなどにも成功したという。
(2006年08月11日 asahi.comより編集)

ES細胞という言葉は多くの人が知る言葉になったが、iPS細胞も順調な成果をあげ、広がっていくと良いですね。今後の動向をチェックしたいところです。

今月のお薦め_08.2006では二タイトル紹介します。

ぼくがカンガルーに出会ったころ 浅倉久志 著 株式会社図書刊行会

訳者としてのあとがきや担当されたSFマガジンのSFスキャナーなどを中心にまとめられたエッセイ集です。
さらにE.B.ホワイトの"The Door"の訳が収められています。

一言で感想を述べれば、テレビ番組の特番なのでドラマの
(SFについて乱読多読を実践していない私の場合、)unknown情報付きの旨くまとまった総集編をみた気分に浸れます。
時々しか視聴しなかった、連続モノのドラマの総集編を違和感なくみれ、むしろ、見逃した部分を補完された気分で、改めて全話をDVDなどで鑑賞しなおそうと思わせてくれるような総集編をみた気持ちと同じ感じです、ということです。

また、翻訳家のお仕事について知る読み物として楽しめることも請け合いです。
兎にも角にも楽しい本なので、楽しみ方を決めてから、お読みください。

戦国の宇喜多一族 高山友禅著 山陽新聞社
能家編、直家編、秀家編、八丈島編

秀家が関ヶ原の戦い以降で島津にいるときや八丈島辺りが特に面白い。
結構、長生きしたんですよね、秀家は。
だから、八丈島は秀家が晩年を過ごした由緒正しい島なのである!?。

秀家が大陸からたくさんの書物を持ってきた件(くだり)も好きです。
一族の流れが分かるから、面白さが増している一冊です。

もう少し、お薦めにお付き合いいただける方は
今月のお薦め_index->08.2006までにもお立ち寄りください。

今回のストーリは瀬戸内龍の第二弾です。
第一弾はtexto_003のストーリまで。
多目的救助施設艦の仕組み

 大量輸送を実現した超多層構造橋・新瀬戸大橋の隣には昭和六三年に完成した旧瀬戸大橋が橋の機能を一部残したまま博物館として建設時と同じ場所に架かっている。この博物館が隣国にある超高層ビルで発生した火災を迅速に消火・救助活動を行い、倒壊を防ぎ、ビル復旧工事の実施にまで貢献したのは有名な話だ。博物館内には橋兼博物館である旧瀬戸大橋が如何に救助活動を行ったかを説明する展示がある。

 現在の岡山‐愛媛間の鉄道は新瀬戸大橋が繋いでいるがそれまでは旧瀬戸大橋がその役目を担っており、現在でもポイントの切り替えだけで旧瀬戸大橋とアクセス可能である。従って、線路を通じて本州にも四国にも繋がり得る。超高層ビルANHUI401火災の折には西日本各地にある車両基地から消火、救助用など様々な特殊車両が線路を伝って、旧瀬戸大橋内に集結した。こうして、旧瀬戸大橋を外骨格とし、各特殊車両より編成された多目的救助施設艦・瀬戸内龍は天に昇る龍の如く空を翔び、アジアの大国でテロ行為により出火した四百階を越えるビル・ANHUI 401に駆けつけた。見事に消火・救助活動を果たした多目的救助施設艦は大規模的初期消火活動の有意義を証明し、以来、瀬戸内龍と呼ばれ、親しまれている。

 世界中に数隻ある瀬戸内龍同様な多目的救助施設艦の操縦は簡単な移動なら一人でもできる。しかし、起動には二一世紀連合からの要請、すなわちメジャーシステムからの命令と艦長命令、すなわち艦長によるダイレクト命令が必要で、起動後の本体の基本的操縦には三名、先行誘導操縦を含めた任務の遂行には五名いれば運行できるといわれている。ただし、特殊車両の性質によっては専任を要する場合があり、ここではカウントしない。実際、一シフト十名の六シフトが用意され、一日三交替で回されている。但し、艦長をはじめとした三幹部のみが専任で他は、別の業務と兼任している。また、活動現地で地元の救助隊員、警察官、軍人などの協力を要請することが多い。極端な言い方をすれば、乗組員たちは道具を運び、インストラクターをしているのだ。

 ANHUI401の一件以外に他の多目的救助施設艦の活動とあわせ、Dエリア地震、112テロ、有名豪華客船沈没危機回避、原子力潜水艦の事故対応など救助活動だけでなく、様々な海洋調査、海中・海底施設工事など、また、多目的救助施設艦運行の一般公開練習の様子が展示されている。

 このような多目的救助施設艦の主要運用資金源は保険業界が請け負っている。対テロ用の保険商品を扱っている保険会社各社がテロ産業と揶揄されているのは事実である。そして、少なくならないテロの頻度に対テロ用商品の低利益率に頭を抱えているのも保険業界であった(逆にこの頻度で潤っている業界もあり、これらを含めてテロ産業と形容されている。)。保険業界は二一世紀連合の前身である国際連合一機関の都市部における破壊行為による支出の抑制戦略に大いに賛同し、多目的救助施設艦の計画段階から出資したのである。勿論、保険業界の影響受けることなく、あらゆる意味で公平を規すことに二一世紀連合は努めている。また、瀬戸内龍のANHUI401の一件以来、全世界レベルの基金の運営も順調で、保険業界の出資比率は年々少なくなっているのも事実だ。

 このように起源的に対テロ要素強い多目的救助施設艦はそれ自体がテロの標的になりやすい、運命的な皮肉も背負っている。特に、破壊対象ではなく、乗っ取りの対象としてである。しかし、計画当初から織り込み済みでセキュリティについてベストを尽くしている。勿論、ベストを尽くすことと阻止とは別である。ただ、多目的救助施設艦の性格上、普段は中身がない外骨格で、推進機能を含めた各特殊車両がバラバラに管理されていることが問題の深刻化を必然的に抑えている。ただし、本日の瀬戸内龍のように実際に動かし、その様子を万人の皆様に披露する、一般公開練習日はそうもいってられない。

 まず、あらゆるアクセス数が必然的に平静と比べ夥しく膨れ上がり、悪戯やテロはこの機に乗じんとする。また、練習目的に応じた特殊車両が揃う意味でも狙われ易い。そのような緊迫感もあわせ、今回のシフトの面々は決して多くない、この練習機会に勤しんでいた。その時である、突然、警戒音が響く。が、すぐに警戒解除を知らせる音が鳴った。幾つかのディスプレイに成り行きが表示される。
「ハッカー系の現行レベル二未満のシステム侵入の試みが感知されたがクラスCの対応で侵入を自動的に撃退した(一秒未満)。」
クラスA以下で0.1秒以内に撃退されるレベル一以下の侵入の企てに警戒音が鳴ることはない。いずれにしろ、今回の一般公開練習において、再び警戒音が響くことはなかった。

 しかし、怖いのは侵入に成功されること、侵入を撃退できないこと、そして、侵入されたことに気づかないことである。非公表も含め、数隻の多目的救助施設艦が配備されている。


texto_003のストーリは多目的救助施設艦・瀬戸内龍です。よろしければ、こちらもご覧ください。
テレビ瀬戸内様、アニメ化をご検討ください(願)。

瀬戸内龍発進_リメイク計画_インデックス

この9月に、たにぬねのプログを閲覧していただいた代表的な集計は以下の表です。












term 閲覧数 訪問IP
2006.09.01->30 1101 493


私がもっと頑張らなくてはいけない数字です。
閲覧数が1000を越えたのが救いです。皆様に感謝です。
texto以外にもちょこちょこ書き込んでいるので、お時間を見つけては
遊びに来てください。

閲覧数、訪問IPの定義や他の期間データはカウントまで

texto_17も読んでくださいね。では。    たにぬねの

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