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書道 直庵(筆耕所)

悼-飯田龍太翁-

いきいきと三月生る雲の奥 龍太 
 君そのさまを見下ろせるかも 丹人

俳仙 飯田龍太翁逝去の報あり
二月二十五日逝去 享年八十六歳ときけり


白梅のあと紅梅の深空あり 龍太
 飯田龍太ののぼり行く空  丹人


一月の川一月の谷の中 龍太

この句を俳人長谷川櫂氏は
「古今の名句より百句選べば百句に入り
 十句選べば十句に入る龍太の代表作」
と讃えたる
まさに天地自然のいとなみを十七文字に凝縮し
豪快なる中に繊細なるかほり深くして
その広大さ鮮やかに目に浮かび
清澄なる音の聞こへきたれば
予もまた名句中の名句とみる

春の鳶寄りわかれては高みつつ 龍太

この句 
春に逝きたる龍太翁の歩める人生そのものなるとおもへり  合掌


*画像上:美野里の夕雲 2007.2.15 17:10 撮影
*画像下:偕楽園の紅梅 2007.2.06 14:00 撮影

                           

コメント一覧

あかひと
即興なりて・・・
◇ももり媛 お久しぶりにござる
ご多用なる中の湖面渡 いと嬉し 有難し
さても 媛の常に深き記事なれば
予 大いに刺激を受けたる
先の予が湖面渡の西欧画家の名を詠み込むは
是 即興なりて 今読めば意味不明なりて恥じ入りたる
後日 整理の上 長歌として改めて示したしとぞおもへる

媛 くれぐれも御身御大切に・・・
あかひと
ぽりぽり・・・
◆トニー氏 お晩に御座る
さても
氏の言葉の調子のすばらしさに圧倒されん
いと凄し
予の貧弱なる語彙とつまらなき言葉の羅列を恥じ入りたる・・・ぽりぽり

>飯田氏の句に付けられた丹人殿の句、いい!!であります。

嗚呼 さなる哉
氏に賜りし褒言に喜びて踊り舞ひたるあかひとなり

またのお越しをお待ち致候
あかひと
名句選
◆幽黙氏 お晩に御座る
氏は金子兜太門下なる哉
いと凄し
独学にて専門外の予にあらば
畏れ多きこととかしこまりたり

飯田龍太翁の名句の紹介いとうれし
「なにはともあれ山に雨山は春」
この句のすぐれて好めるあかひとなり
山口ももり
うまいもんですねえ
http://www.geocities.jp/wgwxw444/
ゴッホゴッホと咳の出で
ピカソと禿の眩しけれ 
セザンヌなにもせざんぬに
かれーのルーノアールかな?
マネすんじゃねえとどなりては
あきれてモーネー溜息の出る

なんとも、おしゃれなコメントアリガトウゴザイマシタ。このところバタバタ忙しで、お返事も書けず・・・申し訳ありません。でも、いつも、写真・・・凄いですね。切り取り方が尋常じゃありません。楽しみにしています。
トニー
俳句好きだけど
http://plaza.rakuten.co.jp/cookiefreak/
俳句は好きなのでございまするが、
新聞の投稿俳句を読むぐらいでして…ぽりぽり。

飯田龍太氏についても、
そういえば、どこかで聞いたお名前という程度でして…

誠に、めんぼくない。

わたくし、うといもので…あれなんですが、
飯田氏の句に付けられた丹人殿の句、

いい!!であります。

2つの句は、呼応しているのでありますね。

それでは、また、寄らせていただきます。
幽黙
自由な人
小生も金子兜太門下にしばらくいたので
現代俳句には親しみがあるのですが
飯田龍太はなんとも自由な人でしたね

一月の川一月の谷の中
父母の亡き裏口開いて枯木山
なにはともあれ山に雨山は春
野に住めば流人のおもひ初つばめ
かたつむり甲斐も信濃の雨の中
いきいきと三月生る雲の奧

合掌
あかひと
やはり・・・
◆阿武氏 お晩に御座る
予も年を重ねるに従ひて
季節のうつろひに感ずること多し
この世のものを慈しみたる心の生まれきたる哉
俳句 是 移りゆく時の機微を捉へたる世界なり
氏の「俳句歳時記」を座右に置くときけば
おお
流石 氏なり
やはり 氏なり
と感じ入るあかひとなり
あかひと
やはり・・・
◆吾亦紅氏 お晩に御座る
氏の感性の高きこと
またその句の気高きこと
常に感嘆し来たるあかひとなり
氏の飯田龍太翁に師事されたるとききて
嗚呼 さなる哉 
まさにさなり
と深く頷きたり
師を失ひし氏の悲しみもまた深からん
心より御見舞い申し上げ
飯田龍太翁の御冥福をあらためて祈りたる 合掌
阿武
http://takeyoshi-abe.cocolog-nifty.com/blog/
私は俳句は良くたしなみませんが、水原秋櫻子が編んだ俳句歳時記を折に触れ詠んでいます。鬼平と並び私の座右の本です。
吾亦紅
竜太先生ご逝去
http://blog.goo.ne.jp/hotal2005
竜太先生のご逝去を昨日の新聞で知った。
俳壇的にも大きな星を失った。
竜太先生は私が「雲母」に所属していたころからご指導を受けていた。
俳句に向き合うその姿勢にもおおいに教えを受けた。
竜太先生は俳句も、その鑑賞文も広く俳壇に影響を与えた。
今は、ただただご冥福をお祈りするのみである。
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