「たにぬねの」のブログ

いつも、閲覧いただき、大感謝!!

texto_020

2007-02-25 21:36:22 | texto
文字情報を中心にした私的適当配信、texto_020です!
今回は
☆今月のお薦め_12.2006;知的財産関連の本から
☆ストーリー”jumpingirl”;時をかける少女(2006)に若干の皮肉とたくさんの敬意を表して
を提出します。

その前にlast 12,1月に、
たにぬねのプログを閲覧していただいた代表的な集計は以下の表です。
term 閲覧数 訪問IP
2006.12.01->31 4272 1609
2007.01.01->31 1466 712

12月期は2007年用の暦関連の影響も手伝って
月間記録が出ました。1月期も引っ張られた形です。
お立ち寄りいただいた皆様に大感謝です。

閲覧数、訪問IPの定義や他の期間データはカウントまで

☆今月のお薦め_12.2006
今回は知的財産特集です。
TLOとライセンス・アソシエイト―新産業創生のキーマンたち 渡部 俊也, 隅蔵 康一 ビーケイシー

世界知財戦略―日本と世界の知財リーダーが描くロードマップ
荒井 寿光, カミール イドリス 日刊工業新聞社

知財革命 荒井 寿光 角川書店

知財戦争 三宅 伸吾 新潮社

これから前向きにあるためにどうすればよいかについて考える
ヒントを読むことは楽しい。以前、私にとって知的財産というのは
利益の独占を目論むツールというイメージがあり、知ろうという気が
なかった分野だが、これらを読み終えて、より多くの人を豊かにするための制度、

防御は最大の攻撃、といったイメージを持ち、興味が出てきました。

それぞれについて一言コメント。
☆TLOとライセンス・アソシエイト
ニールス・ライマースという人物をインプットできたことが最大の収穫!!

☆世界知財戦略
現行社会における 富の分配、知の分配により
全ての人を幸せになる 可能性が書かれている気がします。

☆知財革命
知財戦略推進事務局についての箇所で「国益だけを考えること」という
スタンスにとても共感できました。世界も国(も所属も個人)も大事。

☆知財戦争
知財を担う人々 の章が特に面白かったです。

今月のお薦め_index->からいろいろ見ていただけるとさらに嬉しい限りです。

☆今回のストーリは”jumpingirl”
時をかける少女(2006)に若干の皮肉とたくさんの敬意を表して書きました。
先日もデジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー06/第12回AMDAward
で「大賞(総務大臣賞)」と「BestDirector」の二部門を同時受賞したとかで
まだまだ盛り上がっている作品です。なんて書いていたら、
日本アカデミーで新設されたアニメーション部門でも最優秀作品とか。
同作品が普通であるレベルをアニメ界に求めたいことが若干の皮肉、
同作品が単純に楽しめ、また、多くの方がそう感じれることにたくさんの敬意、です。

程良くまとまった良作で、SF的にはちょっと無理やりな気もするがそれが気にならない位、すがすがしい作品です。
私は2006年の夏、岐阜で上映されるのを待って(名古屋より、いい映画館にて?)、お盆明けの8月中に観てきました。人も結構、入ってましたね。

jumpingirl

 女子高生・紺野真琴はひょんなものを拾い、踏切事故という超危機的状況に陥るという切迫した展開の中、タイムリープ(時間跳躍)ができるようになる。何と、跳躍すると過去に戻ってしまう(過去に時間跳躍する)のだ。

 この事実に最初は戸惑い、叔母の芳山和子にタイムリープについて相談すると、年頃の女の子にはよくあることだ、と語る叔母の妙ではあるが説得力がある雰囲気に納得する真琴。確かに過去に跳躍できる能力なんて素敵。一度、その力の使い方を覚えると、それをなんの躊躇も無く、日常の些細な不満や欲望の解消に費やす。

 何もかも思い通り、この能力は使える!と感じはじめた頃、中学の頃から楽しくつるんできた男子クラスメートの間宮千昭や津田功介との関係に変化が生じた。真琴は唐突!?に千昭から告白されたのである。狼狽のあまり、真琴はその告白をタイムリープで、強引に無かったことにしてしまう。
 やがて、何もかも思い通りの歪が真琴を悩まし始める。
 そのような状況の中でのお話。

「今日の体育は走り幅跳びの記録をとるぞー。」
グランドに並んだ女子生徒達を前に体育教師はそう言い放った。
「えー。」
なぜか分からないが何をするにしても、必ずと言っていいほど、
不平の声が上がる。
 しかし、真琴はいやな予感(というより確信?)がして、この声に同調した。何故かは真琴の跳躍の順番になれば分かる。
「次、紺野!」

 今は計測をしている友梨が唇だけを動かして、頑張ってを真琴に伝える。走り始めた真琴は友梨の応援を無視したくはなかったが、ちょっとだけ力を抜いて踏み切りの線を蹴った。
 戻ってしまった。
 力を抜いただけあって、

「次、紺野!」
仕方なく、超手抜きで跳んでみた。
距離して30㎝程度か。さすがにそのまま時は流れてくれたが
「コラ、紺野ふざけているのか。もう一度やり直しだ。」
体育教師はそう言った。

 スタートラインに戻る。真琴自身の都合もあるが、
みんな、全体のことを考えて超手抜きジャンプをしたのに、
怒られたものだから、真琴は少し腹を立てた。
 だから、とりあえず、一本、思いっきり跳躍した。

『なぁに、午後の体育の授業が始まるまでに誤魔化す手を考えればいいのだ』
その日の午前中に跳躍した真琴はそう考えていた。 しかし、いい手段は思いつかないまま、 真琴の跳躍の順番が回ってくる。
「次、紺野!」

 ちょっとだけ力を抜いて跳んでみるが
戻ってしまった。
 力を抜いただけあって、
「次、紺野!」

 一回、過去にもどる度に腕に表示されている数字が減っていくことには
気付いている。この数字がゼロになるまで跳躍を繰り返せば この反復から開放される、そんな推測ができる。

 しかし、それではあまりにも勿体無い。
これまでの自己本位な過去へのやり直しはさておき、
有益のため、時計の針を戻さなくてはいけないこともあるかもしれない。

 一度も記録されない幅跳びの繰り返しで過去に戻る機会を闇雲に減らすのは
やはり、勿体無い。それに、跳躍の繰り返しの間に、
自己ベストが出たら、それはそれで勿体無い。
『あ、着地まではいかないから、計測済みの自己ベストがなかったことになる心配はないか。』
 そもそも、跳躍を重ねた結果、腕の数字がゼロになったからといって、時が戻らなくなる 保証はない。

 跳躍した瞬間に時は戻るから、もう一度考える時間を稼ぐ意味で
『やはりプランBの腹痛で体育、サボろう!、が無難かなぁ』て考えながら
全力で助走して、(幅跳びなんて無視して)背面跳びに挑戦する真琴。

 過去へ跳躍するとき、時間の長さはよく分からないが
時を感じさせる空間を横切る。
 今、その空間が突然、静かになった気がした(いつもと違う?)。

 そして、空中の背面跳び崩れの姿勢のままでいる私の目の前に
千昭は立っていた。
 思考で話かける千昭。

 千昭は、真琴に過去に戻れることを確認し、
千昭自身が未来から来たこと、またその理由を教えてくれた。
 そして、あの(告白の)ことを含め、真琴がなかったことにした
幾つかの事柄について確認を求めた。

 ちょっと、怒ったのか、千昭はぶっきらぼうに
過去に戻る機能を一時停止する方法を教えてくれた。
 回数の表示は腕だが、一時停止機能はon/offは口の中にあるそうだ。

 静寂を感じたときから、真琴は体を自らの意志で動かせなかった。
 でも、そうでなくても、抗うことはなかっただろう。
「おしおきだ」
千昭は真琴の顎に触れ、顔の角度を変えると、そのまま、kissをした。

『時間がまた動き出すから、きちんと着地するように』
千昭は思考で真琴に告げた。本当は千昭はこのままお姫様抱っこで
真琴を支えたかった。でもしなかった。

ドスンっ!。砂場に背中から落ちた(一応、受身はとれたのだ)。
 幅跳びなのに背面跳びを試みた代償は、恥ずかしさであった。
でも、頬が赤いのはみんなから笑われながら心配されたからではない。

 無理をするなという体育教師の声に大丈夫のジェスチャーをして、
スタートラインに戻る真琴はまた、かけ出す。
 そして、おもいっきり、晴れやかな気分で跳躍した。

 さて、話はまだ終わらない。
 まずは千昭の嘘だ。過去に戻る機能のon/offは口の中ではなく、
顎にあったのだ。

 それから、千昭の真実についてとその対応というか二人のこれから。
なーに、二人にはきちんと話をして、覚悟を決める時間はある。
いざとなったら、何回か過去に戻れるぐらいだし。
(おしまい)

このようにtexto以外にもちょこちょこ書き込んでいるので、お時間を見つけては
遊びに来てください。

texto_21も読んでくださいね。では。    たにぬねの

過去のtexto
019018017016015014013012011
010009008007006005004003002001 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« texto_019_痛みを忘れないス... | トップ | 今月のお薦め_01.2007 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

texto」カテゴリの最新記事