久喜市長 田中 暄二(たなか けんじ) ~久喜市の発展のために~

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石油業界の時代の流れ

2015年02月28日 | 日記
昨年12月、石油元売り国内2位の出光興産が5位の昭和シェル石油を買収する方向で検討しているとのニュースが新聞を賑わしました。

両社の合併が実現すれば売上高は約8兆円となり業界最大手のJXホールディングスの12兆円に迫るといいます。

近年、少子化やエコカーの普及、若者の車離れ等によりガソリンなどの石油製品の国内市場は拡大が見込めず、業界再編は避けられない状況との見方が一般的です。

出光興産は業界4位の東燃ゼネラル石油との合併交渉も視野に入れていると見られており、実現すればJXホールディングスとの2強時代に向けた業界の再編が加速すると見られています。

1980年代には20社前後あった石油元売り企業は、現在、8グループ13社に集約され、1983年に49あった国内の製油所は23箇所に統廃合されました。それでもガソリンの需要は低迷しており、生産設備の過剰が続いています。

私がJXホールディングスの前身である三菱石油に入社したのは、1969年(昭和44年)でした。
当時は、東京オリンピックが大成功裡に終わり世界の一流国の仲間入りをした日本(そういう報道機関の論調でした)が、高度成長への道をまっしぐらに進んでいた時代でしたから、会社の業績は放っておいても毎年売上が10%位ずつ伸びてゆく様な時代でした。

最近、経済産業省は、石油元売の過剰な生産能力を解消するため、現在の日量3,950万バレルの生産能力を2016年度末までに1割削減するよう石油業界に指示をしたとの報道もありました。

また、再編を行う元売各社に産業競争力強化法に基づく税制優遇措置などで国は支援する方針とのこと。

時代はいつの間にか大きく変わっているのですね。















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